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2017年05月13日

SKYACTIV-D2.2のリコールに想うこと

SKYACTIV-D2.2のリコールに想うこと 少し前、、、ってもう二ヶ月半近く前ですが、日本市場に於けるマツダ躍進の原動力のひとつと言えるSKYACTIV-D2.2のリコールが発表されましたね。

本題に入る前に先ずこのリコールについてひとつd(^_^)。

自動車に限りませんが、通常この手の商品(耐久消費財)は、ユーザーが購入した後にメーカーがなんらかの商品改良を加えたとしても、市場で販売済みの商品には反映されません。当たり前の話、ですよね。

ところが世の中にはリコール制度というヤツがあって、販売済みの商品であっても、メーカーが責任を持って改良を施さなければならない場合があります。安全性に関わるものや、当初の品質や性能を想定外に満たさなかった場合、などですね。

世間では、購入した商品に対してリコールが発表されると、なにかハズレを引いたかのように落胆する人が多いようですね(苦笑)。

なぜ落胆するのか、正直ボクはとっても不思議に思っています(^_^;)。

ボクは自分が買った商品に対してリコールが発表されたらラッキーと思いますね、いやマジでw
だって通常なら何も手当してくれないメーカーが、自分の愛車を無償で品質の良い部品に交換したりしてくれるワケですから。しかもリコールの原因となった不具合が、自分の愛車で不具合として顕在化していなければ、まだ何の迷惑もこうむっていないワケです。

何の不具合も、それによる迷惑もこうむっていない愛車を、メーカーが責任を持って不具合が起こらないように直してくれるというなら、こんなラッキーな事が他にあるか!と思いません?(^_^;)

実体験として唯一の例外は先代アテンザの納車直前にi-ELOOPの不具合が発覚して納車を止められたことくらいですが、まぁ今となっては思い出のひとつですね(^_^;)。

さて本題に戻ってSKYACTIV-D2.2のリコールですが、メーカーの発表を見るとエンストするか、最悪の場合はエンジンが焼き付いてしまうとのこと。実際に頻繁なエンストに見舞われたとか、エンジンが焼き付いて出先で立ち往生したとかいったご経験があればアレですが、そうでないオーナーがこのリコール発表を受けて、腹を立てたり落胆したりする心理ってどうなんでしょーね?お子ちゃまか?w

リコール対応されればこういった不具合とは無縁になるワケなので、ボクだったらやっぱりラッキー♪って思いますけどねぇA^_^;)。実際にボクの周りでエンストに悩まされたり、エンジンが焼き付いて載せ替えになったオーナーはひとりも知りませんし(苦笑)。

しかしまぁ、ここまでは前振りというか、本題ではありません。d(^_^)

今回のリコールの対応で、マツダの発表では

全車両、制御プログラム対策プログラムに修正します。

とあります。ここでボクはむむむむ?っと思いますw

実はSKYACTIV-D2.2には、初めてCX-5に搭載されてからこのリコールが発表されるまでに様々な改良が施されています。代表的なモノで言えば

DE精密過給制御
・ナチュラル・サウンド・周波数コントロール
Gベクタリングコントロール(GVC)

なのですが、この他にもナチュラルサウンドスムーサーなんてのもありますね。

なぜ上記の3点を挙げたのか?といえば、これらは全てエンジンの制御プログラムによって実現していて、ハードウェアは何も違いが無いらしいのです。一方でナチュラルサウンドスムーサーはその部品を仕込まないといけないのでハードウェアが違います。

ということは、これら3つ(DE精密過給制御、ナチュラル・サウンド・周波数コントロール、GVC)は、例え旧型でもエンジンの制御プログラムさえ最新にしてしまえば搭載できることを意味しています。d(^_^)

しかしマツダは旧型にそのような対応(制御プログラムの変更)は行ってくれません。ひとつ大きな理由として型式認定制度というのが壁になっているそうで、旧型がその時点で、改良された商品が新たに型式認定を受けると、新型の制御プログラムを旧型に載せるのは色々と難しい問題があるようなのです。詳しくはちゃんと調べないと判りませんが、なんとなーく事情は判りました。

そして冒頭で述べた通りで、メーカーは市場で販売済みの商品に改良を施すことは通常はありません。

と・こ・ろ・が、、、ですょ(^_^;)

エンジンの制御プログラムも型式認定制度によって認証を受けた型式と紐付くために、改良型として新たな型式に搭載されている制御プログラムを旧型にメーカー自らが載せる行為はどうやら違法改造という話の範疇になるらしくて難しいらしい。

となると、メーカーは型式認定の都度、その型式に搭載した制御プログラムをバージョン管理していく必要に迫られます。初代CX-5が初期型から細かく商品改良が施されて、例えばⅠ型からⅣ型まであったとしたら、制御プログラムも4つのバージョンを継続して管理していく必要があるということです。

メーカーにとってはこれってなかなか大変です。なぜなら今回のようなリコールなんて話になると、4つの制御プログラムを用意しなければならないからです。ソフトウェアの場合はバージョン管理のための仕組みなどもあって、ハードウェアのような「4種類の部品」みたいな事にはならないのですが、最終製品としてのプログラムは4バージョンとなれば、必ず検証作業は4倍になります。例え全てのプログラムに共通するソースコードを一個所変更しただけでも、ですね(^_^;)。

パソコンやスマホのOSが原則、最新のバージョンしかサポートしたがらないのも提供者側の事情と云うか都合なんですが、フリーズしたらリセットすれば済むパソコンと違ってw、自動車の制御ソフトウェアはそんなに話が簡単ではありません。

しかしだからこそ、市場で出回ってしまった旧型の制御プログラムも、なんらかの理由で最新バージョンに統一を図ることが出来るなら、それはメーカーにとっては大きなメリットがあります。d(^_^)

そんなところに今回のリコールですw。

最新型のSKYACTIV-D2.2用の制御プログラムには、DE精密過給制御、ナチュラル・サウンド・周波数コントロール、GVCといった新機能が含まれちゃってますwから認定を受けた型式を跨いで修正プログラムをインストールすることは通常なら出来ないワケですが、じゃぁわざわざDE精密過給制御抜き、ナチュラル・サウンド・周波数コントロール抜き、GVC抜きの制御プログラムと、それら全部入りの制御プログラムと、両方作って配るのか?w

いっそこのどさくさに紛れて、市場の全てのSKYACTIV-D2.2に全部入りの制御プログラムを入れ込んでしまえば、バージョン管理はこのタイミングで一旦、1つの最新プログラムに集約されるのでメーカーからすれば管理が非常に楽になります。

オーナーからしても、通常では有り得ない愛車の購入後に開発された新機能が愛車に搭載される(しかも無償でw)ワケなので、嬉しいだけで不満は何もないでしょう。

しかし流石にコレはおおっぴらに出来る話ではありません(^_^;)。リコールにかこつけてこの5年間に開発された新機能を販売済み車両に仕込むなど前代未聞の話だし、そういった事を今後も継続して出来るとも限らず、顧客からそれを期待されてもマツダも困るでしょう。

だとすると、やるならきっとこっそりやるでしょうね(爆)。リコール発表の中にも何も言わない。販社のサービスにも情報公開しない。しかしリコール対応の制御プログラムには、3つの機能のロジックは含まれちゃっているwww

さて、実態は一体どーなのか?d(^_^;)

本件、ボクはサービスからも、ましてマツダ本社の人からも何も情報は得ていません。だから無邪気にエーかげんwなことを書けるのですが、逆になんらか情報を得ていたら、この話題自体に触れていませんので念のため。

あくまでイチ個人の妄想ですが、もしここで書かれているような嬉しい事wがコッソリ行われていたとしたら、愛車がリコールになるのもまんざら悪い事ばかりではない、、、なんて思えません?(笑)
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Posted at 2017/05/13 16:01:41

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この記事へのコメント

2017年5月13日 16:37
こんにちは。
今回のリコールの際に、制御プログラムが変更されるから旧型でもGVCなどのプログラム制御のものは使えるようになると勘違いしてる方も実際いましたねw
一応ですが、マツダの公式回答(建前?)は、旧型にリコールによって機能や制御が追加されることはないということでした。
一方、旧型でリコールを受けたユーザの中には、静かになったとか修正舵が減った感じがするなど、それらしい報告をしてる方もいらっしゃいますね。
まあ人間なんて思い込めばそう感じてしまう部分も多々あるので勘違いしてるユーザのプラシーボかもしれませんが。
結局、本当のことはマツダしかわからないですけど…
コメントへの返答
2017年5月13日 17:42
こんにちわ。
ブログに書いた通りで、普通ならGVC他の対応制御プログラムが提供されることはありません(笑)。マツダの公式回答の通り。

しかしマツダがコッソリやっちゃいたい理由もブログに書いた通り(苦笑)な上に、実は3つ共にどれもこれも「気のせい?」というくらい効果をハッキリとは体感し辛いものばかり(爆)なので、こっそり仕込んでしらばっくれられればw、古いバージョンの管理とおさらばできるワケです(^_^;)。
さて、本当のところはどーなんでしょーねぇー(^m^)ただ、、、

ウチの愛車はSKYACTIV-Gなので、どっちだろうが関係ないんですけどね(核爆)。
2017年5月13日 18:37
こんばんは。
ご指摘の通り、おそらく制御プラグラムは基本ひとつだと思います。ただ、ここで全ての世代で同じように動くかと言うと、それはNOでしょう。なぜかというと、同じように見える車載CPUやセンサー、それらを補佐するIC群のバージョンに関係してきます。バージョンが違うと信号の出るタイミングが変わったり、内部の命令セットが変更されたり、機能追加されたりしています。ですので制御プログラムの中では、それぞれのハードウェア類のバージョンに応じた制御をif文などで切り分け、もしくは、それぞれのバージョンに合わせたライブラリがあり、そのライブラリで切り分けていると言うことだと推測されます。
一般的にソフトウェア・エンジニアリングとしては、同様なことをしています。今のソフトもハードもモジュール(オブジェクト)化し、開発と保守の効率化と省力化を測っていますので、マツダも同様な開発をしていると思います。
以前読んだ海外の記事では、ドローンでさえ20〜30個のCPU(正確には、SoCですが)が使われていると言われますので、クルマとなるとエンジン周りだけで100を超えているでしょうね。何れにしても技術的にも法的にもかなり難しい問題ですね。
コメントへの返答
2017年5月13日 18:48
こんばんわ。
おやおや、専門的でマニアックなところを突っ込んで来ますねぇ(苦笑)。
ボクは車載コンピュータの制御プログラムの類は疎いwのですが、仰る通りで同じエンジン用のECUでも内部で使用しているチップが微妙に違うなど、我々ユーザーには判らない世代があって、それらの識別して制御を変えるようなロジックは入っているでしょうね。そもそも起動したときに車両とやり取りして
「お前はCX-5なのか?アテンザか?アクセラか?」
なんて確認を先ず最初にやるでしょうから(笑)。

そういう風に考えれば、初代CX-5(KE型)だったらGVC制御ロジックは無効、なんて判定を組み込んでおいて、D2.2用のエンジン制御プログラムはひとつ、なんて事は可能なワケですが、別に殺さずに機能を有効にしたってイイのにw、というお話でした(^_^;)。
2017年5月13日 22:28
面白い見解ですね。(^o^)

だいずぱぱさんにもらった後期型アクセラのコーディングデータにしたら跳ねられた項目有ったんで、今度試しに再度入れてみます。

思いの外通ってしまったらGVCなど動くと面白いことになります。
ちなみにコーディングだと、車種・仕向地・年式などは正規テスターだと振り分けられてしまう項目もハード的に適合すれば受付けてしまいます。

実は先日新型CX-5を試乗した時に7歳の息子がアクセラより揺れなくって乗り心地良かったと言いやがったんです、車高も高いのでおそらくGVCの効果だと踏んでます。
コメントへの返答
2017年5月14日 23:27
いやいや、単なる根拠のない妄想ですw

なんか怪しいことを愛車にすると、保障して貰えなくなりますょ(苦笑)。

ウチのクルマはGVC付いてませんが、同乗した人はみんな「揺れない」って言いますね。

ということで、人間GVCで頑張りましょうww
2017年5月15日 3:25
リコールがどうこうってより単にマツダが嫌いになっただけかも
信者からアンチへ
コメントへの返答
2017年5月15日 10:18
コメントありがとうございます。
嫌いになったのなら、買い替えですね(苦笑)。

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