
日産横浜工場にあるゲストホールです。守衛さんに見学に来ましたと言うと入れてくれます。

2Fに上がると日産の歴史上の重要なエンジンが展示されてます。建物も86年の歴史を感じさせる。

エンジンの系譜、貴方のエンジンの先祖は?

そして子孫は?

創業1933年のダットサン750ccはサイドバルブ、2ベアリング、水冷4気筒、小排気量
こういう解説があるのが、技術の日産らしいなぁ(^^)

1953年 大排気量は米グラハムページ社ライセンス、サイドバルブでトラックへ

1957年OHVはオースチンセダンのライセンス、中排気量で長く続くダットラにも使われたエンジン。MGBのエンジンと兄弟で部品の互換性ある。ちなみに部品は入手しやすいMGB用をダットラに使う、古い日本車の部品は入手困難だから。

1963年初のOHVエンジンはプリンス4気筒Gシリーズ、スカイライン

1965年プレジデント用のV8のOHVはY40 大排気量、4L 180馬力。典型的なアメリカンV8エンジンです。マスタングのウインザー4.7L 300馬力もこの時代、フォードVSフェラーリのルマン24時間レースのベースエンジン

1966年サニーのA型は名機です、OHV小排気量、たしかプジョーのエンジンを参考にした? いやオペルか。

1967年初のSOHCはプリンス グロリア直6気筒G7、ポルシェ904と闘ったスカイラインGTB用にはウェーバー3連走、英ウェーバーで100基買い占めた。

1969年L20直6はベンツを参考OHCカウンターフロー、スカイラインGT

1969年プリンスS20直6はDOHC4バルブのスカイラインGTR、49連勝、ロータリーに敗れ、区切りの50勝挙げて引退。

1984年RB20はL20直6のクロスフロー版スカイライン

1981年タイミングベルト化はFFサニーへ

1981年EGRツインプラグの排気ガス対策オースター

1985年アルミダイカスト軽量化はマーチへ小排気量

1983年初のV6はVG30をZに搭載、大排気量

1983年FJ20は直4DOHCターボ スカイライン鉄仮面、直6でないとGTRを名乗らなかった桜井の意地

1989年RB26DETTは600馬力まで考慮した設計、直6ツインターボ、R32スカイラインGTR

1993年SR20直4は可変バルタイ、ボールベアリングターボでシルビア、180SXへ

2008年VK50は北米向けV8、大排気量インフィニティFX、DOHC 5L 390馬力と高性能

2017年VRは世界10ベストエンジンVQの後継V6、大排気量インフィニティQ50・60、最新スカイライン400Rもこのエンジンだ。

さてお待ちかねのレーシングエンジンです。

市販車のOHC2バルブのプリンスG7をベースに、

レース専用のGR8へ

1968年R380のプリンスGR8エンジン、これのディチューン市販版がS20のDOHC4バルブ

1991年V8ツインターボVRH35Zは公称900馬力 予選フルブーストでは1500馬力! 、林義正の設計。富士で400キロ出た史上最速のグループCカー、米国IMSA 3連覇
ルマン24林義正

1992年R382以来のV12エンジンNAのVRT35、グループCカー、同じ規格のF1のような高回転サウンドらしい
迷車列伝、皆がF1エンジンを作ったバブル時代、スバル、いすゞ、HKS、スズキ
ロータス いすゞF1エンジン

2013年日本GT500レース用のV8のNAレース専用総削りエンジンVRH34B
この部屋をでたら再び日産の歴史コーナーです。続くはず・・・(^^)
Posted at 2019/12/29 01:25:01 | |
トラックバック(0) |
博物館 | 日記