
2012年12月の笹子トンネル崩落事故で
崩落してくる天井板に巻き込まれながらも、走り抜けたクルマを覚えているでしょうか。
事故発生当初は、多くのメディアにも出ていたものの
事故による多くの犠牲者への配慮からか、すっかり話題になることがなくなったインプレッサを

常識で考えれば、廃車となるほどの損傷を受けたインプレッサですが
とあるスバルディーラーの手によって、復活されたのをご存知の方は少ないと思います。
そんなインプレッサを

先週発売の
週刊新潮(6月26日号)で取り上げられていました。
記事や、修理を行った岐阜県にある中津スバルのブログによると
このインプレッサは、スバルのWRCタイトル獲得を記念して発売された
WRX-STI V-Limited(1997年)で、オーナーは新車から15年以上も乗り続けているそうです。
そんな愛情を注ぎこまれたであろう貴重なインプレッサですが
天井板の崩落によって左上部が押しつぶされるように大破して(崩落してきた天井板の14mもの長さにわたって、インプレッサのブルーの塗料が残っていたそうです)
さらに、その崩落の衝撃で吹き飛ばされて、トンネル壁面に右側面も衝突していたとのこと。
その衝撃はクルマを見れば、どれほど凄まじかったものか想像は難くありません。
その状態でトンネル出口まで走り抜けただけでも驚きですが
週刊誌の記事では、その後日談が続きます。
事故後、しばらくは中央高速大月ICに保管されていたインプレッサですが
先の中津スバルが迎えに行くと、
1発でエンジンは目覚め、自力でキャリアカーの荷台に登って行く様子は

まるで迎えを喜んでいるかのようだった・・・ と言います。
修理中、工場内の移動も
「解剖中のフナのような身体で元気に動き回っていた」と言われるほどシッカリしていたそうです。
しかし、このインプレッサは決してロールバーなどで武装したクルマではなく、マフラーさえノーマルの、大事にされた普通のクルマです。

果たして、今流行りの軽自動車やコンパクトカーが・・・
いや、普通車を含めても他の国産車があのような衝撃を受けても走ることが出来るでしょうか。
スバルを贔屓する訳ではありませんが、少し考えさせられたのも事実です。
ちなみに修復されたインプレッサは
シェイクダウンも行われ、今では元気に山路を走るほどになったそうで

オーナーとも再会を果たし、いまは中津スバルで保管されているそうです。
このインプレッサに逢うために
岐阜までオイル交換に行こうかな・・・ そう思わせる何かがあります。
※画像は中津スバルのブログから、お断りのうえ借用させて頂いています。
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Posted at
2014/06/25 00:09:26