
二回目はMAZDA3のスタイリング。エクステリアについてですね。
そのデザインについて過去に書いたブログはコチラ。
マツダ、新型「Mazda3」を世界初公開 (2018年11月28日)
次世代・魂動デザインの妙 (2018年11月29日)
ファストバックと名付けられた5ドアも、4ドアセダンも、そのデザイン自体には全く文句の付けようが無い…と思っておったのですが、、、
ここでひと言
土田さん、見てますかぁ~?(爆)
※土田さんは、MAZDA3のチーフデザイナーです
実は最近、思わぬ「穴」を見付けちゃってですねぇ、、、A^_^;)
ドキドキしながら読んで下さい(笑)。
さて、先ずはセダンから。

ご存知の通り2年まえのモーターショーで発表されたKai conceptが次期アクセラ、改め新型MAZDA3のファストバックのプロトタイプであることは、マツダの関係者が無駄に否定(笑)しても、みんな解っていた話です。
ところがまさか、同時に公開されたVISION COUPEの"凛"を、新型MAZDA3のセダンのデザインに反映させてくるとは、ボクに限らず多くの消費者にとって全く盲点だったと思います。これはヤラれたぜ、と(^_^;)。

その意図するところ、ハッチバックとセダンでは顧客の趣味趣向が明らかに異なる点、BMアクセラと同様にリア周りだけが違うデザインで良いのか?というところが出発点だったようですが、当然コストを掛けて異なるデザインを与える以上は、何らかの勝算が必要。
しかもこの手のハッチバック・セダンは昨今のSUV人気に押されて市場は縮小傾向にあります。
ブレイクスルーのロジックは、セダンに伸びやかな専用デザインを与えて、従来のCセグメントユーザーに加えて、一つ上のDセグメントユーザーのダウンサイジング需要まで取り込もうという算段です。
実際のセールスはまだわかりませんが、少なくともデザイン的にはこの意図はものの見事に達成されていると思います。だって、、、
ボクは正直に言えば、先代のBMアクセラのセダンは愛車のアテンザの代替としては全く考えられませんでしたが、MAZDA3のセダンであれば乗り換えてもイイかな?って思いますもん(^_^;)。
玉谷さんに悪いから、今、土田さんに乗り換えるワケにはいきませんけど(爆)
振り返ればMAZDA3のセダンって既に初代アテンザとサイズ的にはほぼ一緒だそうですが、サイズ云々を横に置いても、MAZDA3セダンのスタイリングが持つ「格」が、アテンザをはじめDセグメントのセダンに対して負けてません。
これなら、例えばマークXとか少し前のスカイライン、ハイブリッドになる前のアコードとか、そこいら辺のオーナーの後継車両の選択肢に十分入ってくると思います。
こういったタウンサイジング需要って、今少し小さいクルマが欲しいのであって、別に安いクルマにしたいワケではありませんからね(^_^;)。
一方のファストバック。
こちらは相当にアグレッシブに来ました(^_^;)。
市場が縮小傾向となる中で、守りに入ればジリ貧なので当然といえば当然かもしれませんが、デザインって攻めれば必ずカッコ良くなるってモンでもありません(苦笑)。
Kai conceptはコンセプトカーなので無茶苦茶カッコ良いのは当然で、しかしそれが故にボクはTAKERIとアテンザの一件「憧れのアイドルがスッピンで待ち合わせ場所に表れたような残念さ」を再び味わうのではないかヒヤヒヤしておったのですが、この心配は全く杞憂に終わりました(^-^;)
MAZDA3を写真で初めて見たときに、流石にKai conceptと全く同じというワケにはいきませんが、少なくとも「憧れのアイドルはちゃんと普通にお化粧をして現れたw」くらいに、デザイナーは良い仕事をしたと思いました。
と、こ、ろ、が、、、
「よしよし、今度のはちゃんとカッコイイぞ」くらいの認識だったMAZDA3のファストバック。最近少しずつ街中を走る姿を見るようになったのですが、
無茶苦茶カッコイイ!!!


コレ、なんなんでしょうね(^_^;)。
視界に入ると心の中で「おっ!」って思って、その後、思わず目で追っちゃうんですよね。とにかく写真で見た第一印象に数倍するくらい、ボクの目を惹きます。カッコイイんでしょうが形容として陳腐な言葉wで、何か心に訴える魅力があるんだと思います(^_^;)。
ところがところが、、、w
このもの凄く魅力的だと評価しているMAZDA3ファストバックのデザインに最近、
思わぬ穴を見つけてしまいました。
その穴を教えてくれたのはお友達の
みんこりーさん。
BMアクセラ・スポーツのオーナーで、次の愛車(3代目りーちゃん号w)の第一候補がMAZDA3ファストバックだったのですが、彼女曰く
「これは買えない」と(苦笑)。
彼女の目にはMAZDA3ファストバックのデザインって「
カッコイイんだけど男前過ぎる」んだそうです(^_^;)。
縮小する市場に向けて尖がったデザインで勝負するのは当然だと思います。そして狙い通りに人目を惹く魅力的なデザインだとも思います。アグレッシブとか、ややヤンチャに過ぎるきらいは確かにありますが、それを嫌ってエッジを丸めてしまうのはどうなのか?
というのがボクの理解だったワケですが、実際に旧型のアクセラをお持ちの女性の目には「三十代後半以上の女性にとっては、このデザインは辛い」と写ると言われれば、そら確かにそーだと納得です(^_^;)。
彼女の意見を聞いて改めてファストバックのデザインを評価すると、、、
男性に対しては特に問題はないでしょう。しかし女性にとっては少なからず抵抗がありそうというか、ご自身が「女だてらに」を敢えて狙うようなクルマ選びをする場合にはアリでしょうが、そうでない場合は厳しいと感じます。そういう目で見ると、ファストバックのデザインにはセダン・デザインが持つ「格」が無い。それは魂動デザインの"凛"ではなく"艶"がベースになっているが故、つまり狙い通りなのでしょうが。
恐らくマツダは百も承知で、デザインに品格を求める顧客にはセダンがあるし、ハッチバックを望む顧客にはCX-30だってあります。そういった棲み分けなのだろうと思いますが、お友達のように
・セダンよりもハッチバック
・SUVはイヤ(苦笑)
という顧客はこぼれてしまいます(^_^;)。
そこで是非とも土田さんにご検討いただきたいのは、ファストバックを今少し上品wに仕立てた特別仕様車。マツダはかつてデミオで「Noble Crimson(ノーブルクリムゾン)」とかって特別仕様車を出してましたよね?アレは専用インテリアがポイントでしたが、、、

このKai conceptのデザインを見ると、例え魂動の"艶"のデザインであったとしても、シグニチャーウィングがメッキになるだけでも随分と印象が変わります。
そういったエクステリアの小物類を工夫することによって、今の男前w度を少し下げて、よりシニアな層、特に女性にも「これならOK」って思わせるようなモンって出来ないですかね(^_^;)。
そしたら女性だけでなく、ファストバックのデザインが好きだけど如何にもヤンチャ過ぎる、なんて考えている男性にもウケると思うんですが。
土田さんがこのブログを読んで
「わかってますって。ちゃんと考えていますから、もうちょっと待っててね」
と呟いていることを期待してます(笑)。
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マツダ | 日記
Posted at
2019/11/15 12:46:06