
いやー、連日毎回、イイね♪が凄いですねぇA^_^;)
ボクの歴代シリーズでも、ここまでコンスタントに大量のイイねが付いたことはありません。さすがみんカラ。
みんな、そんなに自分のクルマを弄りたいんかい!?(苦笑)
まぁそれはイイんですが、いよいよ具体的な製品選定ですd(^.^)。当然ボクの独断と偏見(爆)ですが、ボクだったらこうして製品選びをしますってハナシです(^-^;)。
足回りに関係するクルマの機能・性能は大きくは以下の三点。
①車高
②乗り心地
③乗り味
先ずアナタは
「車高を下げたい!」と思ったとします。
じゃぁ乗り心地は?乗り味はどうしたい?
これちゃんと考えましょうねw
クルマ弄り初心者であれば、車高は下げたいが乗り心地の悪化は最小限に留めたい、ノーマルの乗り味もまぁ別に積極的に変えたいとは思わないって感じでしょうか。であれば選択すべきチューニングメニューは
ダウンサスです。
んじゃどこのダウンサスが良いか?恐らくバネレートが公開されているでしょうから、後は車高とダウン量との兼ね合いです。ダウン量が大きければレートは上がり乗り心地は悪くなります。ダウン量か乗り心地か?どっちがどうか?を勘案しながら選択しますが、注意しなけれならないのは、前後バネレートのバランスがノーマルに近い方が乗り味もノーマルに近く、このバランスが異なれば乗り味も変化するという事。ハッキリ言ってノーマルバランスから極端に前後バランスが異なる製品はお勧めできません。なにしろダンパーはノーマルのままですからね(^^;)。
ではダウンサスでは無く
車高調にしたいとします。
ここで先ず質問。なんで
ダウンサスじゃダメなんでしょうか?(苦笑)
良くダウンサスか車高調で悩んでいると呟くブログを見掛けるんですが、悩む理由がボクには全く理解出来ません(^_^;)。
得意のラーメンの話wに例えれば、ラーメン単品でイイのか?ラーメン+チャーハン&餃子セットが食いたいのか?どっちなんだという話。どっちが良いかと問われても、他人にアンタの腹具合がわかろうハズもなし(苦笑)
ご自身の要求がダウンサスで満たされるならダウンサス、満たされなければ車高調です。この例で具体的に言えば「車高のダウン量」です。
ダウンサスの場合、車高は落ちても20mm前後で決め打ちです。「もっと落としたい」或いは「そこまで落ちては困る」という事でなければ車高調の出番はありません。
また車高に留まらず「乗り心地や乗り味もなんとかしたい」と言うのでなければ、やはり車高調まで手を出す必要は無いんです。
以上の通りなんですが、ここは話題を続けるためwに、
車高調にしたいとしましょうかd(^.^)。
とりあえず一般道の走行が前提のストリート車高調に絞って話を進めます。サーキットやジムカーナで「タイムを詰めたい!」というのであれば全く選択方法が変わってきますが、恐らくこのブログを読んでいる人たちにそういった輩は少ないでしょうから(^^;)。
先ず乗り心地ですが、純正およびダウンサスに比べれば乗り心地は確実に悪化します。これを許容する覚悟が無ければ車高調に手を出してはイケません。
次に乗り味ですが、純正の良さを踏襲したいか?そこには拘らないかで選択肢が変わってきます。
純正の乗り味に拘る(ソレが好き/ソレが変わるのは恐い、等々)ならば、自動車メーカー直系のパーツメーカーの製品が対象になります。
ホンダアクセスやスバルのSTI、日産ならNISMOなど。或る意味、手堅く安全な選択となります。原則悪化が避けられない乗り心地に関しても、悪化は最小限というか「意外に悪く無い」という印象を持つ可能性も高いです。
もう一つの選択肢が各メーカー専門のチューニングメーカー。無限(ホンダ)、Autoexe(マツダ)、PLOVA(スバル)、TOM's(トヨタ)など。個々のメーカー次第で車種向けバリエーションが狭かったり広かったりしますので、当然愛車のパーツが出てなければ選べませんが、まぁそれはどこのパーツメーカーでも同様。特にクルマ弄りが初心者から初級者くらい(こういった機能パーツを交換した経験があまりない)人にとっては、やはり比較的失敗の少ない、安全な選択と言えます。
但し、じゃぁ特定メーカー専門ならどこでも大丈夫か?と言えば実はそんなことは無くって(苦笑)、変なところの妙な製品に手を出しちゃうと、思わぬ落とし穴があるかもしれません(^^;)。
具体的には言いませんが、、、
逆に純正の乗り味に拘らないとなれば、愛車のパーツを出している全てのパーツメーカーが選択肢に加わりますが、失敗するリスクも高くなってきます(苦笑)。
先ず製品の価格帯ですが、10万円前後の製品はボクはハッキリとお勧めしません。安かろう・悪かろうというのは実は乱暴な話で、もしかしたら低価格な割になかなか優秀な製品が存在する可能性を否定はしませんが、そういった製品に出会えるのは宝くじに当たるようなモンだと思っています。ですからこの価格帯の製品を選ぶのであれば
「乗り心地や乗り味がどうなろうと頓着しない。車高さえ希望通りに落ちれば良い。」
という割り切りの元、出来るだけ安く済ませたいと思うのならどーぞ、という事になります。
車高調にするなら定価 or 実売価格で15万前後で、オーバーホールや仕様変更に対応する製品が最低限のスペックと考えています。
ではどこの製品が良いか?ですが、ここまでのブログで説明した通りスペック表では判断が付きません。この価格帯の製品であれば、どこのパーツメーカーのダンパーでも純正よりは高機能です。
ここまでのブログで紹介した通り、要は
その機能を十分に活かせるだけのセッティングがキチッと出ているか?コレが製品選定の重要なポイントです。ただ少なくとも各社、宣伝文句ではキッチリとセッティングを出していると謳うので、カタログだけ見てては判りません(苦笑)。
ズバリ書いてしまうと、主要国産メーカーのかなり広い車種向けにラインナップしているメーカーの各製品は、個々の車種毎に大した時間を掛けてセッティングはしていない可能性が大きいとボクは考えています。でなければ、ときどき見かける変な評価は考えられない(^^;)。
例外のひとつは人気車種。各メーカーがデモカーを購入するような車種であればこの限りではありません。86/BRZなど。
例外のふたつめはそのパーツメーカーが得意とする自動車メーカーの車種。広く製品をラインナップしているといっても、元々そうなる以前は特定メーカーのある車種に偏って製品を出していたりするものです。そういった場合、例えば現状のラインナップは広くても「トヨタ車には定評がある」とか「日産車は得意」なんて場合があります。
具体的にどこのパーツメーカーがどうとは敢えて言いませんけど(^^;)。
ということで、足回りなどのチューニングパーツ導入に関してマイナーな車種の場合、ラインナップしているという理由だけで候補に上げるのはかなり危険だと思っています。
何度も書いていますが、別に各社の製品が粗悪品であるとかじゃありませんょ。むしろ逆で、純正部品では考えられない高コストを掛けている15万前後の価格帯の製品で、仕様変更やオーバーホールに対応できるのであれば、ダンパーの機能も性能も不足はありません。問題は
"愛車にキチッと合ったセッティングが出ているか?"なのです。
これがちゃんと出てないと、
「極低速から低中速の乗り心地に合わせてダンパーの減衰力を調整すると、高速域では車体がフワフワ浮いてしまって怖い。」
「高速で怖くない程度に減衰力を高めると、中低速から極低速域ではゴツゴツと乗り心地が悪くてとてもじゃないが乗れない。」
なんて事が起こります。
解決するにはダンパーの仕様を変更(一回バラしてダンパーの縮み側/伸び側の減衰力バランスを再調整するなど)しないと解決しないのですが、仮にオーナーが「乗り心地が悪い!」と文句を言ったからといって、一回の仕様変更で最適なバランスが見つかるハズもありません。そもそもオーバーホールや仕様変更に対応していない製品であれば望んでもソレは出来ませんしね。
そう、こういう事って結局、その車種に対する適合不十分が原因なんですょ(^^;)。
ではどうやって成熟した製品か未熟であるかを見極めるか?
一番良いのはその製品を装着したデモカーに乗ってみることなんですが、まぁ現実的ではないので横に置いて(^^;)。
先ず、出たばかりの製品には絶対に手を出さないこと。少なくとも製品発売後一年くらいは様子を見た方が良いでしょう。ボクならそうします。
次に、オーナーのインプレというかパーツレビューを良く探して、出来るだけ沢山の情報を集める事。もし気になる製品の情報が見つからなければ
その製品は諦める/避けるくらいの慎重さは必要でしょう。失敗しないために。
そしてレビュー記事ですが、乗り心地に関して多くのオーナーがなんと言っているか?については注意深く情報収集しましょう。
乗り心地って極めて主観的な評価なので、ハッキリ言えば他人の評価はアテになりません。更に言えばクルマ弄り大好きが集まるみんカラに於いても、足回りの製品に関して参考になるパーツレビューはほとんどありません(核爆)。ほとんどがパーツレビュー(製品に対する評価)を整備手帳(製品取り付けの記録)と勘違いしていて、有用な情報はほとんど見られないのですが、それでも多くの人が「乗り心地」には言及します。
ひとりのレビューはアテにならなくても、10人、20人が何と言っているか?によって、或る程度「自分が乗った時にどう思うか?」を想像することは出来るでしょう。
乗り味に関しての情報収集はもう絶望的です(苦笑)。ほとんどの人がバネレートが上がってロールが減った効果で「コーナリング性能が上がった」とコメントしますが、それは「ロールが減ったからドライバーが怖く無くなり、ノーマルよりもスピードを出して曲がれるようになった」程度の話です(^-^;)。まぁそれも広義に捉えれば「性能が上がった」と言えなくはないですが、、、(苦笑)
因みに製品の熟成には「数が売れる」ことが影響します。そして多くの顧客から声(文句とも言うw)が集まる事。事は製品のスペックでは無く仕様(セッティング)の話なので、仕様変更が可能な製品であれば、仕様は細かく変更されて進化・熟成が進む道理です。「1年待て」という真意が正にコレで、メーカーからすれば変更した仕様が好評なら今後販売する製品にわざわざ旧仕様を施す理由は何もなく、オーバーホールに返ってきた製品にも当然、最新の仕様が適用されることになります。ところが顧客からこういった声が上がらなければ仕様を見直す理由も無いワケで、実はパーツレビューなどでオーナーの正直な声が上がらないのは客にとってもメーカーにとっても大きな損失なんですけどね(^^;)。
ただ、仕様変更が可能な製品だからといって「自分の好みの仕様に変更が可能」などと考えるのは身の程知らずのおバ○さん(苦笑)。
サスペンションのセッティングなんて高度な事は我々シロートには不可能。せいぜい乗った印象をメーカーに伝えて「もうちょっと××にならない?」という要望を伝えるのが関の山です。その声を受けてどう仕様を変更すればオーナーの期待に応えらるかは正にメーカーエンジニアの実力が問われる世界ですが、まぁ「乗り心地が…」くらいしか言えないオーナーばかりでは、メーカーもなかなか大変でしょうね(^_^;)。
いずれにしても、題材としたストリート車高調は各パーツメーカーが考える「ストリート・ベスト」であるべきですが、市販車は当たり前ですが自動車メーカーが考える「ストリート・ベスト」です。
そして社外品の足回りは純正のバランスから「快適性を若干落としてスポーツ性を上げる」のが基本的な考え方。
チューニングの原則に照らせば、純正よりスポーツ性を抑えて快適性を上げるという選択肢だって勿論ありますが、現実的にはそういった製品は市場にはありません。
バネレートが高い分、速度域が低く路面の悪いところの快適性は損なわれる一方、高速域でのフラット感や高G領域での穏やかな姿勢変化と車両の安定性(安心感)の向上が、この手の製品の価値という事になります。