
ちょっと間が空きましたが、これで最終回。
今回の話題はMAZDA3のインテリア、主に静粛性とオーディオの話。
日本発売前の試乗記で、静粛性についても大絶賛されたMAZDA3。実はマツダは第6世代以前から
静粛性については課題認識を持っていたようで(どうもウチのクルマは他社に比べて煩い、とw)、第6世代でもずっと改良が続けられてきました。しかしそれは、仕方が無いことではありますが遮音材や吸音材を盛るという、云わば
対処療法での改善。
まぁ悪い言い方をすれば、
生まれの悪さを一生懸命、お金を掛けて
育ちは良く、とでも言いましょうか(^_^;)。ボクのアテンザも初期から中期、そして
最終型と随分と静かになってきましたが、世代交代にあたっては、
生まれも良くすること目指したようです。
ただ、メディアがあんまり「静粛性が高い」「凄く静か」と連呼するもんだから、以前に述べた乗り心地と同様に「ホンマかいな?」とちょっと懐疑的に思いつつ初試乗に臨みました。
因みにちょっと補足すると、メディアが言っていることが嘘である、というのではなくて、「静粛性が高い」という
言葉を、読者がどう受け止めるか?クルマのキャビンって家のリビングルームじゃないwんで、運転中は外の音が聞こえないのは困るし、走ればエンジン音だってロードノイズだってするものです。そう或る程度の音は絶対にドライバーの耳には入ってくる筈ですが、あんまり「静か」と連呼されると、本当に何も聞こえてこないこと、と錯覚というか期待しちゃう輩も居るかもしれません。そういう危惧ですね(^_^;)。
で、実際に走らせてみたら「そんなに静かなぁ?」というのが正直な第一印象でした(爆)。
本当に率直な感想は、今のアテンザと同等か少し静か?というモノ。
但しウチのアテンザは型落ち(苦笑)とは言えマツダのフラッグシップなので、Cセグの量販車であるMAZDA3が同等となれば、それは確かに大きな進化です。
ただ、当たり前ですが話はここで終わりません(^_^;)。
先ず
外界との隔絶感とでも言いましょうか、これは
最新型のアテンザ(今はMAZDA6)でも感じたのですが、同等かそれ以上。そして耳に届いてくるあらゆる音の質が違う。
言葉で説明するのが難しいのですが、例えばサイドウィンドウを開ければ外の音は直接耳に入ってきますが、ウィンドウを閉じるとフィルターを掛けたように音質が変化しますよね?この場合、音量も当然小さくなるのですが、、、(^_^;
MAZDA3に乗り込んでドアを閉めると、先ず外界から遮断される隔絶感があり、耳に入ってくる外界の音、エンジン音やロードノイズなどの走行に伴い発生する音、それら全ての音になんらかの手が加わっている、調律されてから耳に届いてくる印象があります。
この違いが明確になったのが、お定まりの
第6世代の愛車に戻って走り始めた後(苦笑)。
ドアを閉めてもMAZDA3や新型MAZDA6のような外界との隔絶感はありません。耳に入ってくる音は、変な言い方になりますが非常にクリアwに、なんの調律もされずにストレートに入ってくるイメージ。これは絶対的な音量がどうのこうのではなく、恐らく耳に入ってる
音質が根本的に違う、と思いました(^_^;)。
絶対的な音量は計測器で計ったワケでは無いので正直なところわからないですが、クルマの静粛性ってやはりドライバーが運転するワケなので、音をなんでもかんでも聞こえなくしてしまうのが正しいのか?と言えば、それは違うと思うのです。やはり聞こえるべき音、聞こえなければならない音ってあるでしょう。
だからMAZDA3、というか第7世代では、聞こえなくて良い音を遮断したり、聞こえるべき音の音質を改善したり、そういう進化をしたのかな?と思いました。
恐らく高速道路を長時間走るような、長距離移動では相当に疲労が軽減されるでしょうね。長時間運転でずっと聞かされる音って、意外に人間にはボディブローのように効いてくるので(^_^;)。
そして
オーディオ!
MAZDA HARMONIC ACOUSTICS(マツダ ハーモニック アコースティックス)という標準オーディオ(以下、MHAと記述)ですが、ボクは恐らく
生まれて初めて、カーオーディオの音で感動しました(苦笑)。
いや、BOSEさんには申し訳ないですが、絶対にこっちの方がお勧めです。
実はMHAはMAZDA3ではなくお友達のCX-30で聞かせて貰ったのですが、その感動、、、というか衝撃があまりにも大き過ぎて「これ、ディーラーでちゃんと宣伝してんのか?」と。
実際にボクはオーディオに関して何も説明されなかったしw
早速ディーラーに赴いて担当営業を呼び出しw、CX-30で試したのと同じような聞き方をしてみたんですが、、、
「あれ?先日の感動が・・・ない(・・;)」
聞くと、ディーラーの試乗車は全部BOSE付きだとか、、、☆(/_ _)/
MHAの何がそんなに凄かったか?というと、ちょっとイケないくらいに
音量を大きくしてやると、まるで
目の前で生演奏をされているかのように聞こえたこと。
いやこれは誇張でもなんでもなく、目を閉じて聞くと本当に目の前にボーカルがいて、ピアノがアッチ、弦楽器がコッチ、ドラムがアソコ、みたいな感じに聞こえたんですよ(+_+)。
その直後に愛車のサイバーナビ(2011年型)の音を、
グループの
オーディオ部長wと聞き比べたんですが、ソースにも拠るしサラウンドの効果とかもあるんでしょうが、カーオーディオってなんか四方八方周りから音が聞こえてくるイメージで、そんな中でもなんとなーくボーカルがホワッと前方に居る、みたいな。ボクはカーオーディオは専門外なのであまり凝ったモンは付けていませんが、一応サイバーナビなのでAUTO-EQとかタイムアライメントの自動調整はしてあって、ウーハーも積んじゃいますが、まぁ普通のカーオーディオってこんなもんだよね、という(^_^;)。
それに比べたら、MHAは明らかに
ボクの知るオーディオとは「違うモノ」であり、しかもその違いは「極めて良い方向」に違ったワケ。いや本当にハイレゾ音源のオーケストラかなんか持ってきて、
目を閉じて交響曲をじっくり聞きたいかも?って、特段オーディオに興味のない人間にそこまでのインパクトを与えられたら、そら凄いモンでしょう(笑)。
ところがその感動を担当営業とも共有したいと思ったら試乗車がみんなBOSE付で、それを鳴らしてみたらなんと、音が四方八方周りから聞こえてくる普通のカーオーディオとあまり変わらん?みたいな(苦笑)。
如何せんシロートなのでアレですが(^_^;)、そのシロート考えでは
・MHA:生演奏のように音源から直接聞こえる
・BOSE:コンサートホールのように四方八方のスピーカーから聞こえる
で、聞く音楽ソースによって好みが分れるのかしら?なんて今は思っていますが、ボクは断然MHAをお勧め。もし可能であるならば、自分が普段良く聞く音楽ソースで、両方聞き比べてから選んだ方が良いと思いました(^_^;)。
最後に内装の質感。事前の噂では改良されたMAZDA6よりも更に上、なんて話があって、これもホンマかいな?なんて思ってましたが、素材の質感から造形から、その出来は素晴らしいモノでしたね。いや本当にマツダ車のここ数年の進化の中では、インテリアの向上幅が一番大きいのではないか?というのはもう数年前からのボクの評価ですが、MAZDA3のインテリアを見て
「おぃおぃマツダさん、一体どこまで上がっていくんでしょうか?(苦笑)」
というか、まだ
上げ代があるんかい!?と、正直ちょっと呆れてきました(^_^;)。
巷では価格が高いと騒ぐ声がありますが、確かに旧型比で価格は上昇しちゃいますけど、この内装、そして静粛性、更にはオーディオの出来を目の当りにしたら、これで旧型比でン万円高なら、むしろお買い得なんじゃないの?という声がもっと上がっても良いと、ボクなんかは思いますけどね(^_^;)。
MAZDA3とCX-30、第7世代のマツダ車ってメディアでは絶賛されていますけど、一連のブログで書いた通りその出来は記事の通りとは思うものの、一般のシロートにはイマイチ解り難いのも事実だと思います。
で、これを売り込む妙案、、、特に第6世代に乗っている既存客に対して極めて有効と思える策って、試乗車を大量に卸して、定期点検とかのタイミングでバンバン貸し出すことかも(笑)。
きっとほとんどオーナーさんが、点検整備から上がって来た愛車を受け取って、帰宅の途に付いた瞬間に愕然とするでしょう(^^;)。
そしてその次の来店時に愛車の下取り査定して、もし高額査定など出ようものならもうイチコロ(爆)ではないでしょうか(^m^)。