
あなたのこの夏の一冊!
思い出に残る夏の一冊はありますか?
書店ではこの時期「この夏の一冊」とか、「新潮文庫の100冊」
名著を言われる作品を並べて、一角を占めていますが、よく私も誘われるまま、「この夏の一冊」を求めて
夏休みや、お盆休みで実家に帰ってもあまりやる事もなく、ゆっくりと本を読んでいると丁度良かったりしますσ(^_^;)
100冊シリーズからは、森村誠一の「人間の証明」、三浦綾子の「氷点」、カフカの「変身」を夏に読んだ記憶があります。
大学生時代は、片岡義男とかの時代でもあったな〜
5、6年前からは、出版以来ずっと気になっていたが、あのミーハーな赤と緑のクリスマスの様な表紙が受付なく
しかし、「ノルウェーの森」を読んで一気に村上春樹の世界へ
3年前の夏は、「海辺のカフカ」
2年前の夏は、「ねじまき鳥クロニクル」
昨年の夏は、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」
しかし、「世界の終わりと〜」は、村上春樹の最高傑作とも言われるが、まだ面白くなる所へ辿り着けず挫折した感じになっています。
そして今年は、やっと完結したらしいので「1Q84」!
上手く手に入りこの夏は
こちらの作品は、1巻が<4月ー6月>、2巻が<7月ー9月>3巻はと、いつもの事だが出来るだけ季節も合わせて読みたいので^_^;
今は2巻の時期なのだが
5月に1巻を読んで、いつのも村上春樹ワールドへ引き込まれた!
もう、何もする事が無ければ、面白いこの世界に入っていけば、、、
ちなみに、村上春樹の特に初期の作品には、北海道が多く出てくる。
札幌が舞台になった「ダンス・ダンス・ダンス」
これにも、羊の話がでてくるのだが、「ダンス・ダンス・ダンス」の元になった作品があって
村上春樹、青春三部作完結編「羊をめぐる冒険」
私は数年前に、「羊をめぐる冒険」のストーリールートを辿り、札幌から旭川を通り、「十二滝町」実際は美深町へDucatiで旅をした、このペーパーブックを持って♪
そこには、羊の素敵なペンションがあります!


そんな感じで、この夏の一冊は、「1Q84」第2巻に決まっていたのですが
近所の山歩きの師匠から、面白い本あるよ!
以前、「海賊と呼ばれた男」の話をして
出光が、10数年前に苫小牧で石油タンクの大火災を発生させていて
大きな地震があった後でもあったんだけど、その後の手抜きで被害を拡大させた格好になって、かなり批判されて
あの事故で、出光も傾いたとか、そもそもは出光が建てたタンクではない様な事も言っていたけど
読み終わった後で、「海賊と呼ばれた男」を貸したら
それ以来、面白い本を貸してくれるんだよね
その本が、高橋克彦「風の陣」
著者もタイトルも初耳!
あの「龍馬がゆく」のように、立志して成長していく
「龍馬がゆく」は、学生時代でしょうが、この「風の陣」は中年!になってこそ面白い♪
かなり面白いです!
時代は、奈良平安 8世紀 700年代
かつて、東北地方から上は、蝦夷(えみし)と呼ばれ卑しい民として蔑まれていた!
主人公の、牡鹿半島を治めていた、牡鹿家の牡鹿嶋足は蝦夷とえみしの民を中央政権から守るため中央で出世する志しを立てる。
藤原仲麻呂が政権トップに登り、最後は悲惨な死、次は僧である道鏡が政権トップに上り詰める
その時代の中、政権交代裏では、蝦夷の物部(もののべ)一族とえみしの手で、様々な策略が行われていく!
古代ローマとゲルマン民族の対立とも呼応し、壮大な古代日本史ロマンになっています。
朝鮮人が、朝鮮半島が百済、高句麗などに分かれていた時代、結局は日本へ逃れ、当時中国に近かったため優遇され、大和の中央政権にも入っていた現実も
主人公の牡鹿嶋足にも朝鮮の血が
事実は事実として
朝日新聞で、従軍慰安婦報道の強制連行を根拠づける唯一の証言だった吉田証言が虚偽であったと釈明した。
朝日新聞が一応間違いを認めたがあまりにも今までの被害が大きい!
朝日新聞より
こんな寄稿も載せてました!
" 政治的、国際的次元に波及したこともあり、論争は必ずしも決着していないが、二十数年にわたり慰安婦報道を終始リードした観のある朝日新聞が、遅ればせながら過去の報道ぶりについて自己検証したことをまず、評価したい。
関係者は、6月20日に公表された河野談話をめぐる政府の検証報告書を上回る関心と期待で読み通すのではあるまいか。
今回の検証ぶりについて私なりに個別の論点を取り上げてみたい。慰安婦問題の初期イメージを形成し、その後の論調を制約したのは、1992年1月11日の朝日新聞かと思う。「従軍慰安婦」と題した用語解説に「主として朝鮮人女性を挺身隊(ていしんたい)の名で強制連行した。その人数は8万とも20万とも」(傍点は秦)とある。翌日の社説でも同趣旨を繰り返した後、過ちを率直に償おうと呼びかけ、解決の方向性まで社説として示したのだ。
これほど誤認と誤報の多い記事は珍しいが、他のメディアが追従したこともあり、結果的に、当時の河野洋平官房長官が強制連行を認めて謝罪し、アジア女性基金を創設して元慰安婦たちに「償い金」を給付する路線が実現してしまう。
今回の検証では、当時の情報不足に起因するとして挺身隊との混同は認めたが、総数と民族別内訳は不明としている。
強制連行の有無については、済州島における慰安婦狩りを証言した吉田清治を16回も紙面に登場させたが、虚言らしいと判明した93年以降は起用をやめ、強制連行の4文字も「なるべく使わないようにしてきた」と強調した。
それでも、前回の検証(97年3月31日)では吉田証言に関して「真偽は確認できない」と抑え気味だったが、今回は「虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした」と改めた。謝罪の言がないことに不満の人もいようが、画期的だと評価する人も多かろう。
しかし、強制連行を根拠づける唯一の証言だった吉田証言を否定しながら、中国やインドネシアで戦犯裁判にかかった命令違反や個人犯罪の数例を引いたり、慰安所での「強制」や「軍の関与」を強調したりして、「朝日新聞の問題意識は、今も変わっていない」とあいまいに逃げてしまったのは惜しまれる。
その関連だろうか、前回の検証では米軍がビルマで捕虜にした朝鮮人慰安婦たちの尋問報告から、慰安婦の置かれた境遇について「一カ月三百―千五百円の稼ぎを得て(中略)『都会では買い物も許された』」と引用したくだりを今回は落としてしまった。
付け加えると、彼女たちの稼ぎは兵士の数十倍という高収入で故郷へ送金していたし、廃業帰国や接客拒否の自由もあった。奴隷とは言いかねるのに、なぜか国際常識化しかけている性奴隷説に朝日は追随しようとしているかに見える。
冒頭で述べた2大争点を1勝1敗で切り抜けようとする戦略的配慮なのか。
皮肉にも韓国では6月25日に元米軍用慰安婦122人が、性奴隷とされたことに補償と謝罪を求め、韓国政府を相手に提訴した。他にも、韓国軍用慰安婦やベトナム戦における性犯罪を追及する声もくすぶる。
「自分のことは棚に上げ、他を責める」のは国際情報戦の定石とはいえ、日本も反撃姿勢に転じればよいのではないか。(寄稿)"