
キムタクの日産CMが話題ですが、いや矢沢永吉さんかな、自動運転への道を振り返ります
必要な技術要素は3つ
自動ブレーキ
自動アクセル
自動ステアリング
1978年ボッシュがABSを開発しベンツに搭載します、まだブレーキを緩めるだけです、価格が高く効果が疑問視されたりして中々普及しませんでした
1995年ボッシュがABSの発展としてESCでブレーキを自動でかけます、4輪独立ブレーキでのスピン防止です、ベンツAクラスのエルクテスト転倒で効果が広く認識されあっという間に普及しました
1992年マクラーレンホンダF1がDBWアクセルをペダルと切り離して自動で操作するドライブバイワイヤーを搭載します、1995年にはNSXに搭載、狙いは排気ガス対策、燃費向上ですが、ESCとの連携で自動アクセルオフもします
1997年ホンダがEPS電動パワーステアリングを発売します。狙いは燃費向上ですが自動ステアリングも可能な技術です。コスト高いのもあり普及は遅れました。このように個々の技術ではなかなか普及しませんが統合制御することで新しい価値を生み出して普及するのです
これで3つの技術が揃いました。あとはこれらを統合制御するカメラ技術やコンピュータアルゴリズムの発展です
2004年ホンダは政府のASV先進安全車計画にて開発した技術で自動ブレーキを市販します、まだ完全には止まりません政府からの圧力もありました。ここから世界中で自動運転への開発が始まります。2008年ステアリング自動カウンターアシストでスピン防止にも使い始めます。モーションアダプティブEPSという名前でした。スピン防止には自動アクセルオフ、ブレーキ4輪独立制御をしますが、速度が速いと自動ステアリングも必要となります。しかし普及は中々しません
2009年ボルボが完全停止の自動ブレーキを日本政府に認可させます、外圧が有効な例ですね。これにいち早く乗ったのがスバルアイサイトです ぶつからないクルマ CMで馬鹿売れしました。ユーザーへの分かり易さが重要だと分かりました
2020年からボルボは死者ゼロカーを市販すると公言しました。それに続くのはスバルが2030年からです。それ以外のメーカーは訴訟が怖いのか言ってませんね、やっちゃえ日産!
ボルボS90と死者ゼロ実現
事故死ゼロも現実的
自動運転のキーポイントは政府、ユーザー、訴訟です。テスラが良い見本です
となるとバイクの自動運転はどうか? 2010年ボッシュの統合制御を搭載したBMWがダントツに早かったです。アクセルとブレーキの統合制御は今や大型バイクでは当たり前です。事故の多いバイクで安全に高出力200馬力を楽しめます、ユーザーにとり魅力です。二輪事故を問題視していた欧州政府をボッシュが説得したものと思われます
難しいのはバイクの自動ステアリングです、バイクはバンクすることで曲がりますから。そこでヤマハはロボットが運転する技術開発を進めています。これで 転ばないバイク が実現するでしょう。三輪もやってますしね
クルマのネガとされる交通事故、排気ガスの解決。ABSから42年、既に自動運転は当たり前の技術になりました。この先には電動化以外では何が待っているのでしょうか?
もしクルマの楽しさが生き残るなら、楽しいV8エンジンも姿を変えてでも生き残って欲しいです。最も悪そうなクルマこそ地球や人に優しくあって欲しい。2022年マスタングに期待します
EVとハイブリッドV8の新型マスタング
Posted at 2020/09/22 19:50:03 | |
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