
以前オーストラリアGMのホールデンHSVの話はしました。オメガ-コモドア-カマロへ繋がる。
カマロの先祖は欧州車?
今回はライバルであるオーストラリアのFord Performance Vehicleの話です。
フォードの高性能車といえば欧州フィエスタXR2、フォーカスXR3、シエラXR4が有名ですが、豪州XR6、XR8って知ってますか? なおXR5は豪州向けフォーカスターボST、XR7は米クーガーです。
フォードのクリーブランド高性能V8エンジンは米国では1973年が最後ですが、その後オーストラリアへ移管されます。この大陸では恐竜が生き延びたのです。パンテーラ向けのエンジンもここで継続生産されました。しかし1984年にクリーブランドエンジンは生産を終了します。V8モデルもラインナップ落ち

マッドマックスのインターセプターは豪州フォードファルコン1973年

豪州ファルコン、クーペはこれが最後。1973年
FMMのインターセプター
the real intersepterオーナーさんのブログです
時は流れ1991年にウィンザーV8が燃料噴射で復活
高性能セダン生産として1992年にFPVが設立されます。最初はイギリスのチューナーTick fordが設立、2002年そして英プロドライブが買収、2012年最後はフォードオーストラリアに買収されます。2014年まで活動しました。
1991年 伝統のV8ウィンザー復活5LエンジンXR8、
直6スポーツモデルはXR6と呼ばれました。
2004年直6ターボはXR6ターボ、377〜421馬力
2006年から新型V8モジューラー5.4Lエンジン+コブラRのDOHCヘッドで394〜428馬力。米国のシェルビーGT500より少し早いですね。
2010年 5LコヨーテV8にスーパーチャージのマイアミエンジン449馬力、オーバーブーストで536馬力。
2012年、極めつけはハイウェイパトカー仕様V8 フォードレーシングチューン 816馬力。レース仕様よりパワフルだった。

現在のレース仕様、V8スーパーカー
しかし2016年にはフォード自体がオーストラリア生産から撤退してしまいましたね。GM、トヨタ、三菱、日産も現地生産から撤退してしまい豪州自動車生産は100年弱の歴史に幕を下ろしました。
こんなクルマが生まれたのは走らせる場所があるオーストラリアならでは。市内へ入るところに減速スピードバンプがあるそうでオーストラリア仕様は車高が15ミリくらい高いハードサスペンションが必要です。
市外は延々と続く直線道路、アクセル踏み放題。たしか州により制限速度が無い・・・ カンガルーも飛び出す一般道路が速度無制限、あーあ、走り屋の天国 (^^) 命いくつあっても足らなさそうだけど。
大排気量、大トルク、大型セダン、速度無制限。それでいて排気ガス規制はスイスと並び世界一厳しかった。したがってエンジンの高速耐久性テストは世界一厳しい。なお燃費規制は無かったはず。(^^) 恐竜🦕の国ジェラシックパークでした。走り屋の天国、今はもう無い・・・
S197とバトル
Posted at 2020/01/13 19:46:20 | |
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自動車文化論 | 日記