目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
こちらの写真は、ラジエターフィンの背面に設けられている、冷却水のリザーブタンクです。現在はどの車のリザーバータンクもほぼプラ製となっています。
ちなみにここに写真掲載しましたタンク部品はコンテ専用ではなく、いろいろな車種で使い回されているようですが、一度品番変更がされているようです。ただ変更の理由は今のところ分かりません。
この写真は以前パーツレビューでアップしていたものを流用。タンクASSYとタンクを固定するためのボルト1本、そしてタンク側面に設けられている突起を受けるゴムブッシュ1個です。
車の整備屋さんのブログ等を拝見していますと、ここの管理がズボラな人は長年ほったらかしのままで、プラが劣化して穴があいてクーラントが漏れ出ていたり、樹脂が劣化して液面が判別できないといったこともままあるようです。
2
新旧のタンクを並べて撮影してみました。失敗したのは劣化していたLLCが入っていた古いタンクのクーラントを先に処分してしまったことで、撮影してから処分すればよかったです。
ピンク色自体は製造段階で着色されているけれど、劣化したLLCはやはり濁ったピンク色をしていました。
また両方の写真をよく見れば分かりますが、黒い細長いゴムチューブの先端=差込口が膨らんでいるのが判別できると思います。新品タンクには当然ながら差込口の膨らみもありませんね。
そして新品タンク(手前側)に挿入した新品冷却水クーラントはじつに美しいピンク色をしていますね。冷却水交換はやはりこうでなきゃ~ と思わせる瞬間です。
3
こちらはその冷却水リザーブタンクをラジエターファンの枠(ファン シュラウド)に固定するためのボルトです。
ねじ山部分が茶色になっているのは、ボルトの固着防止のため、ワコーズのスレッドコンパウンド(超耐熱潤滑剤)を塗っているためです。
以前にもこれは取り上げましたが、下写真(次写真)の左側にボルトでリザーブタンクを留めているのが判別できると思いますが、このボルトがラジエターから吹き付ける熱と侵入してくる消雪剤等でどうしても固着するようです。
そのボルトの固着を防ぐために対策をします。
4
こちらの写真は新品タンクを取り付けた直後です。実はここのタンクからラジエターキャップ側に伸びている黒いゴムチューブ、過走行のためなのかこいつが2年ぐらい経つと劣化してきて、ラジエターキャップ側の接続口の差し込みが甘くなってくるようです。
ここからクーラントが漏れ出てくると、いずれ冷却水が不足する事態となるし、エンジンルーム内にはクーラントをまき散らすことにもなり、腐食の原因となるので結構注意を要するところです。
その接続部の細長い黒ゴム部品のみの部品供給もあるのですが、タンクの中に白い結晶らしきものが生じていたり、あるいはタンクがくすんでいたりしているものの、普通は再洗浄して使うのでしょうが、単に私の気分の問題でASSYごと新品交換しています。まあ新品タンクにしておくと、ピカピカできちっとクーラント管理している気分になるからです。
旧車とか部品供給が怪しくなってきているお車の方は、ここには熱がかかることもあり、なかなか代用や補修が効かないところですし、しかも冷却水漏れや不足はエンジンブローにつながるので、ここの予備部品を確保されておくほうが賢明だと思います。
5
こちらは以前アップしていた写真で、初車検時に、このラジエターリザーブタンクを交換しようと、左端にあるボルトを外しにかかるも、熱と侵入してくる消雪剤やらでボルトが固着して簡単には外れず、無理に外そうとしているとファン シュラウド(枠)の中にあるナットが動いてしまい、枠のプラスチックが割れてしまいました。
この時は仕方なく耐熱接着剤で中のナットを仮固定して仮修復しましたが、この写真をよく見ますと分かりますが、プラ部分に大きなヒビが入っています。
本当はこんなの設計不良だろうが、軽四なので省スペース化を追求するとこうなるのでしょうね。とにかくも今はユーザー側で対策するしか手の打ちようがないですね。ワコーズのスレッドコンパウンドをここのボルトに塗るようになってからは当然固着はなくなりました。
後日15万km走行の手前でラジエターファンを交換しましたが、ファンの駆動モーターだけではなく、枠ごとASSYで購入してここの不具合を完全に解消しました。
6
こちらの部品はすでにパーツレビューで取り上げましたが、純正の水温センサーとそのガスケット、そして白いプラ製のネジはラジエター下部にあるドレンボルトです。
今回は22万km走行直前ということで、今まで一度も手を付けていなかったエンジンブロック内にある水温センサーを新品交換することにしました。
水温センサーは部品番号から検索すると、トヨタ車でも数多く使われているようで、一般的な汎用部品なのでしょうね。
ともあれオーバーヒート・オーバークール対策のため我が車には、わざわざ社外品のピボットのX2Cという冷却水の実温度を表示するアナログメーターを取り付けているのに、OBDⅡに情報をもたらすこのセンサー自体が壊れたのでは意味がないので、予防保全として交換しておくことに。
まあ本当は水温センサーの故障より、ガスケットの劣化による冷却水漏れのほうを危惧したためですが、冷却水にはラジエターキャップにより、最大大気圧の2倍ほどの圧力がかかるので、漏れてくると非常にやっかいです。もちろん冷却水を抜き取らないと部品交換もできません。二重に工賃を支払うことにもなりますね
まあ整備屋さんのブログ等にもこのセンサーの故障事例が時々見受けられるので、安心料といったところでしょうか。
7
こちらは車体の前頭部の下部、俗に言うラシエターサポートの下部にあるラジエターのドレンボルトの写真です。前回車検時に引き続き、今回もここのドレンボルト本体とそのOリングを新品交換しておきました。
ネジの頭にちょこんと乗っかっているOリングは、極小さなゴム部品なので交換するのは当然と思われますが、プラ製のネジ自体は、単価も安いので単に私の精神衛生上の意味だけで、過剰整備として交換してきましたが、
ネットを徘徊して見つけたのは、このプラスに深く切り込んである溝部分からクーラントが漏れ出ていた事例があったことを知り、ちょっと絶句気味になりましたです。
そのブログはこちらです →
http://hakkocars.net/archives/2117
このブログの著者だけでなく、私も??? にならざろう得ませんでしたが、めったにこんな事例はないのでしょうが、部品の製造ミスなのか、厳密にはプラスチックとは言えないのでしょうが、はたまたプラ製なので加熱・冷却による熱の収縮によりクラックが入ったのかのどちらかでしょうね。
まあどちらにしても熱には弱そうで長期間は持たなさそうなので、過走行ということもあり、¥350だし必ず車検毎に交換しておくことにしました。
ここのネジ部分はラジエタ最下部だし圧力もかかるので、クーラントが漏れ出ると走行不能になるのは間違いないですね。
8
こちらは新品の水温センサーをエンジンブロックに取り付けた写真です。こちらは整備工場にやってもらいました。合わせてガスケットも新品交換したので、当分は安心だと思われます。
これをもう一度交換するぐらいこのコンテ号を乗れるのだろうか、とのほうが頭をよぎりますね。
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連コンテンツ( ドレンコック の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク