ル・マン24時間 林義正

元日産のエンジン設計者の本です。
IMSA三連覇のマシンで800馬力、富士で400km/h超えて、日本一速い男、星野一義に怖いと言わしめたエンジンです。1990年にルマンでポールも取りました。2013年、三栄書房発行。

しかしこの本は早期退職されて東海大学の教授になり、学生チームで2008年ルマンに出場した時の記録です。


スポンサーを集めてスタディカーはジャガーXJR15を改造


エンジンYR40Tは新規に設計し、車体はオレカを学生が改造して、ピット作業も学生さんという実験的な記録。見事に2008年にルマンを完走してます。しかもLMP1トップカテゴリーです。ハイブリッドにも挑戦しようとしてた。


しかしその後リーマンショック、大学からは資金援助を断られ、自腹切ったり大変だったそうです。妬みとかもあったのかも知れません。2012年退官。

やっぱこの人は凄いわ、スーパーマンだわ。現代においても組織でなく、人が時代を切り開けるんだなぁと思わせます。コスースのダックワースさんみたい。(^^)しかし好きなことだけでは人間生きて行けないのだ。日産からも冷遇されたのかもしれない。人生って難しいな。