
友人Aさんから借りた本です。
気になるのはフォードコスワースDFVの末路、ターボF1の限界パワー、そしてポルシェ水平6気筒の水冷化ですから調べてみました。(^_^)

初期はFORDの文字
まずDFV、V8で9000回転で400馬力の1967年F1デビュー、当時はV12との戦いでした。常勝70年代には1万回転で450馬力になってました。これはフラットプレーンクランク振動との戦いの末です。

ブルーオーバルFord文字
そして80年代ショートストローク化で11000回転500馬力。170馬力/Lですここがポイントです。

DFRはF1・・・・
ターボ勢との戦いで3.5L化したDFRが550馬力に達します。

HBは正確にはDFVファミリーじゃないらしいです。
最後にバルブ挟み角を狭くしたHBで600馬力に到達しベネトンでシューマッハが活躍しますがここまでです。3LのDFVはF3000へと80年代後半から活躍の場を変えます。一方2.65Lにダウンしてターボ化DFXは80年代後半からはオッフェンハウザーエンジンを負かしインディも制覇します。2.95Lボアアップ版DFLはルマンでプライベートが何回か優勝しました。DFVが完全に引退するのは1996年辺りです。約30年間レースの第一線で活躍したV8エンジンです。そしてコスワースフォードを打ち負かしたのは、英コスワース社と米オッフェンハウザー社から独立した英イルモア社のシボレーエンジンでした。現在のメルセデスレーシングイギリスです。アルミブロック。DFVの先祖はフォードケントエンジンです。
全てはケントエンジンから

ベルガー

ターボF1に関してはホンダの予選1000馬力が有名ですが、この本によると、1983年にBMWのL4ターボが5.5バールの加給で1.5Lエンジンからイモラの予選で1300馬力を絞りだしたそうです。ドライバーは私の好きなベルガーです。(^O^)計算では170馬力/Lで1.5Lなら255馬力になり、5.5バール掛けたら約1400馬力ね。デトネーション限界の圧縮比は12位で2バールかけるなら圧縮比は6〜8に落とす。5.5バールなら圧縮比は2.5〜4位か? ジェット燃料トルエンならデトネーション起きにくい。燃料規制のターボは燃料冷却出来ないから熱との戦いです。加給無しでは1500×4/12=500cc並みで軽よりトルク無い! アクセル踏んだら3秒くらいのターボラグで1300馬力! 果たして運転出来たのか?このBMW製L4は1969年頃のF2エンジンラジアルバルブに遡り約20年のレース歴がある鋳鉄ブロックです。これを6気筒にしたのがM1のエンジンです。初代M3もこのブロック。

BMW MPower L4ターボ1300馬力エンジンを所有。

インディのメタノール燃料と、F1ターボ時代のトルエン燃料の違い。
ポルシェ水平対向6気筒は、1965年のポルシェ初の純レーシングカー906カレラの2Lエンジンがスタートです。これを積んだ量産911は1967年デビュー145馬力でフェアレディZがライバルでした。8気筒の908を経て、12気筒のルマン優勝917に発展、だだし12気筒は水平対向ピストンではなくクランク室内圧損を考慮した180度のV12でした、その5Lにターボ追加してカンナムを制覇した917/30は1300馬力でした。さて水平対向6気筒はターボ化し930ターボが市販されたのは1974年。935ではルマンを勝ちます、まだまだ空冷ですから熱が苦しくて2バルブのまま。1976年に初めてヘッドだけ水冷の4バルブを完成させてワークスがルマンを戦います。まだブロックは量産911のままです。シリンダーまで水冷化されるのは1987年の956/83からです。この後も量産911は空冷エンジンのままで、量産911が水冷化されるのは1999年の996からです。但しGT3のみは2015年までブロックは空冷かってのレーシングエンジンと同じでした、水平対向はかなり剛性が高いのです。約50年レースで活躍したシリンダーブロックアルミです。

上はヘッドだけ水冷ポルシェ956/82エンジン

上は全水冷ポルシェ956/83エンジン

180度V12の理由があるポルシェ917、ポルシェ一族のピエヒ氏の話。
続きはジャガーのV12とジャッドV8のお話(^^)の予定。乞うご期待! えっ誰も期待してない?
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自動車文化論 | 日記
Posted at
2019/01/08 19:51:06