
V8好きなマニアな方へプレゼント!
ヘンリーフォードが眺めている世界初の量産V8エンジンです。アーリー・フォードV8、排気量は221キュービックインチin3ですから3600ccで1932年のことです、65馬力のちには80馬力になります。1910年頃からV8自体は他社にも存在しますが全て高級車の手作り少量生産でした。T型だけではなくフォードはV8の産みの親なんです。(^O^)
当時からフォード対GMの争いは激しく、直列4気筒のフォードに対しGMは直列6気筒で販売を上回ります。起死回生の策としてフォードはいきなりV8を完成させます。なんと1935年には販売の全てをV8にしてしまいます。V8は当時誇らしかったのです。V8一体ブロックの鋳造がとても難しくGMがV8を完成させるのは1949年まであと17年かかります。このころ1933年に日本では日産とトヨタが設立されます、トヨタAA型はエンジンはシボレーのコピー、シャーシはフォードのコピー、ボディはクライスラーのコピーでした。中国の事は笑えませんね。(≧∇≦)
まだOHVではありません、フラットヘッドと呼ばれるサイドバルブです。ピストンの横にバルブが下向きに付いてます。プッシュロッドで作動します。インテーク形状は8-2とかなり複雑です。
ヘッドはバルブ逃げと燃焼室があるだけで、バルブの穴はありません。だからフラットヘッドといいます。ヘッドカバーも存在しません。燃焼室はミッキーマウスみたいです。既にスチールヘッドとアルミヘッドがありました。
排気はブロックの中を貫通しバンクの外側へ出ます、どんだけ複雑な鋳造でしょう!吸排気抵抗高そうです。中央の2気筒の排気は1本にまとめられるので、外側では一見3気筒に見えます。フラットヘッドと片側排気3本が識別のポイントです。プラグはほら片側4本ね。(^O^)
これをA型フォードに積みますが、有名なのは、デュースと呼ばれた2ドアクーペです。今でもホットロッドと言えばこれです。画像はお借りしてます。m(_ _)m現代のシボレーに積み替えられてたりします。
こちらは1937年の小型V8で136キュービックインチ2200ccです!税制対策でイギリスにも投入されました。流石にアンダーパワーでしたが人気あったそうです。ヘッドのボルト数が21本から17本に減ったのが識別ポイントです。
この後OHVに戦後1954年Yブロックに切り替わり燃焼効率改善で高性能化200馬力位になり、V8全盛期1960年代ミディアムFEブロック時代を迎えます。フォードはルマンやF1もV8で席巻します。スモールブロックのウインザー含めて1969年にはアメリカの乗用車販売の90%がV8だったそうです。(≧∇≦)V8で無ければクルマではない、最低でも安物だが直6エンジン必要がアメリカでの常識になります。L20が日本で生まれた訳です。
ここから先は別の話です。(^O^)
アメリカンV8レーシングエンジンの歴史をクリックしてどうぞ!
アメリカンV8レーシングエンジンの歴史
ブログ一覧 |
V8エンジン | 日記
Posted at
2015/09/17 22:25:04