またExxonMobilの
フォーミュレーションシートを見つけました。
前回見つけたやつよりちょっと古そう。
今、GRカローラとボルボでMobil1の0W-20と0W-30の違いを検証中ですが、思っていた以上に0W-20と0W-30の差が無いというのが感想です。
以前の0W-30と違ってmPAO配合じゃないのでそこが原因っぽいですが。
これは先ほどのリンクの中のエンジンオイルのフォーミュレーションです。
0W-30から5W-40まで並べてみました。

SpectraSynがPAOです。
4,6,8がそれぞれ順に硬くなるベースオイル。
Synessticはアルキルナフタレンです。
どうでしょう?
0W-30と0W-40って結構似てますよね。
0W-30はSyn4が53%でSyn6が16%
0W-40はSyn4が44%でSyn6が23%
対して0W-30と5W-30は全然違う配合。
5W-30だとSyn4は17%しかない。
以前
粘度指数向上剤(VM)のブログで出した配合はもっと極端でした。

これは粘度指数向上剤(VM)のカタログから引用したので極端な例ですが、SpectraSyn4の割合が0W-40の方が0W-20より多いです。
つまりはベースオイルは0W-40の方が柔らかい。
粘度指数向上剤で高温側を40まで上げてる。
二つの表を見比べるとどうでしょう?
0W-20と0W-40は殆ど同じ粘度から作られる可能性がありそうですよね。
0W-30に至ってはむしろ0W-20より柔らかいかもしれない。
仮に0W-20から0W-40までベースオイルの割合が全く同じでVMの添加量だけで高温側を担保しているとしたら?
VMがせん断されたら最終的に同じ粘度になりそう。
もちろん新油時にはそれぞれちゃんと高温時の粘度特性に違いはあります。
0W-20は柔らかく0W-40は硬い。
でも、それがいつまで続くか?
流石に0W-40が0W-20相当まで粘度低下はしないと思いますが…
これは0W-12と0W-20でも同じような関係が考えられます。
0W-12程度のオイルにVM添加して0W-20まで粘度を上げている国産オイルは結構ありますが、これらは粘度指数が200を超えます。
0W-20と0W-30に差が無いように0W-12と0W-20にも差が無いかもしれませんよ?
0W-16の方が硬かったりして?
高粘度指数オイルはこういうところにも注意が必要です。
0W-20指定のターボ車でオイルが柔らかいと思ったらまずは今入れているオイルが硬めの0W-20なのかを確認する。
40度動粘度が高く、粘度指数が低いものなら硬めです。
調べるの面倒な方はMobil1の0W-20なら硬めなのでMobil1をどうぞ。
硬めの0W-20でもダメなら0W-30では無く5W-30を選ぶ。
mPAOという高粘度で高粘度指数なPAOを配合すると全体的に硬いオイルを作ることが出来ます。
化学合成油なので0Wを担保しつつ全体粘度を上げられます。
0W-30や0W-40でPAO配合と書かれているものはmPAO配合でしょう。
mPAO配合ならせん断安定性も高いので0W-20≒0W-40とはなりにくいので0W-30や0W-40を選ぶ際はmPAO配合を選ぶ方が良いと思います。
私は0W-20にこだわりたいので沼に嵌り続けるつもりですw
0W-20へのmPAOの追加検証はしますよ。
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Posted at
2025/04/25 09:20:20