
*その昔、心を動かす何かを感じて購入した音源を紹介しています。
メイク・アップ / フラワー・トラベリン・バンド
MAKE UP / FLOWER TRAVELLIN' BAND
1972年
音楽ネタで、愛聴盤紹介を1年以上UPしてませんでした。要因の一つは、動画を載せずらくなった点。
youtubeで曲の動画を捜してURLをリンクさせても数日後に削除されることがあるため、予めyoutubeから拾って別の動画共有サイトにUPし、それをブログで見せるようにしていたのですが。
最近はむしろ別サイトの方が検閲が厳しく、一般的なアーティストを新たにUPすると、ほぼすべて削除されてしまいます。まあ冷静に考えればyoutubeは海外サーバー、別サイトは国内サーバーなので、国内の方が著作権保護規制が徹底されているのは自明の理。
そんなこんなでUPが面倒になり1年が経過したのですが、数ヶ月前にTSUTAYAでカルメン・マキ&OZのCDを借りたことをきっかけに、日本のロック黎明期のCDを大人買い。これらの曲をご紹介したくなり、愛聴盤シリーズを再開することにしました。
動画は初心に戻ってyoutube直リンで。(汗)
リンク切れの際はご容赦を。
1972年から1975年頃の私はフォーク大好き少年で、同時期に創成期を迎えた日本のロックは食わず嫌い状態でした。否、聞いてはいたのですが、レコード購入はフォークが精一杯で、ロックまで手が回らなかったのが実情です。
その中で唯一、
フラワー・トラベリン・バンド(略称FTB)の「MAKE UP」というLPだけは購入しました。FTBは内田裕也がプロデュースする、日本のロック創世記に初めて海外進出を果たしたハードロックバンド。特長はジョー山中の圧倒的ハイトーンなヴォーカルパフォーマンス、石間秀樹の粘りつくような個性的なギタープレイ、和太鼓をフューチャーした重く力強いパーカッション、無国籍的(西洋から見れば東洋的?)で神秘的なメロディ展開、てなところでしょうか。
「MAKE UP」というアルバムに収められている同名曲は、イントロからして抜群にノリの良いリフで始まる、ドライブ感満載の軽快な曲。ラジオで初めて聴き、すぐさまレコードを購入しようと店へ行って確認したら、2枚組LPで高価なことが判明、すぐには購入出来ず、実際に手に入れたのはその2年後でした。
しかし、素直に「かっこいい!」と思える曲です。こんな曲が今から38年も前に作られていたかと思うと凄い、しかもライブとは思えない音の良さ。リリースから数年後に、歌舞伎の紙吹雪舞う演出のテレビCMに使われていたのが印象的で、良く覚えています。しかしそれが何のCMかは覚えていないのですが(汗)。
というわけで、その頃聴いていた元祖J-Rockを何曲かご紹介。
(1)まずは上述の「メイク・アップ」、アルバムのライナーノーツによれば、
1972年9月16日、横浜文化会館でのライブ録音。お時間のある方は
「Slowly But Surely」も聴いてください、お薦めです。
(2)私は風 / カルメン・マキ&OZ 1975年
圧倒的な歌唱力に感動。ジャニス・ジョプリンに感化されたのは疑いようも無いが・・・
アルバムヴァージョンは10分以上の大作です、念のため。
中森明菜もカバーしています(オーケストラがバック、叙情的に歌い上げています)
(3)一触即発 / 四人囃子 1974年
日本の元祖プログレッシブ・ロック。イエスの影響が感じられますね。
でも緻密かつ壮大なアレンジは本場の音に引けを取らないと思います。
コスモス・ファクトリーと並び称されますが、個人的にはこちらの方が好みでした。
(4)タイムマシンにおねがい / サディスティック・ミカ・バンド 1974年
いつも一歩先を行っていた故・加藤和彦氏が作ったUK的ロックバンド。
当時のビジュアル系だったグラムロックの影響あり。
最近は桐島カレンや木村カエラがボーカルで再結成されていますが、
やはりミカの頼りないけど艶っぽいボーカルがしっくりきます。
(5)ダブル・ディーリング・ウーマン / 紫 1975年
沖縄出身の超本格ハードロックバンド。
ディープパープル風ですが、カバーも一級品。
本土初登場の時は、かなり騒がれました。
(2013.12.30 動画リンク先更新)
Posted at 2010/10/17 21:55:28 | |
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