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イイね!
2015年12月12日

試行錯誤と迷走の違い

試行錯誤と迷走の違い 何か哲学的なタイトルですが、実はボクがもうかれこれ3年近く悩んでいる課題だったりします(^^;。

2013年1月、まだアクセラに乗っているときにまとめた「i-DM活用術」。
i-DMが付いたマツダ車を買ったオーナーが「上手に運転したい」とか「運転が上手くなりたい」と思うならi-DMをこう使えばイイ、を初めてまとめたものですが、コレが全ての発端でした。

ボクがこの初版を出す以前、i-DMの評価は正直なところ微妙と言わざるを得ない状況だったと思っていますが、今では「正しく使えば運転が上手くなるモノ」という認識がゆっくりではあるものの徐々に広がっていくようになってきました。

しかしi-DMを活用して「上手くなりたい!」と思った人の迷走は未だに後を絶ちません(苦笑)。

これを何とかしたいとオフミを始めたり、初版以降、毎年改訂版を出したりと、あの手この手を駆使するモノの、なかなか思うようにはいかないというのが悩みの種(´_`;)。

で最近、富に思う事がタイトルの話題で「試行錯誤」と「迷走」の違い。

ちなみに言葉の意味を調べてみると、

試行錯誤:新しい物事をする際,試みと失敗を繰り返しながら次第に見通しを立て,解決策を見いだしていくこと。

迷走:定まった道筋・進路を通らないこと。


ということなので、これからボクの書く「試行錯誤」と「迷走」は、本来の意味とはちょっと違う、というか言葉の使い方が正しくないかもしれません(^^;)と、予めお断りした上で。


ここでボクが言う「試行錯誤」と「迷走」の違いは何かと言えば、そら目指すゴールに近づいているか?否かの違い。

目指すゴールとは「運転が上手くなること」なので、ドライバーに正しいスキルが身に付いていっているか否か?と、そのスキルを適切に駆使した運転が出来るようになっているか?という、たったの二点だけです。

で、日々の運転を通じて徐々にスキルが身に付いていく人が居る一方で、いつまで経ってもスキルが身に付かない&適切な運転が出来ない人も一方では居て、前者が試行錯誤が出来ている人、後者が迷走している人、というワケです。

この違いがなんで生じるのか?なんてことを時々考えてみるんですが、身近な人を例に取れば

試行錯誤出来ている人⇒正解を知っている人
迷走している人⇒正解を探している人

という違いが、やはり大きいかなー?と思っています。

更に加えると「上達しない人⇒今の自分の運転が正解と信じ込んでいる人」というのも居るんですが、まぁ今回は置いておいて(^^;)。
5thステージにしがみついている人とか、リアルG-Bowlでピンポン玉に拘ってる人とかね。


いや、考えなくても当り前ですょね(^^;)。
目的地がわかっていれば多少道を間違えてもいつかは辿り着く事もできるでしょうが、そもそも目的地がわかっていなければ、分れ道を右に行くべきか左がイイのか?を適切に判断するなんて不可能ですから。

結果的にオフミを始めたことは振り返って見れば正解という話になるんですが、、、(^^;


クルマの運転に限らずスポーツなどでも当り前の話ですが、下手な人は"出来ない"からヘタなんです(^^;)。その"出来ない事"が"出来るようになる"のが「上手くなる」ってことなワケですが、じゃぁが出来るようになればイイのか、アナタは解ってますか?という話。

「出来なければいけないこと」が解かっていて、しかし今は出来なくて、それが出来るようにアレコレ試すこと、これがボクの云っている試行錯誤です。

一方で「出来なければいけないこと」がイマイチ解かっていなくて、何が出来ればイイのか?とアレコレ試しているのが迷走です。これが「正解を探している」状態ね。

上手く正解に辿り着く/正解が見つかればイイですが、そんな保証はどこにもありません(苦笑)。
しかも基本的に自分は下手、つまり出来ないワケですから、アレコレ試したところで「出来る」確率はマグレに近い。しかも、たまたま出来たソレが本当に正解なのかを判断する知識もありません(苦笑)。

そんな人たちにi-DMやG-Bowlのようなツール(道具)って、本来は凄く役立つ(道具が正解を教えてくれる)ハズだったんですが、これがなかなか難しかったというのが悩ましい(^_^;)。活用術を書こうが攻略法を作ろうが、それらを読んでいるハズの人ですら平気で迷走してしまいます。

なぜか?「人間、知らない事は理解出来ない」んですね、いくら読んでも(苦笑)。
ご本人が理解しているつもりになっているだけ。で、往々にしてわかりやすいところだけ頭に入って肝心なところが抜け落ちます。

①青ランプ点灯に拘れ : ←これはわかったつもり(笑)
②青ランプに大きな加速度は不要 : ←これ、何を言っているのか理解不能(苦笑)
③最初はスコアに拘るな : ←5.0点が取れれば安心してしまう(爆)


先ずは青ランプが点くように試行錯誤を始めますが、最初は少し強いGを掛けないと青ランプが点きません。ところが、そんな運転操作を何度かするとスコアが上がるので、もう安心してしまいます(苦笑)。

この段階で早くも②は忘れ去られ、③も無視ですね。

大切なことは、その強めのGを弱めても青が点く、或いは更に強めても青が点き白が点かない、という運転操作を追求すること、つまり試行錯誤を始めなければならないワケで、それを第二版のi-DM攻略法では明記したんですが、Gを弱めれば青は簡単には点かないし、更に大きなGで白を点けないのも難しい。でも少し強めのGで青が点けばスコアが上がるので、それに目が眩んだ人は一様にこの青が点き易いGの加減で常に運転するようになってしまいます。

青ランプはGが小さくても大きくても点くのが正解で、それを追求(試行錯誤)していく事が青ランプに拘れとボクが書いた真意なのですが、迷走を始める人は「このGの強さの運転を常にやれ」という意味だと間違いなく誤解しているハズです(^_^;)。


ですからボクがオフミで同乗走行をする場合、最初は意図的にGを出来るだけ小さく抑えてユックリ走ります。なぜかというと上記の誤解を先ず解く必要があるからです。
その上で改めてどんな運転をすればイイのかを実演します。つまり「正解を知って貰う」ワケですね。(^_^)b

そうすれば後はi-DMと睨めっこしながら正しいw試行錯誤が始まります。例え青ランプが点いても
「タッチ_さんの運転ではこんなにブレーキが強く無かった」
「タッチ_さんの運転ではもっと加速がゆっくりだった」
「タッチ_さんの運転ではカーブで全然身体が振られなかった」
「タッチ_さんの運転だと青ランプがもっと早く点いた」
「タッチ_さんの運転だと青ランプがもっとずっと長く点いていた」

なーんて違いを認識出来るようになるからです。
で、徐々に今まで青ランプが点かなかった運転で点くようになってくるというのが「上手くなる」ということであり、

「あぁホントに大きなGは不要なんだ。そもそも特別な運転をする必要なんて無いんだ。」
「タッチ_さんが『青ランプに拘れ』ってこういうことなのね」

と腹に落ちて理解が出来ると同時に、ここに至ればスコアなんか気にしなくても5点が簡単に出るようにもなります。なかなかココに到達してくれる人が増えなくてねぇ。。。(^^;)

まぁこの辺は、活用術や攻略法を書いている手前、ボクの力不足でもあると反省してますょ(^_^;)>ポリポリ


年明けを予定している改訂版、、、というか決定版には期待してねw

ただ文章(文字情報)の限界は痛感しています(´_`;)。
ブログ一覧 | i-DM:エピソード | 日記
Posted at 2015/12/12 10:16:57

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この記事へのコメント

2015年12月12日 11:36
こんにちは。

迷走しかかっていた者です(汗
と言いますか、今も迷走していないか心配です(大汗

「Gの絶対値の大きさ」ではなく「Gの発生のさせ方」と解釈しています。
コーナーやブレーキ時の旋回Gや減速Gは小さくとも、
「0G」 → その「小さなG」
に至るまでの「Gの増加の過程が滑らか」であれば青ランプは点き、それこそが「正解」である、
と言う解釈です。
0→10の増加と0→2への増加では前者では多少粗があっても目立たない(荒くても青は点いてしまう)が後者ではそうは行かない(本当に上手くやらないと青が点かない)。

今はとにかく、走行タイプ1での青点灯の成功率を上げ、
並行して「より小さいGでの青点灯」を目指すと言うのが現在の練習内容です。

間違っておりましたらご指摘下さい。

最新版の教科書、楽しみにしております。
コメントへの返答
2015年12月12日 13:55
こんにちわ。

今は試行錯誤出来てるでしょ?
プチオフ後のブログによれば(^_^)

お書きになっている事は間違っちゃいないですよ。書かれている範囲では(笑)。
今は先ず小さなGでも青が点くように試行錯誤すればイイんですが、じゃぁそれが出来るようになったら次は?とか、
大きなG変化をさせるときは?とか、
優しい運転をするには?
なーんて色々と応用を考えたときに、本質が解っているかいないかで違いが生まれます。

逆に言えば、先ず目の前の課題に集中している間は、迷走の心配は無いでしょうf^_^;)。
2015年12月12日 22:13
こんばんは

JOUSUIです。
迷走しないように、まずはタッチさんの過去のブログをしらみつぶしに拝読しております(笑)。
強いGでない青ランプ、非常に深いです。
わたしはまず、i-DMの仕様を決めたマツダが、ユーザーにどういう運転をして欲しいのか、と言うそもそも論的なところから考えています。
それは少なくとも、技術開発の長期ビジョンのサスティナブル Zoom-Zoom宣言にある、走る歓びと優れた環境・安全性能と整合的なところにあるはず、なんて大袈裟なことを考えたりしています(笑)。
アクセルやブレーキ、強いGがかかるハンドル操作は燃費が悪化する上にそもそも安全ではないので、このメッセージと平仄が一致しているとは思えません。
何はともあれ、弱Gでの青ランプゲット頑張ります。
コメントへの返答
2015年12月12日 22:36
こんばんわ。
ナント!既に思いっ切り迷走を始めているとは驚きです(苦笑)。

マツダが何を考えてi-DMを作ったのか?そんなことシロートが勝手な想像をするもんじゃありません(^^;)。それは調べるモノであって、単に知りゃイイだけの話です。
↓コレを読みましょう。
http://www.mazda.com/contentassets/47ee2eee71074235b39ec78d6e514d28/files/2011_no005.pdf

その上で、ボクのブログカテゴリにある
「上手な運転の基礎知識」
ってヤツを、古い記事から順に読みましょう。それで知りたい事はほとんど解るハズです。ご自身で考えなくても(苦笑)。

ちなみにi-DMが教えてくれるのは"スキル"ですから、頭で理解したからと言って出来るとは限りません。ゴルフの入門書を読破してもいきなりシングルプレーヤーになれないのと同じ事です。スキルが身に付くには反復トレーニングが必要で時間が掛かるものです。いくら頭で考えても、出来るようにはなりませんょ(^_^;)。

なかなか、世話の焼けそうな方ですねw
2015年12月13日 0:20
こんばんは!
最近はできるだけ小さなGで運転するように心がけています。
結果、青ランプ点かない(特にブレーキ)、アベレージスコア落ちる…^^;
まだまだだなあと痛感してます。
アクセルはまだしもブレーキ……笑
コメントへの返答
2015年12月13日 1:40
こんばんわ。
今週末には、もっと痛感するでしょう(笑)。
G-Bowlアプリの代金をケチってるバヤイじゃないってね(爆)。

あ、G-Bowlを持っていないのは知っているので、ボクのiPadを一日貸してあげますからその辺はご心配無くd(^_^)。
2015年12月13日 1:06
メンドクサイ。ときどき言われます(笑)

こんな情報がマツダのサイトにあるのですね!ありがとうございます。こんな技術情報を外部に開示しているんですね(最大の肝の部分(パラメタ)は企業秘密のようですが)。

この論文、久しぶりに見る記号だらけで頭が痛くなります。
ところで、P22のこのくだり…

「オーバシュート」をFig.6のように定義すると,このオーバシュートが持つエネルギは,質点が静的安定位置を通過する時の速度の二乗に比例する。このエネルギを“Eov”,またこのオーバシュートを引き起こした加速度変化幅を“⊿G”とし,以下のように指標を定義し「荒い運転」と「丁寧な運転」の判別を行う。…

Eovと⊿Gをインプットした関数を定義してKidをアウトプットし、「実装フィーリング」で荒い運転と丁寧な運転の閾値を設定しているようなので、これはやはり、「百聞は一見にしかず」ですね。

ドタ勘ですが、上の式や、Fig.8、Fig.9が、なんとなく、コップの水がこぼれないことを数理的に表現している感じがします。

「上手な運転の基礎知識」も拝読させていただきます。

ぜひ、プチオフにて実装フィーリングのご教示、お願いします m(_ _)m
コメントへの返答
2015年12月13日 1:57
あ、やっぱり(^_^;)。

しかも、ブログはちゃんと古い方から読まないとダメじゃないですかぁ(苦笑)。

まぁ一通り読んだなら解ったと思いますが、i-DMの正体はエキスパートドライバー養成システムです。同乗者に優しい運転も燃費が良い運転も関係ナシです(爆)。

ただ、メーカーのエキスパート・テストドライバー相当の運転が公道上で再現出来るような実力が付けば、同乗者に優しい運転「も」省燃費運転「も」結果的に可能になるって、まぁそういうモノです(^_^;)。

ただ、ユーザーは公道で限界走行は出来ないので、メーカーのテストドライバーと同じ実力は身に付きませんが、公道走行という限られた条件の範囲内であれば、彼らに近い運転が出来るようになるかもしれない?という事です。スピードが低ければ運転は簡単になる理屈ですからね。
ペースを落とすとi-DMのスコアが下がらなくなるのは経験されたでしょ?
良く出来てますよ、i-DMって(^-^)。

来週末は愛知でi-DMを使ったオフミをやるので、プチオフはその後にお願いします。

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