7日金曜日から世間さんよりちょっと早めの夏休み。
11日までの5日間。
1-2日目は霧島温泉へ。
高原の涼しい風を受けながら温泉に入って、ビールに芋焼酎を飲んで惰眠をむさぼる予定。
7時過ぎに出発
地図で見ると霧島温泉は我が家の真南に位置する。
九州道を一気に南下して鹿児島入りするのもいいが、九州各地の地名もどんなところなのかも全然知らないので、通勤時間帯と重なって混みそうなエリアを高速道路でクリアーして、その後下道を走ることにした。
相変わらず下調べはほとんんどせず、みやまICで降りたのも行き当たりばったり。
ICを降りてからこれから向かう方向のめぼしい地名をカーナビにインプットし、ざっくりと地図を見て再スタート。
福岡に住み初めて1年と3ヶ月。
出張で行くところは決まっているし、釣りに行くのも佐賀方面が多いので、通過する街は初めてのところばかりでワクワクする。
なんだか混む始めたなあと思っていたら、思いとは裏腹に熊本市街に入ってしまった。
いつもならすぐに道を探して戻るのだけど、久々の平日の休みでゆったり気分なので、ならば熊本城へ行こうと思ってそのまま進んだが、通勤時間帯を少し過ぎているにも関わらず、渋滞が続く。
しばらく走ってみたものの、渋滞に耐えきれなくなり、熊本城はパスしてルート変更。
カーナビを見ながら逃げ道を探し、山側の道へ向かう。
通潤橋は今日は放水していないということは確認していたが、石で作られたアーチが好きなので向かってみた。
山道をスムーズに進んでいると、レーダーがけたたましく鳴ったが時すでに遅し。
旗を振る制服の人の誘導に従って脇道へ車を寄せる。
22キロオーバー。
脇道に入ると次々に私と同じ思いをした人が入ってきた。
しかし、山道の誰の迷惑にもかからないようなところでやるかね。
せっかくの夏休みの初っぱなからやってしまったが、あまり考えないようにして前に進む。
途中、道沿いに郵便局があったので早々に反則金を振り込む。
休み明けには、この歳で職場に反省文を提出せねばならない。
通潤橋に隣接した「道の駅 通潤橋」で茶そばを食べる。
その後、段々畑の横を登って通潤橋へ。
カナヘビやトカゲがしきりに走り回っていた。
カマキリの子供がいたので手を伸ばすと向こうから私の手に飛び乗ってきた。
ういやつよのう。慰めにきてくれたのか。
人力でこれだけの構造物を作り上げたことに恐れ入る。
かつての名工達に思いを馳せる。
棚田が綺麗だった。
車一台通れるだけのR445。
山岳路の走行は好きではないが、なかなかにしびれた。
標高1100m地点を通過。
気温35度。全然涼しくない。
梅の木轟公園吊橋は1989年に作られた116mの吊橋。
がっしりと作られていて歩道橋よりも揺れない。
吊橋の足元がしっかりしない不安定感は嫌いだけど、あんまり安定しているのも面白くない。
五木村に入り、横手公園で再び吊橋を発見。
嫌いなんだけど、今度こそ不安定だろうと思ったが、こちらも軽自動車ぐらいは通れそうなほど安定していた。
ワイヤーが綺麗な弧を描いて張られていて格好良い。
ここは熊本。
ごみのポイ捨て禁止の看板にもくまモン登場。
「道の駅 子守唄の里 五木」で米や蕎麦その他を購入。
あと1日あるので新鮮で格安な野菜が買えないのが残念。
「五木の子守歌」が聞けたり、エピソードが披露されているのかと思ったが、道の駅の建物内にはそれらしきものが見当たらず残念。CDは売っていたけど。
通り過ぎてしまった隣の公園にはあったのかもしれない。
「♪おどま盆ぎり盆ぎり・・・♪」
家に帰ってから五木村のHPで歌が動画で聞くことができて、詩の内容についても解説されていることを知った。
実は悲しく、切ない歌であった。
イラストの少女の表情も寂しげに見える。
すぐそばを川辺川が流れている。
川辺川と聞けば、私などは野田知佑さんが頭をよぎる。
本で読んだのとと同じように綺麗な川。
ダム建設のためか川辺からずいぶんと離れたところに道路が走っているのが残念。
道路沿いには新しく、大きな家が建てられていた。
ダム建設のために川辺での暮らしを奪われた方々の代替用地に建てられた家なのであろう。
夏の痛いような日差し、綺麗な川の流れ、蝉の声。
勝手に頭の中のスイッチが入って、「夏が過ぎ、風あざみ・・・」陽水さんの「少年時代」が頭の中に流れる。
えびの高原へ。
再び標高1000mまで登ってきた。
16時を過ぎていたせいか、気温は26度。風が爽やかで涼しい。
鹿でも出てきそうだなと思いつつ車を走らせていると、目の前に子鹿3頭が現れた。人馴れしている様子。
標高800mを切って霧島温泉の上あたりまで来たところで開けたスペースから桜島が見えた。
静岡側から見る富士山のように綺麗な形をしているわけではないのに、なんか魅力的な山。
伝わってくるこの威厳はなんなのか?
霧島温泉境は標高600mぐらいに広がっていて、到着した17時頃の気温は同じく26度。
風が優しい。
本日の宿は「霧島みやまホテル」。
風呂はすべて貸切で別棟の風呂と内湯。
1回目は「轟木の湯」に入る。
こんな看板を入り口に立てかけて入浴する。
硫黄のにおいは控え目で、熱過ぎず、ずっと入っていれそうな感じ。
貸切風呂なので、家族連れの方は周りに気を使うことなく入れるのでオススメ。
料理はどれも工夫されていて美味しい。最高!
温泉に入った後のビールは最高!
ビールの次は、日頃なかなか飲めない「魔王」を注文。1杯千円也。
フルーティーとのことだったのでロックで飲む。
正直なところ、なんでプレミア価格が付くのかよくわからない。
それよりもお湯割りで飲んだ黒伊佐錦の方が美味しかったなあ。
魔王ファンの人、スンマセン。
2回目の入浴は「犬養の湯」。
別棟の風呂の名前は周辺の滝の名前に由来する様子。
空は星がきらめいていた。
空気が汚い博多周辺ではない景色。
程良い熱さの温泉のおかげで、いつまでもぼーっと星空を眺めていた。
それにしても空気が爽やか。
この爽やかな空気は北海道と同じ。
朝は6時前に目が覚める。
快晴。
桜島は頂に雲をまとっている。
車は朝露に濡れていた。
夜の間に気温がずいぶん下がっていたのだろう。
それにしても爽やか。
夏は高原に限る。
朝風呂に入る。
3つめの外風呂「花房の湯」
においがきつすぎなくて心地よい。
汗が引いてから朝食に向かった。
ありがちなバイキングではなく、お願いした時間に合わせて暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たい状態で出される。
料理も器も綺麗。
当然美味しい。
8時半にスタッフに見送られて宿を後にする。
「霧島みやまホテル」は部屋も清潔で、スタッフの気配りも行き届いていて満足度大!
また是非来たいと思った。
2日目、まずは「まほろばの里」へ。
入り口近くに小馬がいたので構ってもらう。
「まほろばの里」では薩摩切子のほか、陶器も作られていた。
薩摩切子は美しく魅力的だった。
どれだけの手間が掛かっているかを思えば決して高いものではないのでけど、今回は購入を見送った。
陶器は見たことのあるものが並んでいた。
次に「明るい農村」の工場・直売所へ。
この焼酎、北海道にいる時に友達の家に遊びに行っていたら、ご近所さんが、美味しいよと持って来てくれてご馳走になった。
でも霧島で作られていることを知ったのはホテルのフロントに置いてあったパンフレットを見て。
是非行って買わねばと向かった。
直売所におられる方は皆さん感じが良く、工場案内までしてもらった。
年間1升瓶で10万本を生産しているとのこと。
相当たくさんの酔っ払いも生産していることになる。
工場からは高千穂岳がくっきり見えていた。
「神話の里公園」へ行くと、駐車場からどっか~~んと桜島が綺麗に見えていた。
坂本龍馬とお龍さんも、日本で最初の新婚旅行で見たと言われる「犬養の滝」へ。
ダイナミックな滝にしばし見とれる。
11時を過ぎ、気温は33度ぐらいまで上がっていたからか、マイナスイオンは感じず。
道路から滝のそばに出るにはなかなかの高低差がある。
この時期は汗が滝のように流れるのでご注意を!
桜島へ行くべく、道を南下し、海辺に出た。
あまりにも暑いし、昨日からずっと見ているし、どうもそばより遠くから見る山であるような気がしたので、桜島行きはパス。
先っぽがあったらそこへ行きたくなるんだけど、佐多岬も今回はパスすることにした。
理由は暑すぎるから。
気温35度の中の観光はやっぱり堪える。
涼しくなった時のために取っておくことにした。
といいつつも、このまま高速に乗って福岡に帰るのもつまらないし、新鮮な野菜など地域産品も買って帰りたい。
海沿いを走ろうかとも思ったが、伊佐まで来て、野菜を買うなら山でしょうと人吉方面へハンドルを切った。
伊佐に着く前に何カ所か地域産物の販売所を見たが、13時を過ぎていたので、既に売り切れていたり、残っている物は暑さのせいで萎れていたしていた。気温36度では致し方なし。
人吉までの道沿いに新鮮な地域産品が売られていることを期待していたのだが、販売しているところはなかった。
人吉の街中に入った頃にはこちらが随分萎え始めていたので、そのまま九州道に乗った。
どの辺りだったかは忘れたが、16時前で外気温が39度になっていた。
真夏の九州旅行はなかなかに苛酷である。
疲れ切る前に帰宅したのは正解だったと思う。
夏休みはあと4日あるので、日頃できないことをして遊ばねば。
先日、サブコンの設定を4から5に変更した。
設定後、しばらく走って馴染んだようで、トルクが増したように感じた。
高速道路での加速も下道での出だしも良いフィーリングになっていると思う。
感覚的なものながら燃費は若干下がっているように思うが、エンジンは極めてスムーズに回り、エンジン音も静かな印象。