
その2です。
ジャガーのV12と、ジャッドV8です。画像はお借りしてます。m(_ _)m

ジャガーのV12は1964年にミッドシップのルマンレーサーXJ13用に開発された5LのDOHCでした。直6を2つ組み合わせた、しかしレギュレーション変更でプロトは出場出来なくなりました。これがジャガーEタイプの1971年市販車に転用されることになります。市販用にOHC化されます。面白い事に2バルブは直立で並行配置ヘッドはフラット、ピストン側が半球に凹んでます。直6の4.2LのエンジンルームへV12の5Lを押し込みます。熱でグリル穴は大きくなりました。ジェントルからワイルドキャット化ね。😸

1978年 グループ44が後継モデルXJ-Sで参戦

1984年 TWRトム・ウォーキンショーレーシング
市販XJ-SにもV12が載せられ、1978-1984年にツーリングカーレースでプライベートチームが活躍します。
ジャガー会長はこれに目を付けて1987年からトム・ウォーキンショーに本格プロトでルマン参戦させます。ポルシェ962ターボと戦います。
そして6Lまで排気量を上げて、1989年にシルクカットジャガーV12がルマンを制覇します。面白いことに2バルブのSOHCのままでです。このエンジンを積んだ市販車はXJ V12 6.0Rです。希少車。
XJ V12 6.0Rに出会う

このV12エンジンは市販としては1996年XJ8がデビューするまで現役でした。約30年間活躍したエンジンです
さて最後はジャッドV8です。ジョン・ジャッドは1967年レプコF1エンジンを手がけたこともある英エンジニアです。1980年ホンダのF2用のV6の開発に協力します。その後1986年ホンダと共同開発でインディ用V8を作りブロックはホンダで鋳造これがジャッドAVです。F3000用はV6に2気筒追加でジャッドBV、これはホンダ無限ブランドにもなりました。

1988年遂にはF1用にストロークアップした独自の3.5LのCVを完成させます。少世帯だから耐久テストは自分でスロットルを押してやったそうです。ジャッドエンジンはクランクとか細くて軽いのが特徴です。カムの駆動はクラッチ側にありクランク振動も少ないそうです。職人の為せる技かな。写真はレイトンハウスマーチ、カペリが活躍した。F3000用としては2004年まで使用され、20年近くレースで活躍した。
こうしてみると名エンジンは30年くらいレースの第一線で活躍するんですねー。(^^)
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2019/01/11 20:56:23