
かつてMT(マニュアルトランスミッション)車のシフト操作についてブログを二本ほど書いたのですが、
2014年02月23日:
MT操作の話
2014年02月25日:
シフトダウンの話
大体、この手の話題をブログに書こうと思い立つのには理由というかキッカケがあるワケですが、日本市場にとっては絶滅危惧種のMT車、その愛好家を声高に主張する人たちには、これから書くことなどは当然のように知っていて欲しい(苦笑)。
さて、d(^_^;)
MT車オーナーであるアナタは、MTのシフトレバーをどのように操作していますか?
Hパターンのシフトゲートに沿って、、、
って当り前じゃん(^^;
そーじゃなくってぇ!o(^^;)o三o(;^^)o
シフトゲートに沿ってしかレバーは動かないんだから、そんなのは当り前なんですが、じゃぁそのゲートに沿ってアナタはシフトレバーを、どうやって操作していますか?というハナシ。
うーん、何を言いたいか上手く表現できん/(^_^;)\
取り合えず読んで頂きましょう。きっと目から鱗のMT車オーナーは多いハズ(苦笑)。
シフトレバーの操作は原則
(飛ばしシフトをしなければ)、レバーを前から後、或いは後から前へと動かしますが、2速-3速、或いは4速-5速といった隣のゲートの前へ、或いは後へ、といった動きをさせなければならない場合があります。
そもそもシフトチェンジは駆動力を一瞬断絶する必要があることから、出来るだけ短い時間で済ませる必要がある一方で、このレバーを横方向に移動させつつ正確に隣のゲートに導かねばならないワケですから、ゲートに沿ってレバーをジグザグに動かす、なーんてことをやっていたのでは、素早いシフト操作など出来ません(^_^;)えぇ。
大体このレバー操作の下手クソな人ほど、傍から見て如何にも肩に力が入って派手に腕が動いている割にはシフトチェンジの時間が長かったりします(苦笑)。
ということで、ボクもシフト操作はあまり上手とは言いませんが、傍から見て如何にもリラックスして力が入らず、しかし腕の最小限度の動きで素早くシフトレバーを操作できる
(とボクが思っているw)方法をご紹介。
先ずシフトレバーは左右方向にシフトしても手を放せば真ん中(3速-4速の間)に戻ってくるスプリングが組み込まれています。
1速-2速側(助手席側)に倒しても、手を離せば真ん中に。
5速-6速側(運転席側)に倒しても、やはり手を離せば真ん中に戻ります。
この機能、皆さんは上手く使いこなしているでしょうか?d(^.^;)
先ずシフトアップからいきます。
3速-4速間の真ん中に中立するシフトレバーを1速に入れるには、助手席側にレバーを倒して1速のゲートに沿って前方に押しますね?
では発進して
1速から2速にシフトアップするときどうするか?
1速のゲートからシフトレバーをニュートラルに抜くと、例のスプリングの機能でシフトレバーは真ん中に戻ろうとします。レバーが真ん中に戻ってしまえば、2速に入れるためにはレバーを再び1速-2速ゲートのある助手席側に倒す必要が出てきてしまいますね?そこで、
1速に入っているシフトレバーに手を掛けたとき、軽く左(助手席)側へ力を加えながらレバーを握ります。そしてクラッチを切ったら、助手席側へ掛けた力をそのままにレバーを手前に引きます。するとシフトレバーがニュートラルに抜けても、左向きに掛けた力がスプリングの力に抗するので真ん中には戻らず、そのまま2速のゲートの入口に到達します。ギヤがシンクロすれば抵抗が無くなるので、シフトレバーはそのまま2速のゲートに吸い込まれます。
次に2速から3速へのシフトアップです。
今度は2速のゲートからレバーを抜いた後、隣の3速のシフトゲートにシフトレバーを導かなければなりません。レバーの動きは前→右→前というジグザグの動きになりますね。
ここで例のスプリングを上手く利用してあげます。シフトレバーを2速のゲートから抜く際に、出来るだけ左右方向には力を掛けないようにしてレバーを前へ押してあげます。するとシフトレバーは例のスプリングの効果で勝手に3速-4速のゲートがある真ん中に自分で戻ってくれます。後はシフトレバーをただ素直に前方に押してあげれば3速へのシフトは完了します。
続いて3速から4速。
3速からシフトレバーを真っ直ぐニュートラルに抜くと、シフトレバーは例のスプリング機能で真ん中に位置しますから、何も考えずにそのまま手前に引けば4速に入ります。
4速から5速。
4速のゲートに入っているシフトレバーを軽く右(運転席)側に力を加えつつ前方に押してニュートラルに抜きます。右に力が加わっているシフトレバーは、ゲートを抜けてニュートラルになった瞬間、右側の5速-6速のゲートにパタンと倒れてくれます。そのまま前に押しせば5速に入ります。
5速から6速。
5速に入っているシフトレバーに軽く右(運転席)側に力を加えつつ引いてニュートラル、そのまま手前に引いて6速に入れます。
整理すると、シフトアップの場合は
・1速から2速は、シフトレバーを軽く左方向に押しながら前から後ろに引く
・2速から3速は、シフトレバーに左右方向の力を掛けずに前へ、シフトレバーが自分で真ん中に戻るのでそのまま前へ押す
・3速から4速は、シフトレバーに左右方向の力を掛けずにそのまま後へ引く
・4速から5速は、シフトレバーを軽く右方向に引きながら前へ押し、5速-6速のゲート側にシフトレバーが倒れたらそのまま前へ押す
・5速から6速は、シフトレバーを軽く右方向に引きながら前から後ろへ引く
という感じです。
シフトダウンは全く逆ですが、一応書きますね。
6速から5速。
6速に入っているシフトレバーに軽く右(運転席)側に力を加えつつ前方に押してニュートラル、そのまま前に押して5速に入れます。
5速から4速
シフトレバーを5速のゲートから抜く際に、出来るだけ左右方向には力を掛けないようにしてレバーを手前に引くと、例のスプリングの効果で勝手に3速-4速のゲートがある真ん中に自分で戻ってくれます。後はシフトレバーをただ素直に後方に引きて4速へ入れます。
4速から3速
4速からシフトレバーを真っ直ぐ押してニュートラル。そのまま前に押せば3速に入ります。
3速から2速
恐らく初心者、初級者が一番難しいと思っているシフトダウンでしょう。(^_^;)b
やり方は基本的には今まで記載してきた通り。3速に入っているシフトレバーを左(助手席)側に軽く押すような力を加えつつ、手前に引きます。するとレバーがニュートラルに入った瞬間に1速-2速のゲート側にパタンと倒れるので、更に手前に引いて2速に入れます。
ただし、この3速-2速のシフトレバーの動きは前方から左後となるために力が入り難い上、例のスプリングに抗して助手席側へレバーを倒さなければならない点も難しいと感じさせるところでしょう。
コツとしては、掌をやや左側に返して丁度平泳ぎの手の動きの要領で、左方向に力を加えながらレバーを左後ろの方向に引くようにします。
2速から1速
走行中に行う頻度は非常に低いですが、左方向に力を加えつつ、2速から前に押してニュートラル、更に押して1速に入れます。
文章で書くと非常に冗長になりますが(^_^;)、実際に動きを見てもらうのが手っ取り早いので、動画なんぞを撮って見ました。
恐らく若い方でMT車を買ったものの、身近に聞く人もおらずに自己流でやっている人も居るでしょうから、まぁご参考までに(^_^;)。
紹介した方法でシフト操作を行えば、シフトレバーに「左向き」or「右向き」に力を加えながら、或いは左右のどちらにも力を加えず、という3パターンを使い分けるのみで、基本的な操作は「前から後」と「後から前」の2通りになります。
動画を見ればわかる通りで、ニュートラルで一呼吸置くのは変らず"ワン・ツー"というリズムの
前後方向の動きでレバー操作は終わります。レバーを
「左右方向に動かす」という感じがほとんど無いのが伝わればイイんですけどね(^_^;)。
こんな感じでレバー操作がシンプルに決まれば、ヒール&トゥも上手く行くハズ(笑)。