
富士重工業のモータースポーツ専門会社であるスバルテクニカインターナショナル( 代表:工藤一郎、 東京都三鷹市、略称:STI) は、スバル レガシィ ツーリングワゴン および B4に、STI独自の仕様、装備を 施した限定車「S402」を本日発表し、6月27日より全国スバル特約店を通じ販売する。
今回発売する「S402」は、優れた走行性と快適性をかね備えるレガシィ ツーリングワゴン および B4 をベースに、『究極のグランドツーリングカー』を目指し、STIがこれまでのモータースポーツ活動や スポーツパーツ開発などで培ってきたノウハウを活かしたカスタマイズモデルである。具体的には、 エンジン、シャシーの性能強化をはじめ、エクステリア、インテリアにも専用の仕様装備を施し、ドライ バーの意思に、より忠実な走りを実現するとともに、独自の存在感を演出。“大人の感性を満たす高い質感”を追求し、オーナーが所有する喜びを感じることのできるモデルとした。
(以上、5月14日の富士重工HP
プレスリリースより転用)
というわけで5月の20日に、新宿のスバルビルショールームに現車を確認しに行ったのですが、展示されていませんでした。(汗) 発表したのだから当然に本社のショールームにある筈、と思い込んで事前に確認もしなかったのですが。まあ、通勤途中の駅なので実害は無く、とりあえずカタログは頂戴しました。(5/27から6/2にかけて展示中のようです)
さて。
STIと言えばスバリスト憧れのブランド、そのSTIがチューニングを施した限定車となれば、自ずと触手が動きます。スバル車にはSTIを冠した限定車は幾つか存在しますが、その中でもSから始まる名前は特別。レガシィには過去一車種、S401のみです。
S401は、先代(私が所有するレガシィと同型)のレガシィB4の限定車。当時はまだまだ高級高性能なアフターパーツに興味津々でしたので、ブレンボ社製ブレーキキット、専用18インチBBSアルミホイール、バランス取りされて出力UPしたエンジンなどを装備して登場した時は、強烈なインパクトがありましたし、事実、実車にもオーラのようなものを感じました。
そこで今回のS402。
実車を見た印象は(東京オートサロンで展示されていた
STIコンセプトの印象ですけどね)、フェンダーのワイド化は言われないと気付かないレベル、BBSホイールのデザインは迫力がありますが、タイヤ&ホイールが何故か小さく見え、ホイールアーチ上部のダクトが印象的と思いきや、ダミーで単なる飾りというオチでした。
しかし、そんな外装に比べて中身は気合が入っています。2.5Lターボエンジンは、可変バルタイ・ピストン形状・ECU・タービンが専用設計で、排気システムも専用設計。ブレンボは6Podが採用され、足回りにも手が入り、剛性感向上パーツも盛り沢山。シートやインテリアも専用パーツあり。ただしミッションは6速MTのみの設定です。(詳細は
リンクをご確認ください)
これらのトータルチューニングで目指したのは「運転が上手くなるクルマ」とか。
よって、このクルマの良さを実感するには、まずは試乗ですね。おそらく、どんなに高スペックで贅沢な装備を並べられても、その良さは乗らないと分からないでしょう。そして乗ってみると、本当に運転が上手くなったような気分を味わえるかもしれません。轍にタイヤが取られず、意のままにクルマを操れる満足感を味わえるかもしれません。それだけのチューニングが施されているとも思います。
しかし。
「乗らないと分からない」と言うことは、見た目のインパクトが無いと言うこと。さり気なさに秘めた高性能、「私脱いだら凄いんです」を標榜しているのでしょうけど、中身の凄さを明確に表す目印がダミーのダクトとSバッチだけとは寂しい限り。もう少し分かりやすいアイデンティティがあった方が、所有者としてのイバリ度・満足度も増すのではないでしょうか。
そして、このクルマが欲しいと思ったらお財布と相談が必要です。標準車より約180万円高い、510万円というプライスタグが高いか安いか?私は多分、見極めることは出来ないでしょう・・・(汗
もちろん、潤沢に資金があれば購入したいクルマであることは間違いないのですが、FJ家ではAT車以外の購入は認められませんので、残念ながらS402は対象外、というオチでした。
この記事は、
実車確認 について書いています。
Posted at 2008/06/02 01:44:39 | |
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