軽自動車とは戦後の経済成長の一助となる事を目指して成立した一番小さな規格の自動車です。国民車構想にて庶民にクルマを所有させることを目指していました。
1955年登場の鈴木自動車の「スズライト」が現在の軽自動車の祖と言われています。
それから67年経過し、軽自動車は当時と違ってすでに普通自動車と変わらない存在になっています。
我が家にも軽自動車があります。
ホンダのN-BOXカスタムです。
型式名JF1で初代N-BOXのマイナーチェンジ直前のモデルです。
N-BOXはホンダが最低だった軽自動車のシェアを奪還するために、当時売れに売れていたダイハツタントを徹底的に研究して、ホンダらしく先進性を持って生まれました。
ホンダは1972年にライフ・ステップバンという360ccの画期的なハイトワゴンを販売していました。軽自動車ハイトワゴンのパッケージングがすでに1972年に出来上がっていたことになります。
一部のサーファーに人気がありましたが、横風に弱いこと、360ccという非力さ、装備の貧弱さからマニア以外には受けなかったようです。
そんなステップバン発売からちょうど50年後にN-BOXがデビュー。
ご存じの通りで大ヒットに繋がりました。
ホンダはCITY、プレリュード、CIVIC、ステップワゴン、FIT、フリードと時々ビックヒットなクルマを誕生させます。時代が求めているものに合わせて上手くアピールさせるのが上手い企業です。
N-BOXもまさにそんな軽自動車です。
驚くのは1963年にT360に搭載されたDOHCエンジン以来59年ぶりに、軽自動車にDOHCエンジンを搭載しています。
搭載されるS07A型エンジンは、軽量コンパクトで高出力で扱いやすいエンジンです。安全面でも軽自動車初のヒルスタートアシストシステムを搭載、オプションでCMBS(衝突軽減ブレーキ)も搭載しています。
N-BOXカスタムのグレードはターボG。
両側電動スライドドア、衝突軽減ブレーキ、ボディ内装共にツートンカラー。
内装、外装共に軽自動車としてはかなり高級な造りになっています。
私のフリードより質感は上ですよ。
スタイリングもホンダらしく硬派ですが、どちらかと言えば女性に人気があるようです。
乗り心地は少し硬めで、背高のせいでカーブではかなり揺れます。
走りはそこそこ良いのですが、ハイスピードでコーナーには入れないですね。
動力性能はターボなら全く不満はありません。
軽自動車だけに小回りも効いて、駐車場も楽々入れられます。
燃費もガンガンに走らなければリッター18km(満タン法)走ります。
ターボを効かせて気持ちよく走るとリッター15kmまで落ちます。
良いところばかりではなく不満もあって、リアシートがスライド出来ないのが難点。
荷室スペースが狭く、リアには車椅子を搭載出来ません。
必然的にリアシートスペースに搭載するので、基本ツーシーターになります。
マイナー後にはオプションで装着出来るようですが、我が家N-BOXには付いていません。
軽自動車なので仕方ありませんが、運転席の足元が狭く長距離だと脛が痛くなります。シートも尻が痛くなるのでクッション厚の問題かも知れません。
軽自動車のクセに車速感応ドアロックがあったり、フロントのスモールLEDがブルーでお洒落だったりと至れり尽せりのN-BOXカスタム。
もちろん価格も200万越え。
定価はフリードよりもお高いのですから驚きです。
乗ってて思うのは1台だけ所有するのなら、軽自動車でもいいかなと思える満足感です。
軽自動車で十分という気持ちは納得です。
でも・・・フリードに乗ると、ほっとする室内空間。
乗り心地の良さをしみじみ実感しちゃいます。
そこが軽自動車なのでしょうね。
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Posted at
2022/04/15 23:18:18