ちっちゃな頃から悪ガキで♪
はさておき、
フランス最後の秘境、南仏ヴェルドン渓谷まで行くのに、まずはTGVにて近隣都市へ下車、そこからレンタカーでオペル・コルサ借りる予定だった。日本ではマイナーなドイツ車だが、欧州ではVW以上に「市民の車」と認知されており、さしずめ「日産マーチ」くらいのポジションだろう。乗ってみる意味はあるだろう。
と思ったら、何故だか日産ジューク(しかもDci)に変更されていた(爆)通常、自分の趣味的には絶対借りないだろう車だが、この後Jukeのおかげで随分と旅が快適であった事を認めなければならなくなる。
SUVというのは高速をとばす際には随分とかったるい車だが、今回のようにカーブが繰り返す山道のみが続いている場合には便利だ。高いシートポジションなのでかなり先まで見渡せるので、狭くなっていく対向車側に目配りしやすい。そして、Jukeは廉価なファッションSUVの割に運動性能も高く、ロールも少な目でありハンドリングは俊敏な方だ。あくまでもSUVとしてはだけど・・・
(奇抜なポジションランプの形状はフロントグラスに映りこみを派生させる。まあ、それを覚悟してのデザインだろうけど・・・)
カラカラうるさいDciモデルでなければかなり高評価間違いなしだ。
ルノーは一般にディーゼルエンジンを得意としており、同グループの日産やダチアのみならず、メルセデスにまでDciを供給しているようだが、アイドリング時のビビりに関してはドイツメーカーの出来には遠く及ばず、トヨタやマツダのディーゼルよりも劣っている。最近、日本ではディーゼルの良い面が紹介されることも多いが、クリーンディーゼルと呼ばれるものでも排ガスは相変わらず黒っぽいし、近距離を走るばかりの状況では「触媒フィルター」などに目詰まりが起こり、結構な頻度で故障するようだ。いずれにせよ借りたDciのアイドリング時の雑音と振動は許容の範囲を超えていると自分は思う。
さて、欧州最大のクライミングスポットの一つであるヴェルドン渓谷の近くに別荘を買った友人宅にまずはお世話になる事になっていたのだが、ここは全くのオフロードだった。しかも、自分は日が暮れてからこの道に入ったのだからかなりシビアな状況だった。彼らは普段ベルギーからアウディA3で別荘に向かっているのでまさかこんな状況とは考えていなかった(後に知ったが、彼らは別荘地ではスズキ・ジムニーを別途所有していた)。
友よ、山ごと別荘買うのはいいけどもうちょっと道を舗装してくれ(笑)正直オペルコルサだったならば、返却時にはかなり下部を擦って「オペル・怒るさ」に変わっていたかもしれない(爆)とにかく、野生動物にも相当遭遇したするような道だった。
なんちゃってSUVといっても最低地上高はかなり稼いであるので一切下を擦らずにすんだ。
また友人宅に限らず、田舎の道や渓谷内の宿泊施設周辺は窪みや予定されていないような段差が多々ある。結構な数で見かけるAudiTTや仏車オープンカー群はどうやってここを走っているのか大いに疑問だし、日産Jukeやより廉価なダチア・ダスターなどを多く見かけたのは頷ける。実際、ボディサイズはそれなりにコンパクトな車なので観光地の駐車場のような場所でもそれなりに便利だし、都市部を離れた場合でもSUVは良い選択肢なのかもしれない。そう思わせられた瞬間だった。うるさいカラカラ音を伴うDciもいったん走りだしたらそれなりのダイレクト感をくれる。Jukeは欧州の田舎では売れていると聞いたことがあるが、そういう意味かと理解できた。特徴的でアクの強い内外装もなれてしまえば意外に受け入れられるだろうし、そういうデザインを支持する層もいるだろう。
(田舎では生き残ったルノー4Lを見かけることがある)
まあ、この車が似合いそうな知人も何人か思い浮かぶ。ようく見ると、バイクのタンクを模したというセンターコンソール部にも親しみがわいてくるかもしれない。
若者よりも、意外にちょい悪オヤジが似合う車のような気がする車だ。
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日本車 | クルマ
Posted at
2014/08/14 06:29:45