
ボクのブログではあまり話題にしないチューニング・ネタをちょっと書いてみようと思います。
因みにみんカラではドレスアップ・ネタは豊富ですが、意外にチューニングに関しては有用なネタは少ないですね。まぁ車種とかエリア如何でしょうけど(^^;)。
ボクはなぜか昔からノーマル派で、あまり積極的にクルマを弄りたいとは思わない人間です。理由は
以前ブログにも書きましたが、メーカーの拘りを味わうというか、作り手の意図に触れるのが楽しいから。
我々は所詮はシロートなので、なんのかんの言っても自分の今までの経験と知識でしか物事を理解も評価もできません。一方でメーカーの開発者は専門家なので、自社の哲学や最新のトレンド(流行)なんかを商品に反映している筈です。そんな商品(クルマ)を自分はどう思うのか?つまりノーマルのまま乗り続けることってボクにとってはクルマ選びの一部みたいなモノなんです。したがって、そもそも購入に至るクルマは簡単に「弄りたい」なんて思わないモノを選びますしね。
しかしそんな「拘りのノーマル派」が初めてチューニングを覚えたのがホンダのTYPE Rというのだから人生は面白い(笑)。
TYPE Rって、メーカーである
ホンダが自ら自社製品をチューニングしちゃったよーなクルマで、パーツメーカーがノーマルの性能を凌駕する商品を市場に出すまで2年くらい掛ったくらいです。つまり
チューニング初心者なんぞにとっては「そもそも弄る必要が無いクルマ」なワケですねd(^.^)。
そんなTYPE Rに対して、チューニング初心者が一体何から手を付けたか?
チューニング①:ドライビングポジションw
ドラポジについてはそれなりに正しい知識はあったものの、いざサーキットでスポーツ走行をしてみたら、そのポジションではハンドルが遠すぎました。
まぁ一般公道では0.5Gを大きく超えるような横Gでは走れませんからね(^_^;)。
ハンドルが遠ければシートを前に出せばいい/或いはシートバックを立てればイイだけですが、シートを前に出すと膝がステアリングコラムの下の膨らみに当たってしまいます。それを避けようとシートを下げつつシートバックを立てると、今度はメーターがハンドルに隠れて見えません。/(^_^;)\ウーン
座面がもう少し下がれば解決しそうで、世の中にはローポジション・シートレールなんて商品もありましたが、一方でスレンダーボディwwなボクには純正レカロシートだと左右方向のホールドが全く不足です。
一般道では不足を感じたことは無かったんですが(^_^;)。
四点ハーネスも試してみましたが、アレッて左右方向のホールドにはほとんど効果が無い上、シートバックに背中を括り付けられるため、うっかり締めてしまうと開いているドアを閉めることもままならず(苦笑)、全く使い勝手が良くありません。
諸々の問題点を整理して、結局シートは
フルバケに交換し、遠いステアリングを手前に出すために延長ボスを付ける関係で
ステアリングも交換しました。
ノーマルのレカロもモモ社製のステアリングも、一般道を走っている限りはほとんど問題は無かったのですが、スポーツ走行というある種の極限状態を経験してみたら、色々と自分の身体に合わないということが判ったため、まぁクルマを自分の身体に合わせた、というワケですd(^_^)。
チューニング②:ブレーキパッドww
実はモニターで貰ったWeds Sportsのブレーキパッドを何も解らずに付けていたのですが、これの初期制動が非常に強くてスポーツ走行レベル(+当時初心者のボクのレベル)では全くコントロールが出来ず、当時のお馬鹿なABSが簡単に作動してしまい、恐くてブレーキが踏めないという本末転倒な事態に陥りました。
ブレーキを思い切り踏めなければ当然、アクセルを思い切り踏むこともままならないワケで(苦笑)、一旦ノーマルパッドに戻そうかとも思ったものの、当時周りにいた先輩から「純正パッドだと直ぐにフェードして走れなくなるからダメ」と止められて、自腹でパッドを購入することになりました。
96specのTYPE Rの唯一といって良い弱点がブレーキの容量不足で、ボクも
最終的にはローター径をワンサイズ上げた98spec相当のブレーキに変更していますが、それ以前の話としてブレーキパッド選びは随分と悩みました。
ポイントになったのは耐フェードとコントロール性で、わざわざ金と時間を使ってコースに走りに行って、ブレーキがフェードして走れなくなっては困りますし、無理して走ってタイヤバリアに刺さっても困ります(苦笑)。
次に重要なのがコントロール性で、踏込み/抜きでリニアに制動力がコントロール可能なこと。
結局
エンドレスのTYPE Rに辿り着いてずっと愛用していました。
ノーマルパッドもモニターで貰ったWedsのパッドも、一般道で使用する限りは全く問題無かったワケですが、ことブレーキパッドに関して言えば、そもそもボク自身がブレーキパッドの善し悪しを判断出来なかったことを、スポーツ走行を経験してみて初めて知りました(苦笑)。
そりゃそーですよね?それまでは一般公道しか走ったことが無く、ブルブレーキングなんてやったことも無かったんですから(^_^;)。
チューニング③:タイヤwww
例え初心者といえども、サーキットで曲がりなりにもスポーツ走行するようになると、タイヤはもの凄い勢いで減っていきます。純正のRE010は凄く良いタイヤで、当時のスポーツタイヤでは逆にタイムが落ちる(苦笑)のでチューンアップどころかディチューンになってしまうのですが、ディーラーでしか買えない純正タイヤは高い!(苦笑)
一方でタイヤが消耗品であることも、性能が落ちるといってもそもそもタイヤの性能を引出し切れない初心者がタイヤスペックに拘ってもあまり意味がないことも悟り、とりあえずBSのスポーツラジアルに交換しました。当時はちょうどRE710KaiからRE711に代替わりした頃で、迷わず新発売のRE711を買ったのですが、このタイヤが酷かった(苦笑)。
ブロック剛性が低くてグニャグニャ感がある上、一回のスポーツ走行でショルダーがほとんど全部のブロックに裂け目が入り、このまま走り続けたらバーストするかも?とマジで不安になりました(^_^;)。
ADVANのネオバではそんなことは無かったので「これは失敗したかも?」と思いましたが、直ぐに捨ててしまうのは勿体ないので、前後ローテーションして3回くらいは走りましたが、当時の周りの影響もあって、コースを走る以上は専用が良かろうとSタイヤを買うことにしました。
勿論、Sタイヤは日常使用には全く適さないのでスポーツ走行用に専用のホイールも買って、街乗り用には別のタイヤを純正ホイールに付けて、というところに落ち着きました。
で、タイヤのグリップが上がれば相対的に足回りの固さがバランスしなくなるので
車高調を入れ、強力になったトラクションに合わせるために
LSDを変え、という感じでどんどんどツボに嵌っていくワケですな(笑)。
ただこうして後になって振り返って見ると、改めてチューニングの本質についてとても良い形で勉強した思っています。
先ず相談に乗ってくれる上級者が身近に居たこと。ジムカーナの選手が2人(一人は全日本レベル)居て、困ったときには彼らから適切なアドバイスが貰えました。
次に目的がハッキリしていたこと。サーキットのラップタイムというのは実に判りやすい指標で、世の中には色々なパーツが出回っていますが「それを付けたらタイムが何秒縮まるの?」という観点で見れば、効果的だったか否かはハッキリします。
一方で愛車をカスタマイズしたいというオーナーの欲求もあるワケで、実際に効果の是非はともかく我々に「試してみたい」と思わせる怪しい商品wも世の中には色々と出てきて(^_^;)、仲間の間では付けたり外したり、一喜一憂している連中も居ましたね。
そんな様子を一緒に楽しみながら、ボクの中で
「本来はチューニングに属する筈の機能パーツの交換でも、期待効果が定かでない/或いはどんな効果があるのか試してみたい、という理由で付けることもあり、その行為の本質はドレスアップなのだ。」
という区分けが出来たりしました。まぁ言葉の定義の問題っちゃぁそれだけですが、こうやって区分けしておくと色々と便利です。ドレスアップはオーナーがやりたいからヤルのであって、第三者が「効果が無いのに金の無駄」とか言うのは
大きなお世話、ということですからねd(^.^)。
他方でチューニングは難しいです。先ずオーナーが「愛車がこうなって欲しい」を明確にするのが大変。そしてそれを実現する効果的なパーツを見つけるのも大変。期待効果が得られなければ、それこそ払ったお金はなんだったんだ?という話になっちゃいますが、
多少の失敗を繰り返して学ぶことも必要なので、なかなか大変ですょ、色々とA^_^;)。