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つかぽん.のブログ一覧

2013年10月23日 イイね!

バネレートの決め方の基準


先月から2000を走り始めて、2000の先人のFF車リアのバネが固いというお話を聞いてから
自分にとっていまいち謎だったバネレートの決め方
色々考えてはいたんですが、
yah○○知恵袋なんかを見ると、皆さん口を揃えて常識のように?「重量比に合わせます」って書いてらっしゃいました。
…すいません、そんな常識も知らず車高調とらやらをつけてしまいました(^_^;)

でも不思議なのは、メーカー純正のホイール端バネレートを調べると、前後重量比とはかけ離れた比率になっているということ。



これって、足をかたくしたかったけど固くするとクレームが来ちゃうから仕方なく柔らかくして、そんな状態でも峠を○法なスピードで走った時に「FUN TO DRIVE」を実現できるように、リアのロール剛性をちょっと上げて、かつトーインをつけて、「いろんな人が乗った時に安全にソコソコ楽しめる様に」という目標設定のもとに、メーカーさんがン百万円、千万円かけて解析して試作して実験して評価して…ってのをやった結果なんじゃないでしょうか?


* * * * * * * * * * * * 


ロール剛性は前が高ければアンダーステア傾向、後ろが高ければオーバーステア傾向となるそうです。



自分の考えは、「前後重量配分の比に対して、前後のロール剛性比F/Rの数値が大きい場合はアンダーステア傾向、小さい場合はオーバーステア傾向」です。
これは、あくまで定常円旋回時にステアリングを切りました時の「傾向」なので、「進入でケツがでる!」とは関係はあるけども、ある意味別の問題であると捉えています。




トレッドとスタビに関しては深く考えずに(ってダメじゃんw)、前後のロール剛性比を考えてみよう!








これを見れば自分の足回りが純正や重量配分と比べてどんな具合か一目瞭然!

簡単にいうと、自分のサスペンションが赤やじるし方面にあるのならオーバーステア傾向、青矢印方面にあるのならアンダーステア傾向、という事です。

この表をみると、純正のばねはずいぶんとオーバーステア傾向な事がわかります。
TRDのダウンサスに至っては、純正以上にオーバー傾向のようです。

つぎに純正に肉薄するのは、バネレートが純正の5倍近い美脚。
個人的には、いくら純正の前後比に合わせようとしたところで、バネレートが4倍も5倍も固くなったら何か別の要因も絡んできて「純正至上主義」から離れてしまうのかな?と思ったのですが、天下の美脚が純正の5~6倍のバネレートでも純正の前後比に近いところをみると、その心配はあながち間違いではないけどそれほど気にしなくてもいいのかな?
そういえば、筑波7秒台の美脚NSのア○さんが、「ニュートラルに近い感じで立ち上がれる」と言っていたのはこの事…?



ラルグスは…?
うん、きっとラルグスの人が、ボクのような運転が下手っぴな人にも「とーーーっても安心して♪」乗れるようにドアンダーな車高調をつくってくれたに違いない!!
一体いくら掛けてこのセッティングを導いてくれたのでしょうか?!非常に気になります!



* * * * * * * * * * * * 


…とはいうものの、世の中の市販車って全てアンダーステア傾向にふってあるはずなので、単純にこれだけでは断定はできないはずです。だって、市販レビンBZ-Gがめっちゃオーバーなクルマになっちゃうもんw うーん、他の要素も色々考えなければいけませんね…

本当にオーバーステアなクルマって、荷物を下ろしたどこかのトラック(ぜんぶじゃないよ!)ぐらいしかないという話を聞いた事があります。タイヤのグリップの50%程度で走っていても、ステアリングを切るとどんどん内側に巻き込んでいってしまい、普通に曲がるのにもハンドルを切る→戻す!という動作をしないといけないらしいです。

オーバーだオーバーだ言われているS2000やFDのレベルじゃないですねw そんなトラックと比べたらこの2台もドアンダーステア傾向ですね。だって自分みたいな素人でもタイヤのグリップ70%レベルで運転しましたが、この例で挙げたトラックのような危険な挙動には一度も遭遇しませんでしたから。

話がそれました。

日産の黄色い教科書に書いてあったスタビリティーファクターをまだ理解していないので、その辺を理解すれば総合的にアンダーかオーバーか判定できるのかな?



* * * * * * * * * * * * * * * * 



クルマに詳しい方なら多分こんな風にまとめなくても

「そんなのリアが固いほうがオーバーに決まってんじゃん!」

とか

「フロント8キロならリア6キロでしょ!」

とかわかるんでしょうけど…
自分はまだペーペーなのでよーわからんとですw

って、まだバネの概念だけでも理解しきれていないので、減衰をこうこうこーするとなぜこーなるか、なんてまだまだ考えられませんw







とりあえずこの表を作る前にノリで買ったばねが偶然にもおいしいところ?をついたおかげで
超赤れびんがずいぶん楽しい車になったのでめでたしめでたはっぴーはっぴー♪

オレのレビンくぅ~~~~!!!!
イツキかお前は

(逆に、山やストコーで○法な速度で走ると、とーーってもたいへんなことになっちゃうかも~~??(爆
2013年10月15日 イイね!

ハイグリップラジアルタイヤの真実

というタイトルの割には大した内容じゃありません事を予め断っておきます。(爆)

先日のモータースポーツジャパンでヨコ●マタイヤの営業さんから聞いた貴重なお話を書き留めておきます。

一部あやふやな部分もありますが、「ぶっちゃけハイグリップタイヤってどれが一番いいの?」と思っている方には参考になるかもしれません?



Q AD07からAD08になるときに、コンパウンドは変わっているんですか?(摩擦係数、と聞こうとしたのだが緊張してコンパウンドと言ってしまいました笑)
A はい、変わっています。構造を変えてグリップ、耐摩耗性を高めてあります。

Q 構造、とはどこの事を指すのですか?トレッドですか?それもと「カーカス」でしたっけ?そういった部分のことでしょうか?
A トレッドのコンパウンドの構造を言っています。

Q 自分はタイヤの組み替えもやるのだが、素人的にはサイドウォールが固いタイヤほど「剛性が高い」と思うのですが、実際はどうなんでしょうか?数値上の「剛性」と感覚の「剛性感」は異なる?
A タイヤ単体でのトレッドの剛性「感」は関係ありません。(一瞬「空気で」って口走ってた気がします)確かに●テンザはサイドウォールがすごく固いですが、極端な話ミ●ュランさんのタイヤはレバーなしで手組できるくらい柔らかいモノがあります。それでも履かせて走ってみると剛性感は高いんですよ。ネオバは剛性で言うとBSさんや欧州タイヤには叶わないんで、「腰砕け」みたいなところはあるかも知れません。

Q タイヤの「剛性」を上げるには?よく聞くトレッドの固さというのもあるんでしょうか?
A タイヤのショルダーとトレッドのつなぎ目を変えます。ここをしっかりさせれば剛性は出るのですが、編摩耗しやすいというデメリットもありますので、難しいところです。その辺ミ●ュランさんなんかはうまいと思いますね。

Q というと、同じネオバ、AD08だとしても、サイズや扁平率によって内部構造を変えているのですよね?
A もちろんです。更にはコンパウンドも変えています。

Q え?!そうなんですか?!生産管理の方もさぞかし大変でしょうね。
A (苦笑) さらに言えば、ゴムって天然の素材なので、それぞれ同じ配合で作ったとしても、生産国(工場)によってグリップが変わってしまう事もあるんですよ。なので、ユーザーさんによっては生産国を指定してご購入されるお客様もいます。

Q えーと、そういう方ってワンメイクレースとか出られているハイレベルな方ですよね?
A そうです。同じシビック(FD2かその他かは不明)同士で走られると、同じタイヤのはずでもどうしてもタイム差が出てしまうんです。そこでユーザーさんによっては「あの国のが速い!」と言う事で、生産国を指定される事もあります。

Q そんな事があったとは… 正直素人がテキトーにレビューしているのを観ると「素人が勝手な事言うな」って感じじゃないですか?
A (苦笑)立場上そんな事は… いえいえ、お客様の声を真摯に受け止めて開発に取り組んでおります。

Q ネオバを開発するに当たり、やっぱりZ2とかイレブンと比較テストはするのですか?
A そりゃーもちろん、どのメーカーさんもやっていると思いますよ。ネオバの場合は谷口信輝、織戸学、柴田優作で主に開発しています。ネオバの場合、社内基準のテストで、その時市販されている他社タイヤに勝って初めて商品として出します。

Q 耐摩耗性でもそうですか?
A 08はよく覚えていませんが、08RはZ2より優れています。とはいっても、うちの基準の社内テストでの話なので、もしかしたら他社さんの基準でテストしたら、必ずしもそうでない場合もあると思います。

Q ちなみに開発関係の方ですか?
A いいえ、営業です。営業でも、このくらいは知らないと営業に行けませんので…

Q 実際に理工系学部の機械科から就職すると、どういう部署にまわされるのですか?
A 様々ですね~。(中略)開発に携わった方でも、やはりエンジニアさんが直々に営業に行った方が知識もありますし、国外に営業に行かれる方もいます。

Q 最後に、もし「ネオバもZ2もポテンザも違いがわかりません!」というお客さんにネオバ(AD08R)を勧めるとしたら?
A まずはタイムを見て下さい。ネオバが一番速いです。

Q 面倒な質問にご丁寧にお答えくださいありがとうございました!
A いえいえ、ちなみに自動車部か何かの方ですか?

Q あ、はい、そんな感じです。学生フォーミュラってわかります?
A あ、知ってますよ。 …(ry








帰ってきてから、「正しい慣らし走法」と「摩擦係数」と「かけられるGは何Gくらいかわるのか」を聞き忘れた事に気付きましたので、また来年聞いてきます。笑


つまるところ、一番新しいタイヤが一番速い、と考えてもよさそうです。
R1RやV710のように、よほど突出している(R1Rは最近はそうでもないという説もありますが)タイヤでない限り、BS,YH,DLの3社では一番新しいモノが一番速いが、その差は自分のような素人ドライバーでは絶対的な順位は付けられない程度の差かもしれません。


こんなぶしつけな質問に答えて下さった営業の方、ありがとうございました。



最後に、お金に余裕のある方はAD08Rをどうぞ!!(マワシモンデハアリマセン)
2013年10月10日 イイね!

ボディ剛性とロール剛性と前後配分と…

前回の平和な北海道ブログとは全く方向性の違うブログです。


 
yle="font-size: 36px;">今日の素朴な疑問


 

・ボディ剛性って、時間/走行距離に応じて落ちるの?

材料力学ではそんな事習わなかった(笑)。
S-Nカーブとか疲労限度とかは習いましたが。
まぁ、ボディは「構造物」であって「材料」じゃない。勘違いすんな。笑


 
で、今日思いついたのが、結論としてはボディ剛性は低下する

過程(仮定w)としてはボディ(フレーム)が繰り返し荷重を受ける
→溶接部の接合面積が少なからず減る
→変位が増える
ほら、剛性が下がる!


これを思いついたのは、うちの大学の某フレームが


「ねじれ剛性8000Nm」を目指したが
 「実測1000Nm」だと聞いたから。

(ソリッドワークス上ではそういう値が出ているのに、実際に鋼管切りだして擦り合わせて溶接するとそれだけ下がるという事は、パイプ同士が密着していない・動きが抑制されていないからなのかな、と思った。

 
んで、問題は量産車ではどのぐらいのオーダーで経年劣化によりボディ剛性が下がるのか?

市販車のモノコックフレームも大抵溶接で作っているでしょうから、似たような事は起きるはず。

仮に
車時15000Nmあったとして、14万キロの間、首都高のギャップに打ちつけられ、某山のギャップをゆわkm/hで通過してフルバンプを幾度となく繰り返して、10000Nmまで落ちるのか、14553Nmまでしか落ちないのか

前首都高ガチで走ってる人が「ボディ補強しないとあっという間にダメになる」と言っていたので、「剛性」なのか「強度」なのかはわかりませんがどっちかが耐え切れないのは事実なようです。

サスの動きを抑制してハブをねじれば一応ねじれ剛性値は出せるそうですが、まぁ自分の環境じゃ現実的に無理ですよねw

車体のねじり剛性測定方法 
http://www.ekouhou.net/%E8%BB%8A%E4%BD%93%E3%81%AE%E3%81%AD%E3%81%98%E3%82%8A%E5%89%9B%E6%80%A7%E6%B8%AC%E5%AE%9A%E6%96%B9%E6%B3%95/disp-A,2006-292737.html


 
ま、測ったところで「だから何だ」で、好奇心が満たされて終わるだけですが(笑)

人間なんて好奇心の塊なんだからそれでいいんです。それを聞いてうちのレビンが速くなるわけでも遅くなるわけでもありません。


 

つーか、市販車学生フォーミュラでねじれ剛性値が



 「ケタ違い」


 なんですが、前方投影面積かホイールベースで割った値を比較しないとだめなんですかね?
 
でも値の単位がNmな時点で、測定の時にホイールベース分は考慮された値が出ているはずだし…

 
上智大学のCFRPモノコックフレームが8000Nm?なのに対し、

 「ボディ剛性がない」と言われるFDですら15000Nm近くあるそうです。
 
35GTRに至っては30000Nm越えだとか…

ちなみに豊橋さんはおいくつですか?(ここ観てるかな?笑)




・ブッシュが「へたる」って、つまりどういうこと?

 
って、ゴムは劣化すると固くなるから、「勝手に強化ブッシュ」になると思ったのは自分だけ?

 応答の速さとかヒステリシスが経年劣化で変わらない(落ちない)なら、純正ブッシュを使い続けた方が自動で強化ブッシュ(笑)になるんじゃないの?笑

つまり、「新品ブッシュにしたらしゃきっとした動きになりました!」というのは、実際は「固くなってしゃきっとしていたものがふにゃふにゃに戻ったのをプラシーボで(ry」のではないかと思う今日この頃

というか、ゴムパーツを新品と古いので比較すると大概古いほうが固いと感じるじゃないですか。値測った事ないけど。

経年劣化に寄り硬化はするのはもちろんですが、き裂が入ってブッシュの剛性が低下するなら納得ですが、実際に触って固く感じるんだから剛性は上がっているはず?

「しゃきっとした動きになります」というのをエンジニアから聞いた事がないのでいまいち謎です。
自動車評論家様がもっと具体的な数値を出してくれると納得できますが。




と、多分どれも無茶苦茶な勘違いをしていると思いますが、思いついた事を綴ってみました。


 

今週末お台場でいろんな人に聞いてみます。(面倒なガキが来たと思われるでしょうが笑)


まぁ、クルマなんて乗ってる本人が楽しくて、他人に迷惑かけずにちゃんと動いてくれればなんでもいいですが。笑
それとサーキットで速いか否かはほとんどドライバーの問題でしょうから。笑


って、ロール剛性と前後配分の話を書く前に力尽きてしまいました。笑
 


 

追記
書き終えてから寝ようとしたら頭がいっぱいで寝付けません。笑

よくシビックとかがへたってくるとコーナリング中にルームランプが点灯するそうで笑
ボディ剛性が低いと結果的に永久ひずみを生じることは事実だと思います。
剛性が変わるか変わらないかはこの時点では別です。
で、ボディがひずんだらそりゃ厳密には断面にじ(スマホじゃ変換できない!)モーメントは変わるわけで、それが積み重なれば剛性も「変化」はするでしょう
絶対低くなるとは言い切れないと思いますが…
自分は金属疲労と剛性を結び付けられるほど頭がよくないので、「金属には金属疲労があり、剛性が低下します」という解答をされてもちんぷんかんぷんです。
強度が金属疲労で低下するのは理由は知りませんが実証されているので信じますが、剛性が金属疲労で低下するのかは?です。根拠のあるグラフをみれば納得すると思います。



皆が「なんとなく」信じていれば、嘘であってもそれは常識!
それでも地球は動いている♪
2013年06月24日 イイね!

メンバー落下(金属疲労)

知り合いのミラージュのメンバーの溶接部が剥がれ、メンバーの下半分が落下したらしいです冷や汗2
(下回り打った事はないらしいけどダートラ車)

111でそういう事案ってあるんでしょうか??


レブスピードで紹介されてたフレーム補強接着剤が研究室にあったので、ストラットとかメンバーを固めてみようかと思う今日この頃

ちなみにロドスタはパワーウィンドウが壊れ助手席の窓があがらなくなったらしいです⊂⌒~⊃。Д。)⊃
(今はバラして手動で窓を上げて、フールプルーフ対策でスイッチ外したそうで)
2013年06月21日 イイね!

「プリロード」は正しくは「プリストローク」?

プリロードという概念について

何年か前から気になっていました。


物理の法則を考えずにプラシーボから生まれる感想は抜きにして

ガリレオ先生のように物理の法則に則って検証してみます。




先に結論から。

●プリロードをかけると、かけた分だけ伸びのストロークが減る。

これによる乗り心地の変化は
①デコボコがない道なら変化しない
②大きいギャップでは、プリロードをかけていない時よりも跳ねやすくなる
(ダンパーの伸びスピードと車速のバランスによる)

●プリロードをかけることによりバネレートが上がる事実は確認できない。

●全長調整式車高調において、プリロードをかけただけだと車高は上がる。




気になる方はこの長文を読んでみてくださいw



-------------------------------------------------------------------------

AE111を例に簡略化して考えます。

車重1000kg

フロント荷重650kgf
リア荷重350kgf

サスペンション形式

フロント マクファーソンストラット
リア マクファーソンストラット

サスペンションレバー比 簡略化の為 1

バネレート
フロント 8 kgf/mm
リア 4 kgf/mm

全長調整式(フルタップ)車高調



使う式はこれだけ。
バネレートの計算

F = kx … (1)

F 力(輪荷重)[kgf]
k バネ定数(バネレート)[kgf/mm]
x ストローク [mm]

自分は運動方程式はニュートンで習ってる世代で、kgfへの変換がいまいちまとまってないので省略。

------------------------------------------------------------------------------

左リアについて考える。

------------------------------------------------------------------------------

①プリストローク 0mm (プリゼロ)

リア荷重350kgf


コーナーウェイトがドンピシャで出ているとすると、左リア一輪にかかる荷重は

175kgf

ここで、バネレートが4kgf/mmだとすると、1G接地状態における(縮み)ストローク量をL0 [mm]とすると、(1)式より

L0 = F / k = 175 / 4 = 43.75 mm


具体的に例えると

・クルマが設置しています。ジャッキアップするとタイヤが伸びてきます。その長さが43.75mmです。
・つまり、サスペンションの伸び側のストロークは最大で43.75mmとなります。 これ以上高い段差を超えると、クルマは一瞬ジャンプし、着地します。
・(細かく言えば、ダンパーの延びスピードと自動車の車速のバランスによっては簡単に浮くけど、これの算出がやっかいそう…)


次。


------------------------------------------------------------------------------

②プリストローク 10mm (プリロード10mm)をかける。

ロワシートをぐるぐる回して10mm上に上げるわけですね。このとき固いのは、(1)式に則って、バネが縮むと反発してくるからスプリングとシートに垂直抗力が働き、それが摩擦を生むから。


この際、
・スプリングのロワシートをぐるぐる回して10mm上がる
・スプリングが10mm縮まる

つまり、車高調の長さは変わらない はずです。


プリストロークを10mmかけた時点で、バネには

F = kx = 4 * 10 = 40 kgf

の予荷重が生じる。予荷重、つまりPre load 、プリロードですね。
プリロードをかけるんじゃなく、予縮み(プリストローク)を与えるからプリロードが発生する。


ここで自分が疑問に思ったのは、ばねの反発力を保持しているのは誰?という疑問。世の中作用反作用の法則がないとクルマがアスファルトにズブズブ沈んて行くか空中に浮き上がってしまうから、ばねの反発力は誰が受け持ってるの?とずーーーーーーーーーーーーーーーーーっと疑問だった。


答えはロワシートを経由して最終的にはダンパーロッドらへんですか?

てっきりプリストロークをかけたらダンパーも動くのかなって思ってたけど、ダンパーのアッパーシートとネジが刻んである部分は相対的には動かないまま、単にシートが回って上に上がり、バネが縮むだけなんでしょう。きっと。


話がちょいそれましたが


さて、ここでクルマを接地させましょう。
するとバネには重力の法則に則って

175kgfの力が働きます。(135じゃないよ。)

徐々にジャッキを下ろしていくと、タイヤが地面に当たります。そのままじわじわ下ろしていくと、しばらくはサスペンションが動かないはず。

なぜならバネがプリロードを与えられて反発して、ダンパーのネジが切ってある部分をぐいぐい押している。その反発力の矛先が、接地するにつれてタイヤを通して地面へと伝わる。ん?これじゃ地面には215kgfかかる事になる?いや、違うか。

とにかく接地させて最初の40kgf分はバネは縮みません。
40を超えたところでやっとバネが縮み始めるので、135kgf分がバネを縮める力になります。

ここで、式(1)より、プリストローク10mmにおける1G接地状態の縮みストロークをL10とすると

L10 = F / k = 135 / 4 = 33.75 mm


よって、サスペンションの伸び側のストロークは最大で33.75mmとなります。 これ以上高い段差を超えると、クルマは一瞬ジャンプし、着地します。
上に凸のギャップではクルマは跳ねやすくなり、乗り心地が悪化する場合があります。



--------------------------------------------------------------------------

結言


●プリロードをかけると、かけた分だけ伸びのストロークが減る。

これによる乗り心地の変化は
①デコボコがない道なら変化しない
②大きいギャップでは、プリロードをかけていない時よりも跳ねやすくなる
(ダンパーの伸びスピードと車速のバランスによる)


●プリロードをかけることによりバネレートが上がる事実は確認できない。

「プリロードをかけること「と「乗り心地が良くなる」事には絶対的な相関関係はなく、バネの個体による特性の違いや、ダンパーのオリフィスの特性などの相性が偶然一致した事が乗り心地を向上させた要因と考えられる。


●全長調整式車高調において、プリロードをかけただけだと車高は上がる。

なぜなら、上に書いたようにショックユニットの長さは変わっていないことと、接地させたときの縮みストロークが43.75mm→33.75mmになることにより、車高は10mm上がる。

プリロードをかけても前の車高を保ちたい場合、シェルケース?をプリストロークの分だけ縮めましょう。


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余談

「バネのレートは立ち上がりが一定ではなく、初期は急に立ち上がるから乗り心地が***」
「プリロードをかけると初期を越えるのでレートが***」



という意見について、
このブログの計算法が正しいなら、接地させた時に数十mmストロークしているので、「初期***」をゆうに超えてリニアなレート領域に達していませんか?


その「初期***」が発揮されるのは、例えばRWD車がコーナーでターンインする際にイン側のリアが大きく伸びて、加速に移る際に接地した時なんかじゃないんでしょうか?

別にハイパ●を否定しているわけではありません。
ハイパコにはレートが一定意外にもたくさんのメリットがあるそうですし、自分もお金があれば是非入れたいと思っていますから。



全長調整式はダンパーとプリロード別々に考えられるからまだ簡単だけど
ネジ式車高調はもっと難しそう…




----------------------------

2013.9

コメントを受けて追加

自分なりの考えです。間違いがあればご指摘をお願いします。

ご質問:プリロードをかけたショックユニットをつけたクルマを地面に設置させていくと、接地した瞬間から縮むのではないか?

現時点での自分なりの考え:設置した瞬間は縮まない。プリロードでかかっている荷重分を超えて初めて縮む。







2013.10

さらなるコメントでの議論を経ての結論

ご質問:プリロードをかけたショックユニットをつけたクルマを地面に設置させていくと、接地した瞬間から縮むのではないか?


地面に下ろす時に、「クルマの高さを下げていく」という観点からすると、接地した瞬間から縮み始める。
地面に下ろす時に「クルマを支えていた力を抜いていく」という観点からすると、接地してすぐには縮まず、プリロードでかかっている荷重分を超えて初めて縮む。

自分は「クルマの高さを下げていく」という視点にしばらく気付かなかった為、かたくなに「接地してもすぐには沈みません!」と言い張っていました(^^;)
いやぁ、もっと視野を広げないといけませんね。


このブログ・結論に関しまして、間違っている点・問題点があればコメントにてご指摘お願いします。
皆さんで色々議論しましょう~

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何シテル?   05/12 21:57
平成生まれのつかぽんと申します 2011年より2018年までトヨタ カローラレビン(AE111)に乗っていました。 2016年から2018年までポルシェ...
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