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タッチ_のブログ一覧

2016年01月14日 イイね!

とてもつまらない話(3)

「上手くなればなるほどスポーツは楽しい!」

この至極当り前の事がクルマの運転にも当て嵌まるのだが、そもそも運転が上手くなりたいなどとは思わない人がなぜかボクのブログに反発してきて辟易しているというのが最初の話

一方でボクの書くブログに共感してくれる人たちも、結局上手くなるという事がどーゆーことなのか良く解かっていないが故に目先のスコアやステージにしか目が行かず、そんな彼らを正しく導くのもなかなか苦労が多いというのが二番目の話

そしてそんな苦労が重なってくると勢いボクの不満の矛先は、そもそもi-DMを作ったマツダはなんでなんにもしないのか?というところに向かう事になる(苦笑)。

実はマツダはi-DMを初めて世に出した2011年には色々な事をやっていたのだが、なぜか2012年に入るとパタッとその動きを止めてしまった。

理由は勿論ボクが知る由も無いのだが、マツダが現在i-DMのことをどう考えているのか知りたくて、昨年マツダが主催する複数のイベントに参加して関係者にそれとなく話を聞いてみた。ボクが個人で出来る事には限りがあり、希望者の全てに手を差し伸べる事など不可能なのだ。そもそもメーカーであるマツダがなんらかの顧客サポートを始めてくれないものかとずっと考えていたから。

しかし関係者と会話して分ったことは
・マツダ本社などクルマ造りに近い(=顧客に遠い)人たちほどi-DMへの思い入れは強い
・顧客に近い(=クルマ造りに遠い)人たちほどi-DMに対する理解度が低い
ということ。

率直な感想はi-DMに関してなんらかの顧客サポートをマツダに期待するのは、現時点では難しいようだ。

他社には無い非常にユニークなシステムのi-DM。最新の自社製品の全てに標準搭載しているにも関わらず、なぜこうも会社として腰が引けているのか?想像するに2011年に行った様々な施策の成果や顧客の反応が当初の思惑と相当に違ったというのがあるのだろうが、恐らく今のマツダの社内に於いてi-DMというシステムの価値に対する統一的な認識(見解)はないのだろう。

顧客であるオーナーに対してi-DMの価値はカタログや取扱書に明記されている。

「アクセルの踏み込みすぎや、ステアリングの切り過ぎなど、運転操作の中には多くの無駄が潜んでいるものです。この無駄が少ないほど、走りがスムーズになって、ドライブを快適に楽しめて、しかも燃料消費を抑えることにも役立ちます。i-DMで無駄を抑えたスムーズな運転のスキルが上がるほどに、ドライブがさらに楽しくなります。」

それではi-DMの、これを作ったマツダにとっての価値とはなんのことか?

マツダにとっての価値とはつまり

「i-DMによって、顧客であるオーナードライバーの走りが無駄なくスムーズになって、ドライブを快適に楽しめて、しかも燃料消費を抑えることにも役立つ。もし多くのマツダ車オーナーがそんなドライバーになれたとしたら、メーカーであるマツダは一体何が嬉しいのか?

という話。
多分マツダの社員10名に質問したら、10通りの答が返ってくるだろう。統一的な認識が無いとはそういうことだ。

実はこの点に関して、ボクはそのとんでもない価値に気付いているのだが、敢えてここには書かない(笑)。

無論今のまま自社製品に標準搭載するだけで何もしなければ、その価値がマツダに恩恵をもたらすか否かは運任せである。しかしSKYACTIV搭載の第六世代商品群でやったようにマツダがONE・マツダとなって取り組めば、恐らく世界中のどのメーカーにも実現出来ていない、世界的にもユニークなブランドになれるポテンシャルがあるとボクは考えている。勿論一朝一夕にはいかず数年を要するプロジェクトとなろうが。

マツダの関係者に聞いた話だが、お客様であるオーナードライバーにダメ出しするようなシステムを本当に搭載してもイイものか?という葛藤があって2011年のDEデミオ発売前にマツダの社内では相当な議論がなされたそうだ。日本市場では全車に標準搭載されているものの、海外向けに機能が殺してあるのは、各地域担当の強固な反対があるとも聞いた。

ボクが2013年初頭からたった一人でこのシステムの有効性を主張するために取った手法は
「上手くなればスコアは出る。スコアが出ないのは下手クソだから」
といった挑戦的な論調で、云わばドライバーの自尊心に訴えるというものだ。これがそもそも反発を生む原因でもあったのだが、否定的な大多数を相手にたった一人で立ち向かうにはこの方法しかなかった。しかしそれも「クルマがドライバーを評価する」という野心的なシステム故のこと。愛車から下手を言われて嬉しいオーナーなど居るはずがない。本質的に物議を醸し出すのは仕方のないことなのだ。

しかしこのシステムの恩恵を実際に受けた身としては、そんなマツダの勇気に感謝しているし、顧客の不満を誘発するような危険なシステムを敢えて全車に標準搭載している以上、マツダ自身もそのリスクに見合うリターンを得るべきではないのか?と素直に思う。

2012年までi-DMで運転が上手くなるという認識は、市場にはほとんど無かったと思う。匿名口コミ掲示板でも否定的な意見や文句が圧倒的に多かった。しかし昨年(2015年)にはそういった口コミ掲示板にも肯定的な意見を書き込む人が増え、2chのやり取りを見ても前向きな書き込みがかなり多くなった印象がある。2011年~2012年頃とは明らかにi-DMに対する世間の風向きは変わってきていると感じている。

過去の経緯がどうだったのかボクは知らないが、本当にそろそろ作り手として興味を持ったオーナーに手を差し伸べる事を始める潮時だと思うし、全く逆に興味が無い、或いは愛車に評価されるなど不快だと感じそうな顧客には、担当営業・サービスがi-DM表示をOFFにして納車するなどといった気配りをしてあげるべきだと思う。

と、こんな愚痴を個人のブログに書いても何も起こらないと思うものの(^_^;)、もしこのブログを読んだマツダの関係者で「世界的にも類稀なるユニークなブランドになれる可能性」という誘い文句に興味を持ったのなら、コンサルティング料は格安で教えてあげても良くってよ(笑)。
Posted at 2016/01/14 20:22:58 | コメント(10) | トラックバック(0) | 備忘録 | 日記
2016年01月13日 イイね!

とてもつまらない話(2)

意外にウケた、とてもつまらない話の第2弾(^_^;)。

こうしたSNSでの情報の交換を始めると、不愉快/腹立たしいことも良くある反面、当然嬉しい/楽しいこともある。
不愉快な事は大人の対応でなんとかするとして、嬉しい事は素直に喜んで今後の糧にもなるのだが、実はもうひとつ「ちょっと困ること」という厄介な話もある(苦笑)。

約4年ちょっと前に書き始めたブログだが、i-DMを中心としたドラテクの話がかなりのウェイトを占めるようになったのは当初の想定外。この話題に反発してイチャモンを付けてきたり陰口を叩く輩が少なからず居るというのは前回解説した通りだが、それに数倍する共感してくれた人、参考にしてくれている人たちも居る。それは良い。

じゃぁ、一体何に困るのか?

ボクがブログに書いている事に反発する人たちは、運転に関する知見が貧弱である点が理由のひとつなのだが、一方でボクのブログに好意的な人たちとて、必ずしもその辺の知見に富んでいるワケではない。実は似たり寄ったりだったりする(苦笑)。

運転の上手さには必要となるスキルがあり、そのスキルレベルの高低がすなわち上手さのレベルとなるのは何事もそうで、物事の上手さという点に於いてはバリエーションなどは無く基本的にはひとつであるが、スキルのレベルは実に様々であって、それは個人の目標、センスや努力によって到達できるレベルが異なる。

これも何かのスポーツに例えれば、ご近所の愛好家レベルなのか、市区町村大会レベル、都道府県大会レベル、全国大会レベル、全日本選手レベル、といえば解かり易いと思う。

スキー、テニス、ゴルフ、なんでも良いから当て嵌めてみれば明らかで、どのレベルであっても出来なければならない事、やっちゃダメな事は何も変わらず、違いは「出来なければならない事が、どのレベルで出来るか?」この差に尽きる。

この点に関する理解があやふやであるが故だろう、i-DMに興味を持ちボクのブログに好意的な人の多くが「自分もタッチ_さんのようになれる」と結構安直に考えてしまう(苦笑)。よもや自分が途中で躓いたり、挫折するなど夢にも思わない。

この考えを助長してしまうのがi-DMのティーチング機能(つまりスコアやアベレージ)なのだが、ボクのブログを読んで走り方や走る道をちょっと工夫してあげれば、1stステージや2ndステージでは簡単に5.0点が取れてしまう。そうなると3rdステージに上がっても同様に高スコアが取れて、2~3ヶ月でタッチ_さんと同じレベルに達すると思い込む。でステージアップを急ぐという流れだ。

しかし世の中そうは甘く無く(苦笑)、3rdステージや5thステージに挑戦してなかなか安定して5点が取れない、或いは全く5点が取れなくなって初めて「自分はタッチ_さんとは違うのだ」と身の程を知ることになるのだが、まぁ後の祭りである(^_^;)。

i-DMによってトレーニング出来るスキルというのは実は非常に難易度が高く、1~2ヶ月で簡単に身に付くものでは無い。そもそも運転と言う行為自体、多くの人が考える程に簡単なモノでは無いのだが、ボクが再三ブログで「最初はスコアを気にするな」「ステージアップは急ぐな」と書いているのとは裏腹に、こういった人たちも最初はスコアやステージしか目に入らない。

愛車の納車前に「5thステージでアベレージ5.0を目指す!」とか勇ましい事を言う人や、納車後に一刻も早く3rdステージに上げようとする人、実に様々な人たちが居るのだが、そんな彼らの書くブログの話題も「納車後XX日でXXステージに上がった」とか「今日のスコアはXXだった」などという話ばかり。
実はボクがi-DM攻略法を公開して以降
「タッチ_さんのブログのお蔭でXXヶ月で3rdステージ・アベレージが5.0点になりました。」
という謝意のメッセージやブログコメントをいくつも貰っているのだが、それらを受け取ったときのボクがどれだけ落胆したか、彼らは知る由もないだろう。

非常に残念な話なのだが、こういった人たちはスコアの呪縛からは逃れられない。なぜならば必要なスキルが身に付いていない上、それが何なのか理解も出来ていないからだ。結局減点を避ける方法、数少ない場面で確実にスコアを積み上げる方法に長けていくだけなので、走行条件が少し変わればスコアは下がり、いつまで経ってもアベレージは安定しない。それはつまり「上手くなっていない」という話なのだが、そもそも上手な運転とは何なのか?i-DMは一体ドライバーに何を求めているのか?目先のスコアしか目に入らなければ理解も進まない。i-DMに関して何年経ってもスコアしか話題に出来ない人ほど実はスコアに苦労をしていて、ご本人が一生懸命取り組んでいるが故に出来る事ならなんとかしてあげたいとずっと思っているのだが、どーにもならない(^_^;)。

ボクが初めて書いたブログが「攻略法」ではなく「活用術」であった理由が何なのかも、恐らく理解されてはいないだろう。スコアを取りに行くのではなく、自分がしたいように自由に運転する中で自然にスコアが出るようになるためには、先ず必要なスキルを身に付けること、そしてそのスキルを適切に駆使する運転に努めること、そのためのi-DMというツールの活用の仕方は?という話なのだが、執筆者が「書いている」という事と、読者が「どう受け止めたか」ということの間に、これほどの大きなギャップが生じるモノなのか!というのが3年経ったボクの正直な感想である。

勿論どのレベルを目指すのか?というのはドライバー個々の自由であるから、そこに本来は口を差し挟むべきではないのだが、それではボクは一体、i-DMに興味を持った人たちをどこに連れて行きたいと考えているのか?
こんな風に色々と思い悩むことがありながら、なぜそこまで一生懸命になっているのか?

それは過去に何度かブログにも書いているのだが、案外理解している人は少ないかもしれない。

ボクがi-DMを他人に勧めたいと考えた唯一にして最大の動機は、実は「楽しさ」なのだ。

BLアクセラで初めて峠を走ったのが2012年1月。自分なりに思い通り、つまりi-DMのランプやスコアを無視して走ったときのスコアは確か5thステージで3.5点前後だったと思う。場所は伊豆で、結局自宅に戻るまでに4.3点くらいまでしか回復しなかった。そのときのBLアクセラの印象は「悪くない」という程度で、特に感銘を受けることも無かった。

ところが2012年12月。特に意識せずともi-DMの青ランプが自然に点くようになってから箱根の峠を走った印象が「無茶苦茶楽しい」であったのだ。クルマは何も変わっていない。にも関わらず約1年前に伊豆で受けた印象とは全く別物の、なんとも表現し難い楽しさを感じて驚いた。そしてそれがきっとマツダが謳う「人馬一体」であり、1年前とは別次元の「走る歓び」に出会えたのだった。マツダがi-DMを「人馬一体を目指したシステム」と謳う真意がスッと腹に落ちた瞬間だった。

後は「この楽しさを、最新マツダ車に乗る多くの人に知って欲しい」という一念だけだ。

ブログもオフミも全ての根っ子はここにある。しかし如何せん、この楽しさを味わうためにドライバーは一定レベル以上のスキルを身に付けなければならない。これが容易では無い事は自分自身がそこに到達するのに1年掛かったことで痛いほど理解していた。もっともその半分は迷走(正解探し)に費やしたし、実はこの時点ではブレーキングスキルが足りておらず、それを埋めるのに更に迷走半年、スキル習得半年を費やしている。多くの人がそんなに長期間、地道な努力をするのは難しいだろうと考えた。ボクの踏んだ轍を繰り返さず、なんとか最短期間でスタートラインに立つことは出来ないか?ブログもオフミも、そのための試行錯誤の3年間と言っていい。

結果的にではあるが、3年掛かってボクが本当に知って欲しい事に気付いてくれた人たちがようやく現れてくれた。まだ20名にも満たないが、この二つのブログを読んだときは心底嬉しかった。

Be a driverなオフミ第4戦に参加しました!
Be a driver なオフミ最終戦に参戦してきました

しかしこの人たちとて、ここまで来るのにオフミ初参加から1年半以上を費やしている。
しかもここ1年は相当な努力をした結果である。事は簡単ではないのだ。

それでもこういった人たちの存在が大きな励みになったことは間違いない。

今後オーナーになる人も、今はまだスコアにしか目が向かない人も、i-DMの向こう側にある走る楽しさにひとりでも多くのオーナーが気付いてくれること、これがボクのモチベーションの源だ。

オーナーが自由に、自分の好きなように走って青ランプが自然に点くスキルを身に付けること。それさえクリア出来れば、実はスコアなんかどうでも良いのだ。

最新のi-DMトレーニング画面には、ブレーキ、ハンドル、アクセルの三操作に対する青・白の割合を示すグラフが追加されている。
この改良を行ったマツダのエンジニアも「青ランプが大事」という認識なのだろう。
「スコアより青ランプ」3年前にボクがi-DM活用術で提唱したこの点は未だにブレていないのだが、恐らくそれが正しい認識であることはこの画面の仕様が物語っていると思う。

個人で出来る事には限りがあり、どこまで続けられるかも定かではないが、今はもう少し頑張ってみようと思っている。
Posted at 2016/01/13 20:22:49 | コメント(6) | トラックバック(0) | 備忘録 | 日記
2016年01月02日 イイね!

とてもつまらない話(1)

こうしたネット上のコミュニティサイトで情報の交換を始めると、嬉しい/楽しいことがある反面、不愉快/腹立たしいことも良くある。自慢じゃないがボクは非常に短気な男なので、悪意を持ったコメントなんかを書かれると「みんカラから抹殺しちゃろか!?」wとか「迂闊な書き込みで喧嘩を売ったことを一生後悔させてやろうか!?」などとマジで思うこともあるのだが(爆)、そこはリアルタイムコミュニケーションでないところが幸いし「イイ大人がそんな些細なことで、大人気なくない?」という自嘲と自戒の念が多少の時間経過と共にちゃんとブレーキを掛けてくれるので、泣かしたヤツも抹殺したヤツも、まだ居ない、と思う(苦笑)。

とはいえ、どうしたことかあっちこっちで陰口を書かれていることは多くって、いくら大人といってもこちらも人間。面白くないことには違いは無く、ハッキリいって不愉快である。

今日はそんなボクの愚痴のひとつでも書いてやろうかと思ったので、タイトルは"つまらない話"。(1)と付けた通りで、実はこれに類するネタも多数あって(苦笑)、続きは気が向いたら書こうかな(^_^;)。
個人の愚痴にイイね!を頂くのは大変恐縮なのですが、内容に同情wとか共感?或いは「つづきが読みたい」なんて好奇心でも沸けば、遠慮無しに付けて頂いて結構です(^_^;)。


約4年ちょっと前に書き始めたブログだが、i-DMを中心としたドラテクの話がかなりのウェイトを占めるようになったのは当初の想定外。

企業が取引先や消費者向けに行う顧客満足度調査において、コレ1つだけで事足りるという「究極の質問」というのがある。それは

「貴方はその商品(或いはサービス)を、友人等の他人に勧めたいと思いますか?」

というもの。この問いに「強くそう思う」という答えが得られれば、顧客はその商品やサービスに非常に満足していることがわかるというもの。

ボクのi-DMに対する満足度が真にコレで、それ故にi-DM活用術やらi-DM攻略法なるブログを書き、運転が上手くなりたいと望むドライバーに活用を勧めて現在に至る。

因みにこれが本当に使えるモノなのか?ボクは約1年、走行距離にて23,000km以上を走って検証をしている。ボクのことをi-DM妄信者と陰口を叩くヤツが居るが、この1年23,000kmを否定されているようで非常に腹が立つ。しかもこういった輩はどーせ「これまでの自分の運転がi-DMには全く通用しない」という一種のヒガミによるものだから、そんな低レベルのドライバーに誹謗中傷されているかと思うと不愉快倍増である。

そもそも運転が上手いドライバーとそうでもないドライバーの一体何がどう違うのか?とか、上手な運転とはどういう運転か?といった事が世間一般では非常に曖昧というか、もうほとんど理解されていないといっていい。実は諸悪の根源のひとつがコレなのだが、正直なところここから手を付けなきゃダメなのだと自分を納得させるのに2年半を要した。
それ以前は「上手くなりたいと思っているなら、そのぐらい知ってて当り前だろう?」という思いがあって、敢えて書かなかったのだが、、、

クルマの運転もモータースポーツが成立する以上、選手(ドライバー)が身に付けるべきスキルがあり、それを駆使してプレイ(ドライブ)することによって結果を得ることに何の違いも無い。
例えばスキーをクルマの運転に置き換えてやると非常に判り易い。なぜならば、選手(スキーヤー)が身に付けるべきスキルと、それをどのように駆使すべきか?を左右するコース(ゲレンデ)という要素に、クルマの運転に於ける"ドライバー"と"走る道"という類似性があるからだ。

スキーが上手くなりたいと思う初心者、初級者に対して上級者や指導員資格を持つスキーヤーは

・ニュートラルポジションが大事。前傾姿勢や後傾姿勢はダメ
・外足荷重が重要。内足荷重はダメ
・スピードをしっかりと制御出来る事。斜度が急になって暴走するようではダメ
etc...

などといった事は極々当たり前にアドバイスするはずだ。身に付けるべき基礎があり、ダメなものはダメなのだ(苦笑)。

ところがこれがクルマの運転となった瞬間に、スキー等ではそもそも問答にすらならない話題でトンチンカンなことを言い始める輩が実に多い(苦笑)。

「XXじゃなきゃダメなのか?」
「XXが出来なければダメなのか?」

更には

「上手な運転とは人それぞれ。貴方が上手と思う運転が、貴方にとっての上手な運転」

などと、小学生の寝言か?と思うような戯言を平気で吐く輩などを見かけると、正直目まいすら覚える。この主張をスキーに置き換えてみようか。

「上手なスキーとはスキーヤーそれぞれ。貴方が上手と思うスキーが、貴方にとっての上手なスキー」

如何に滑稽な主張かが明らかになるのだが、言ってる本人は恐らくその滑稽さに気付いていない。
こんな主張を指導員資格を持ったスキーヤーが聞いたら、果たしてどんな反応をするだろう?
間違いなく目が点になって「貴方が思う通りに滑って結構ですが、事故や怪我にはくれぐれも気を付けて」と大人の対応をするのが精一杯だろうが(苦笑)、そんな彼が上手なスキーヤーか否かは想像にお任せw。


ボクが運転が上手くなるためのi-DM活用術を書いている所以であろうが、

「ドライバーは皆、運転が上手くならなければダメなのか?」

などと噛み付いてくる輩も非常に多い。そもそもボクはドライバーは皆、運転が上手くなるべし!などと主張したことは、、、実は一回だけある(苦笑)のだが(そのブログはコチラ)、読んで貰えば趣旨は理解頂けるとしても、ボクは全てのドライバーが上手くなれるなどとは考えていない。したがって「ねばならない」と主張する気も無い。

なぜか?

だって無理だもん、そんなの(^_^;)。これまたスキーに例えれば明らか。もし上手くなりたいと願うスキーヤーが居て、彼は必ずSAJの1級が取れるの?指導員資格が取れるのか?テクニカルやクラウンは?そんなの望んだところで実際に取れるスキーヤーは極一部。しかもそれを取るまでには多くの努力が必要だ。望んだって取れるかどうか判らないそういった資格(=スキル)なんだから、第三者が「ねばならない」などと言える類の話じゃない。

年に数回ゲレンデに行って、とりあえず他人に迷惑を掛けずに自力で滑り降りて来れればイイ、と考えているスキーヤーだって多いでしょ?彼らに「最低限、SAJの一級を持ってなければスキーヤーじゃない!」などと誰が言えるの?それと全く同じこと。

教習所に通って運転免許証を取得し、取り合えず道交法を守ってクルマを動かせる人に、第三者が「上手くならなきゃダメ」なんて言えるワケがないし、言ったところで彼・彼女が仮に努力したって運転が上手くなれる保障は何もない。

「上手くなる」には本人の明確な意思が必要。
そして「上手くなる」ために必要なスキルというのは、実は明確なのだがアナタが知っているか否かは別問題
後は本人が努力してそのスキルを身に付け、身に付けたスキルの使い方を正しく学ぶ(経験を積む)という実は極めて単純明快な世界なのだが、どーしてこうもつまらない議論がそこかしこで起こるのか?(´へ`)

一重にそれはこういった事を発言する輩の運転に対する無知さ、技術の未熟さに起因するワケだが、ボクは別にそんなアナタに「上手くなれ!」などと難クセを付けるつもりはないし、付けたことも無いハズなのだが、どーして噛み付かれたり陰口を叩かれるのかが未だに謎。

そんなワケのわからん連中の主張を、ときに受け流し、ときには見ないフリw、これでなかなか苦労が絶えんですわ、実際に(^_^;)。
Posted at 2016/01/02 17:51:26 | コメント(7) | トラックバック(0) | 備忘録 | 日記
2015年03月05日 イイね!

ディーゼルエンジンとMTのギヤ比と楽しさの関係

ディーゼルエンジンとMTのギヤ比と楽しさの関係久々に濃いネタですが、カテゴリを「備忘録」で投稿しようか「マメ知識」で投稿しようか、ちと悩みました(^_^;)>。

以前、DJデミオのMTモデルに試乗したとき、そのあまりの面白く無さにビックリしたんですが、そのブログでも書いた通りで、この超ワイド&ハイレシオなギヤ比は燃費スペシャル故であろうという予想は、CX-3がデビューしたことによって見事に当たりましたv(-_-)v

まぁそれはイイんですが、過日のブログでも書いた通りで、あまり高回転まで回らない代わりに極低速から強大なトルクを発するディーゼルエンジンと、その特性に合わせたギヤ比によるMT車というものは、ボクが良く知る(というか所有している)高回転型ガソリンエンジンとクロスレシオのMT車とは、ちょっと違う乗り物なのだと認識を改めないと、うっかり他人様にお勧めも出来ないと思った次第です。

アテンザXDのMT車にもあまり乗ったことが無かったボクは、低回転域から大トルクを発する一方であまり高回転までは回らないディーゼルのMTを駆る場合、ギヤは比較的高めを維持してあまりシフトダウンをする必要が無く、ギヤ比が高いが故に小刻みなシフトアップをせずに息の長い加速が楽しめる、という勝手なイメージがありました。

先ず、ここがそもそも間違いでしたね。(^_^;)>ポリポリ


MT車を指向する人の多くが良く「MT車には、自分で好きなギヤを選べる楽しみがある」とか言います。
逆説的に言えば、AT車はクルマが勝手にギヤを選択するからドライバーに自由度が無いのが不満という事になるのかもしれませんが、こういう主張をするドライバーに今回、ちょっと質問をしてみたい気分と言うか、発見が実はデミオXDのMT車に乗ったときにありました。

「MT車は自分で好きにギヤを選べるのが楽しい

であるならば、

「自分が好きでもないギヤを選ばざるを得ないMT車は楽しいのか?」

という意地悪質問(苦笑)。


もはや新車のMT車を買う気はサラサラ無いながらも、MT車のNSXを手放す気も無い一応ベテランMT車オーナーのボクですが、デミオXDはホントに目から鱗だったワケですょ。

先ずは以下、アテンザのXD、デミオXD、そしてCX-3のギヤ比を比較してみました。
黄色の□で囲っている部分は、まぁ市街地の一般道を走る際の速度と使用回転数のイメージです。

日本国内には初登場のSKYACTIV-MTはアテンザですから、良くも悪くもこれが基準になります。
で、後発がアテンザの2.2Lより排気量(=トルク)が小さいデミオ、CX-3のSKYACTIV-D1.5になりますから、ガソリンエンジンの常識に照らせば、ギヤ比は一様にアテンザよりも低くなると思ってたワケです。

ところがSKYACTIV-Dはガソリンじゃなくディーゼルですから、この常識から外れたんですな。
デミオXDのギヤ比はナント、アテンザXDよりもハイレシオ&ワイドでした。

じゃぁSKYACTIV-D1.5にはこのギヤレシオが最適なのか?と思いきや、CX-3はアテンザより気持ちローギヤードで出てきたため、あぁやっぱりそーだよなー、と一人で納得した次第です。

というワケでまだ試乗していませんが、恐らくCX-3のシフトタイミング等のドライバビリティはアテンザXDと大差無さそうということまではこの比較で解るのですが、デミオXDが楽しくなかった理由がなんだったのか?改めて3つ並べて比較したら見えて来ました。

答えをシンプルに言えば「選択肢の少なさ」です。d(-。-)

加速していくときはイイんです。アテンザを例に取れば1速3000rpmで2速にシフトアップすれば1600rpm強、2速2100rpmで3速にシフトアップすれば1400rpm強と、そういう見方をして下さい。
デミオもCX-3も加速していく上では大差はありませんが、シフトアップした後に回転数が1200rpmを割るようでは気持ちよく加速が繋がらんであろう点は要注意。

問題は減速していく場合です。例えば交通の流れに乗って4速50km/hで流していたとします。流れが悪くなって速度が40km/h前後まで低下したとすると、アテンザ(1052rpm)とCX-3(1113rpm)は流れに乗るだけなら可能かもしれません。しかしデミオは40km/hまで速度が落ちる前に3速にシフトダウンしなければなりません

40km/hより更に速度が低下すれば3車共に3速へのシフトダウンが必要ですが、30km/hまでならアテンザ(1077rpm)もCX-3(1185rpm)も粘れますが、デミオは(1041rpm)は2速へのシフトダウンが必要かもしれません

シフトダウンすりゃぁイイんですょ、別に(苦笑)。

再加速に備えて1500rpmを下回ったら積極的にダウンシフトするという運転もアリでしょう。しかし例で示した通り、交通の流れに乗っかって周りのペースに合せて走っているだけなのに、速度が30km/hを下回る前に2速にシフトダウンを強いられるというのは、ボクには違和感有りアリですね(^_^;)。

別の例を挙げましょう。

例えば峠を上って行く場合で、回転数は1500rpmから3500rpm辺りを使いたいとします。まぁもの凄く飛ばすワケでは無く、気持ち良いペースで流すようなイメージですかね。速度域を40~70km/hと定めると、四角で囲った範囲内で走るという事になります。

アテンザとCX-3は辛うじてですが、3速ホールドで速度域をカバー出来ます。駆動力が欲しければ2速を使う事も出来ますし、CX-3は55km/h、アテンザは60km/hを超えれば4速の出番も有ります。
ところがデミオは65km/h前後を超えないと4速は使えない。更には45km/hを下回ったら2速にシフトダウンしなければ1500rpmを維持出来ません。

ボクが「選択肢がない」と書いた意味がだんだん解ってきたでしょうか?(^_^;)

某口コミ掲示板でデミオMTの話題が交わされていたときに「好きなギヤを選んで走るのがMTの醍醐味だ」みたいな無責任な発言をする輩が必ず居るんですが、好きなギヤなんか選べないんですょ、デミオの場合(苦笑)。

選べるのは大体「2速か3速」とか「3速か4速」という二者択一。ギヤ比をグラフ化してこうして見ると、一目瞭然でしょ?一方アテンザやCX-3は三択の速度域があるだけ随分とマシです(笑)。

最後に参考ですが、ウチの最終減速比を4.4に落としたNSXの6速のグラフを掲載しておきます。

「ドライバーが好きなギヤを選んで走れる」って、こーゆーのを言うんです(笑)。

しかも、グラフはマツダのディーゼルに合わせて4000rpmで切ってますけど、C30Aは8000rpmまで使えますからね♪(爆)
Posted at 2015/03/05 20:14:51 | コメント(5) | トラックバック(0) | 備忘録 | クルマ
2014年09月18日 イイね!

たまにMT車に乗って思ったこと。。。

たまにMT車に乗って思ったこと。。。やっぱりMT車の運転は楽しい!










ではなくて、、、(爆)

巷のMT愛好家と言われる人たちが、何に魅力を感じているのかはさておき、ボクにとってのMT車の魅力は過去にブログで掘り下げた通り。

MTの価値について(1)プロローグ
MTの価値について(2)ATとの違いの真実
MTの価値について(3)色褪せない優位性
MTの価値:補足(1):エンジンの味と賞味方法
MTの価値:補足(2):AT車の運転はMT車より退屈って?


執筆のキッカケを作ったFLAT6さんのブログも、責任を取って貰う形で併せて紹介(笑)。

MTとATの違いを考察する。(その1)
MTとATの違いを考察する。(その2)
MTとATの違いを考察する。(その3)
MTとATの違いを考察する。(その4)
MTとATの違いを考察する。(その5)

このときに考察した通り、やはりMT車に乗ると明らかに運転の意識が変るのを再確認。過日のブログでは速度の制御方法とかエンジン回転数を意識といった表現をしたが、たまたま今回、MT車を漫然と転がしていて

結局、アクセル(エンジン回転)とシフトレバー(ギヤポジション)の組み合わせによって得られる駆動力(トラクション)を常に意識(モニター)している

という方が、より正確というか、解り易い表現かなー?とふと思った。

このMT制御プログラムwは、駆動力(トラクション)を常に監視していて、余剰と見ればシフトアップ、不足となればシフトダウン、つまりは極めて単純かつ条件反射的に動作しているだけ(苦笑)。

AT車の制御プログラムと違って生身wであるため、発進加速後の巡航に至るまでにシフトアップした事実を忘れて「あれ?もう5速か」などと思ったりww、存在しない7速にシフトアップしようとするなど稀に挙動不振な点もあるwwwが、優れている点もあるd(^.^)。

このMT制御プログラムwが監視している駆動力は、現時点は当然だがほんの少し未来に要求されるであろう駆動力も監視している。したがって近い将来に不足するであろう場面に先んじてシフトダウンし、十分な駆動力を確保しておく、なんて洒落た事をしてくれる(笑)。しかも最新のAT車に負けずしっかりブリッパーも入れてくれるし。動作精度はチト譲るが(爆)
特筆すべきは、このMT制御プログラムwの未来予測が100%外れないことである。まぁ当然だろう。

何しろこいつはドライバーの脳ミソと直結しているのだから(というかドライバーの脳ミソそのものだしwww)

そんなこんなで運転していて、確かに駆動力の変化や制御を通じてC30Aの味を楽しんでいる自分を再確認する一方で、改めてこのMTのシフト操作なるものはボクにとって楽しいものなのか?については疑問符が付いてしまったりする(^_^;)。

だって、「シフトアップ(ダウン)するぞ!」とか「しよう」とか考えている自分は既になく、本当に条件反射的に「余剰→上げる」「不足→下げる」と左手・左足が動作というか、反応しているだけなんだもん(爆)。

そこに何か、ドライバーの意思が介在する余地があるのか?

例えば6速50km/hで前のクルマにつかえていた前方が開けたとする。飛ばしシフトで3速に突っ込んでグワッと加速してやる場合、頭で「前が開けたら少し強めの加速で一気に速度を上げたい」とは思うが、その瞬間に「3速に落とそう」と考えるとか「4速?いや3速かな?」などと迷う事などもはや無く、左手は自分が所望する駆動力が得られるであろうギヤポジションに半ば無意識にシフトレバーを叩き込んでいる。

いやホントに不思議で、シフト操作を忘れることは決して無いのに、シフト操作をした事は忘れちゃうんですよねー(^o^;)。

やっぱし、σ(^_^;)って変かな?(自爆)
恐らく間違い無いのは、世のMT愛好家が「MT車って楽しい!」と云っている世界とは、ボクはちょっと違う場所にいるんだろうなぁということかな(^_^;)。

それを改めてNSXを転がしながら思いましたとさ(苦笑)。
Posted at 2014/09/20 09:08:10 | コメント(1) | トラックバック(1) | 備忘録 | 日記

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