本格的な春の訪れが近いということでしょうか。この時期になると自分はどうしても大学を出て最初に勤めた学校――現在は廃校となった上神谷――を思い出します。まあ人生も終盤に差し掛かった証拠ですが。最初電車バス通勤だったのですがこれがまた疲れるのなんのって。まあ怠惰な学生生活を送っていたからでしょうが。最初職場に行くと先輩の先生から「授業は最初になめられたらお仕舞いやで」と脅され?最初の授業では(確か1年5組だったか)最前列で居眠りする生徒(実は留年生でした)に遭遇。「コラ、起きんかい!」と早速始まった教員生活。毎日8時半から5時まで勤務するのは経験したことのない出来事の連続でやはり疲労困憊で。今から考えると夕方遅くに「お宅の学校の生徒が万引きを」と聞いてお店に駆けつけるとか「夜は8時以降でないといません」と言われて夜遅くに家庭訪問したり進級判定会議(留年するかどうかを決定する会議)が一日中続いたり...「喧嘩」「いじめ」「喫煙」「対教師暴力」「バイク登校」数々の事案で毎日のように生徒指導会議があって処分を決めます。担任ならさらに翌朝処分申し渡しがあって夜になると家庭訪問です。それでも春夏冬の休み中は学校へは行っても行かなくてもOKで普段だって用事があれば5時前に学校を出ても許される、しかも自動車通勤は当たり前という環境だったから耐えられたとも。そんな昭和の学校環境も今では夢のようで勤務時間は厳密に管理されとても息苦しいものになり...さっさと退職出来て良かったと改めて思います。