
秋を意識する9月の初日に、ツインリンクもてぎのコレクションホールに行ってきました。
「開館20周年記念リクエスト展示」の第2弾である「栄光のチェッカーフラッグ」(ル・マン24時間企画展)が最大の目的でした。
6月から長期間開催されていたものが間も無く終了するというギリギリに、ようやく予定の空きが叶いました。
展示者は全8台。
驚いたのは、全てが貴重な所蔵である実機ということ!
イベントなどで実走できるマシンもありました。

市販車ベースの4台。
1994年GT2クラス参戦のNSX、1995年GT2クラス優勝のNSX、同年GT1クラス参戦のNSXターボ、R33GT-RベースFRのスカイラインニスモGT-R LM。

プロトタイプの4台。
トヨタ90C-V、マツダ787B、日産R390 GT1、トヨタTS 020。
こんな間近で大袈裟な策も無くマジマジと見られるなんて凄い展示です。
実機ということで、デモランをした名残なのか、よく見ると砂利が残ってる車両もありました。
この日は企画展ツアーがあり、参加しますの一言で無料参加できるスタッフ説明付きのツアーがありました。
所用時間にして30分程度。
ここでも驚きがありました。
なんとツアーの時だけ、全車8台ドアオープン、市販車ベースの4台はエンジンルームオープンという大サービス。
所蔵元からそれぞれ許可の得られた最大限という説明がありましたが、メーカーの垣根を超えた粋な計らいを感じました。

クラス優勝のNSX。

NSXターボのエンジンルーム。
更には、GT-R LMに関して許可というより「日産名車再生クラブ」のご意向があったそうで、ツアー参加者の希望者全員が運転席に座らせて貰えました。

レーシングカー独特のドア開口部のロールバーも相まって、私の巨体ではかなり乗り降りに苦労しました(笑)
ドライバー交代をスムーズに短時間にこなす人たちを改めて尊敬します。
一番長時間眺めていたのは、トヨタTS 020。
これもドアオープンしてもらえましたが、ドアだけと侮るなかれ。
ドア開口部の複雑な造形も見ることができて、フロントカウルからの空気の流れがわかるくらいでした。

それにしても、ホイール内側にあそこまでカウルを延長してあるのが何故なのか、とても興味深いです。
展示はなるべく前後位置を綺麗に合わせてあるので、それぞれのマシンの横から見た眺めも各車の特徴が分かって面白かったです。

画像だとわかりにくいですが、車高や着座位置の低いマシンの中でもTS 020は一番低かったです。
本当にドライバーが地面スレスレに座る感じで、なおかつ外界との境目になる床下構造物が薄く市販車の比ではありませんでした。
そんなこんなで、あっという間に時間は過ぎツアー終了。
スタッフの方は殆ど資料に目を落とすことなく、ご自分の言葉で分かりやすく深くお話ししてくれたのも凄かったです!
ツアー解散した後で少しお話をお伺いしていると、本当に色々と興味深いお話がありました。
そして、気になったのは、これだけの貴重なマシンをどうやって2階や3階に搬入したのか。
これについても、教えていただきました。
各階の搬入用のエレベーターがあるそうです。

モニターの後ろがその扉です。
搬入の様子というのも想像するととても興味深いものがあります。
ツアー終了後も、閉館時間近くまで数時間かけて8台を色んな角度や視点から眺めてきました。
とても楽しくて素晴らしい展示でした。
合間を縫って行った甲斐がありました。
9月後半から数ヶ月、今度はJTCCレースのや二輪レースのマシンの企画展があるそうです。
こちらも機会があればまた行きたいですね。
Posted at 2018/09/03 02:33:58 | |
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