
12日からの上映が始まり、コマ数が減ってしまったので、急遽見てきました。
ホールはそこそこ入ってましたね。 皆さん最後まで静かに観られてました。良かったです。
カズオ・イシグロの長編小説を、日本・イギリス・ポーランドの3カ国合作の映画です。 作者の出身地である長崎を舞台に、1950年代の長崎と1980年代のイギリスを交互に、当時の時代背景と共に女性の生き様を描いています。
評点は3.5~3.7ぐらい。そんな感じだと思います。
見る人の教養を必要とする映画だと思いましたね。それぐらい高度に作ってくれてるので見応えがありました。 行間を読む能力がある人には楽しめる作りになってますので、起承転結のはっきりしている様なアイドル映画でも期待しているのなら、変な感想を書いてる人はいましたね。(だからYoutube登録者数少ないんだよw)
カンヌなどの映画祭に出品しているので、現実をビシビシ見せながらホワンとした感じに作るというのは、「ルノワール」も現実を見せながらも行間を読ませる作り方をしてるのは、共通してるのだろうと。 アメリカ映画の様な判り易さは欧州向けには必要ないのです。
登場する小物や古い自動車の選択等は、ルノワールもそうでしたが、非常にこだわりがあるのだと見ていて判りましたもの。 イギリスの場面では、
86年ぐらいのオレンジのワンダーシビックが出て来て、おおって思いましたよ。
日本でテレビが作ると、戦後の女性の描写がステレオタイプで、女性が自立するとかしないとかで、そんな判り易い内容の映画だったら、むしろ退屈になっていたのかもしれない。
というわけで、戦後の2人の女性の生き様を熱演した広瀬すずと二階堂ふみの演技が良くて、80年代のイギリスでは吉田羊が母親を演じてますので、その辺り不満はないです。
GAGAがリリースしているいくつかの予告編がありますが、外注しているのか、本編見ると予告編のニュアンスが違うのです。 ミステリーでもないし、サスペンスでもありませんので、ご覧になられた方なら言わんとしている事は理解されると思います。
Posted at 2025/09/15 23:54:28 | |
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