
前回のブログの後、いきなりこのネタだと「もう本当にマツダのSKYACTIVは見限った」と思われてしまうかもしれないが、そーではない(^_^;)。
アテンザのMPSではAWDが期待出来るし、未だ見ぬ次期アクセラSKYACTIVにはカミさんが難色を示しているものの、そこはクルマの出来次第である。まだまだ起死回生のチャンスはある。
ではなぜこれを書くかというと、以前に書いた
新型Aクラスと新型A3のブログ、意外にPVが多いのだ。実は肝心のAクラスやA3についてあまり詳しくは触れていない。恐らく読んだ方はあまり内容が無くガッカリされたのでは?という反省もあり、改めて現時点のボクなりの評価をまとめておこうと思った次第。
しかし、評価といっても両車共に今だ日本市場へは未導入であり、集められるだけの情報を集めて推察するしかないのだが、その点は日本人は皆同じなのでご容赦頂きたい。
先のブログでも少し触れているが、アクセラを買わなければ10月に導入されると云われる次期Aクラス、恐らくA250 AMG辺りを購入していたと思う。もしこれがダメなら新型A3のスポーツバック、もしくは4ドアセダンという流れだ。
メルセデス新型Aクラス
日本の自動車評論家の諸先生方の評価は極めて高く、旧型A、Bクラスの後継を新型Bクラスに任せ、若者向けにフォーカスした新型Aクラスは大変スポーティとのこと。しかし、日本の自動車評論家が外車、特に独車びいきであることを勘案して読む必要がある。そうしないと思わぬところで騙される危険性がある。もちろん被害を被るのは消費者である我々だ。好評点は半分、悪評点は3倍と思っておけば変な先入観を持たないというのがボクの経験値。これに照らすと、、、
それでもどうやら新型Aクラスは、AudiのA3、BMWの1シリーズといきなり肩を並べ、ベンチマークのゴルフ(この場合はVI型)に対して、確かにVWに対するメルセデス、というポジションは守った仕上がりになっているようだ。ただし、既にBMW1シリーズが昨年暮れにフルチェンジし、A3、ゴルフも代替りする中、新型Aクラスがライバルに比してどのようなアドバンテージがあるか?は今ひとつハッキリしない。
ボクのドイツプレミアムブランド3社のイメージは、メルセデスが標準、BMWが操縦性指向、Audiが安定指向というもの。ところが最近の3社製品の比較試乗記などを読むと、どうもMBがハンドリング指向を強める一方、BMWがコンフォート性を高めているようで、相対的にAudiのポジションは変わらず、といった節がある。ただ、実際のオーナーに話を聞くと、例えば現行Cクラスなどは確かにスポーツ指向を強めてはいるものの、やはりMBらしい黒子に徹したキャラクターは不偏という意見。BMWも表面的な印象はラグジュアリーに傾倒しても、やはりBMWらしい"駆け抜ける喜び"は健在ということのようだ。
そんな背景を踏まえると、新型Aクラスもパッと乗った印象はともかく、その根っことなるMBらしさが継承されているか?ここが評価の重要なポイントとなるだろう。何しろAクラスの名を継承するも、全く新しいモデルだからだ。もしこの新しいボディ、シャシーがMBらしさを上手く表現出来ていなければ、果たしてAクラスを選ぶ意味があるのか?別にMBじゃなくても、BMWでもAudi、VWでも良いのでは?となりかねない。そんな風に考えると、ボクがAクラスに期待するのは「メルセデスらしさを宿しているか?」という点になりそうだ。
後は、以前のブログでも書いた通り、フルチェンジした直後の最近のメルセデス車の熟成度の問題。恐らく完成度自体は決して低くは無いのだろうが、その後のイヤーチェンジ、マイナーチェンジでの"伸び代"が大きい傾向にあるようだ。購入後の2年や3年で、乗り比べると「こんなに違うの?」というくらい熟成が進んでしまうのでは、購入する側とすれば悩ましい。特にボクが重要視しているトランスミッション。スペックは7速DCTということで文句はないが、そのレスポンスは緩慢との評があり、どうもトルコンATのスムーズさの継承にチューニングが傾倒しているようだ。ここも要チェックポイントとなろう。
Audi 新型A3
先ずなぜA3なのか?を最初に説明するが、ボクがAudiを買うとして本当に欲しいのはA5スポーツバックのクワトロ。しかしこれは4名乗車なので、仕方なくA4のクワトロ。しかしこいつは車体がデカく、ウチの駐車場に入らない。NSXを預けている駐車場を借りればサイズ的にはクリアするが、車重が重すぎて入らない。(1,600kgまで)ということで、消去法でA3となるのだ。ただ現行A3には興味が無かったのだが、新型A3のコンセプトモデルに4ドアクーペか?と見紛う4ドアセダンが登場したことによって、一躍愛車候補に名乗りを上げることとなった次第。
既に新型A3、3ドアと5ドアのスポーツバックが欧州で発売や発表になっているが、肝心の4ドアが未だである。この新型A3、欧州での評価は絶賛に近い。相当に良い出来のようだ。しかしその評価は全てにおいて高水準ということであって、読んでみると何がどう良いのかイマイチ解らない。
ボクのAudiに対するイメージは先にも書いた通りで、クワトロの安定性はMB、BMWに対して頭ひとつのアドバンテージがあるのだろうと思っているが、Fun to Driveのイメージがない。これはSモデル、RSモデルでも基本的に変らない印象なのだ。実車に乗っていないのでもちろんボクの単なる"先入観"なのだが、Audi購入の最大のハードルがコレだろう。要は、クルマに対する情緒的な部分に対する要求よりも、クワトロのトラクション等の機能性に対する要求が上回ったとき、ボクはAudiのクワトロに食指を動かすのだろう。
それにしても、、、海外メディアのA3に対する評価は高い。ここまで高いと「ホントか?」と逆に疑いたくなってしまうが、日本の自動車評論家でない彼の地のメディアが口を揃えるその出来は、買う買わないは別にしても一度、試乗に赴いてみたい気にさせる。特に今、アクセラで不満が出ている高速直進性については、Audiのクワトロであれば磐石の筈。試乗で高速道路を走らせてもらったら、そのまま勢いでハンコを付いちゃうかも?なんて心配をしたくなるほど、その高評価には注目している。
問題のトランスミッション、SトロニックはVWのDSGと呼称こそ違え、いわば老舗でありその出来に不満はあるまい。
VWゴルフのDSGはボクにとっては好印象ではない面もあったが、流石にSKYACTIV-DRIVEを9ヶ月も乗ると、新世代ATの評価ポイントも当時から変化してきた。オートモード使用する際の評価点はずばりレスポンスであり変速スピードだ。この点、DSGに弱点はない。ダイレクト感はオートモードで使用する限り、ギヤの段数が多く制御が密であればあるほど感じ難くなるものであり、むしろマニュアルモードでの操作レスポンスの方が印象を左右する。この辺りに一日の長があるVW、Audiの選択には安心感があろう。
BMW 320d
実はボクの中でBMWは愛車候補としては評価が低い。別にクルマ自体を評価していないのではなく、愛車とするならという評価軸でのこと。流石に若い頃に評価が地に落ちたVWよりは上ではあるが、メルセデスやAudiよりは下であった。ところがこれが最近、急速に変化してきている。新型1シリーズは顔が全く好きになれずに興味が無かったのだが、最近街中で見かける1シリーズの顔にある種のカッコよさを感じる自分が居る。また旧3シリーズのセダンには全く心が動かなかったが、新型3シリーズセダンには心が動いた。そして
クリーンディーゼル塔載など、急速にバリエーションを増やしている。ガソリンモデルのxDrive(AWD)もあるし、従来のMシリーズに加え、
Mパフォーマンスという新たなシリーズの展開もある。ディーゼルモデルにもだ。
この木目の細かさは流石だ。是非マツダにも見習って欲しいくらい(苦笑)。
今、BMWにするなら1シリーズではなく3シリーズ。320dか320i xDriveか悩みそうなところだが、AWDモデルが1,610kgとなるため駐車場問題でOUTとなる。どちらかといえば海外でMパフォーマンスがデビューしており、こちらと悩むこととなりそう。動力性能は標準モデルで全く不足はないのだが、今のクルマを教訓とするなら、よりスポーツ性が高いモデルにしておいた方が、ウチの場合には安全だから。
BMWのディーゼルモデルを選択する場合の悩みは、実はBMW自身がディーゼルにあまり力を入れていない事実。ガソリンエンジンのダウンサイジングとハイブリッドに注力と謳うメーカーのディーゼルを選ぶのか?とか考えてしまうと、少し心に引っ掛かるものがある。
とはいえ、新型1シリーズと並んで新型3シリーズの評価も高い。それから最近のBMWは最近のMBとは逆に、イヤーチェンジやマイナーチェンジでの変化が少ない印象がある。ここ最近まで注目度が低かったこともあってもしかしたら誤解があるかもしれないが、マイナーチェンジ等で旧型より良くなりはするのだろうが、その"上がり代"は旧型オーナーが悔しがるような、自分の愛車が色褪せてしまうような劇的なものではない印象を持っている。買う側とすれば安心できる点だろう。
後はご自慢の8速ATが旧来のトルコンATであること。SKYACTIV-DRIVEのような全域ロックアップを明確に謳ってはいないが、これの制御やフィーリングはボクにとっては要確認ポイントだ。
Posted at 2012/09/22 16:42:13 | |
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