夏休み3日目の7月7日は前日の長野日帰り釣行の疲れで1日中家から出ずにダラダラ過ごす。
前日の後半はかなり足にきた。
場合によれば命に関わるので日頃からのトレーニングは必須。
自分を甘やかし過ぎと反省。
1日釣り切ることができる体力をつけねば。
4日目
いつもの行き当たりばったりの旅行で長野県へ。
当初、2泊3日でいろいろなところを周ろうと思ったが、天気予報では天気が安定しないとのことであったので1泊2日に変更。
宿は前日7日に確保(笑)
今回はNEXCO東日本の「信州歴史めぐりフリーパス」を利用。
連続する最大3日間、決められたエリア内での乗り降り自由で9,500円というもの。
高速道路を利用してあちこち回るにはかなりお得。
平日なら長野と東京を往復するだけで元が取れる。
中央道の渋滞を避けるため、6時に出発。
おかげでスムーズに流れた。
八ヶ岳PA、諏訪SA、梓川SAで降りて、まずは穂高駅前の観光情報センターで情報収集。
八ヶ岳PAではツバメが子育て中。
梓川サービスエリアの看板。
暴力団がサービスエリアで集会するかな?
安曇野の大王わさび農場へ。
この地でワサビ栽培が始まってからちょうど100年とのこと。
農場内には見たことのある風景が。
小腹がすいたので、わさび入りの肉まんを食べたが期待したほどわさびが効いていなかった。
農場内を散策した後、わさび入り商品をお土産にいくつか購入。
さて、次に行く場所が決まっていない。
地図を見ると「延命水」とあったので、水を飲んで長生きできるならと行ってみることにした。
安易に考えていたら、クマ出没注意の看板が立つほど、なかなかに山深いところまで登って行かねばならなかった。
こんなところまで上がって来れるぐらい健脚なら長生きできるでしょうということなのかもしれないと納得して、ペットボトルに水を汲んで山を下りた。
昼が近づき、おなかが減った。
蕎麦でも食うかと思ったが、安曇野周辺は蕎麦屋だらけ。
相当な激戦区のようだが、決め切れず、お店の名前に惹かれて「釣人」というお店に入ってみた。
活魚水槽にはアジが泳ぎ、鮮魚も並べられていたので、地元の人にとっての魚屋さんの役割もある様子。
当方としては長野に来て海の魚を食べたいとは思わなかったので、蕎麦と天ぷらを注文。
店の前からは、まだ山頂付近に雪を抱く山が見えた。
長野市方面へ向かうことにしたが、どうも梓川ICまで戻る方が早そうであったので、一旦南下。
途中、「大雪渓」の酒蔵を発見したので立ち寄ってみる。
かつての夏の釣り合宿でいつも飲んでいたお酒なので、ついつい3本購入。
ガツンとくる酒が好みなので、原酒を2本入れた。
長野道に入り、姨捨SAで休憩。
「姨捨伝説」がこの地のものなのかよくわからないが、なんとなく微妙な心情になった。
子供の頃、昔話で聞いたことがあるし、映画「楢山節考」も観た。
世の中が今ほど豊かでなかった時代は間違いなくあり、伝説のようなことがあったと言われれば、そうなのだろうと思う。
一方、ここは川中島の合戦場であり、月見の名所であり、棚田で有名なのだそうだ。
帰ってきてから知るいつものパターン・・・(汗)
次に、豪商の家や古い街並みがあるということで須坂で高速道を降りた。
何も調べていないので少々須坂の街を彷徨う。
ようやく見つけたものの、この時点で溶けそうに暑かったので、車を降りることなく、車窓から街並みを堪能。
早めに宿に入ろうと、宿のある渋温泉へ。
宿に伝えていた到着時間より若干早かったので、宿の近くの地獄谷野猿公苑に行ってみた。
テレビでは雪の中、温泉につかるサルの姿をよく見るが、こんなに暑ければ温泉につかるサルはいないだろうと思いつつ。
たくさんの子ザルが見られた。
まだ足元がおぼつかないようで、岩の上や手すりから転げ落ちたりしていたが、その姿がまた可愛い。
この暑さの中、温泉につかるサルはやはりいなかったが、温泉を飲むサルがいた。
親ザルが温泉を飲む姿を見て、真似をしたのだろうか、飲もうとして温泉の中に落ちた子ザルがいた。
悲鳴を上げ、慌てて岸に上がって、親ザルに抱き着き、親ザルもよしよしする様は人間と変わりなかった。
公苑入り口には天然記念物の「渋の地獄谷噴泉」が見られた。
なかなか迫力あり。
渋温泉は1,300年前に開かれたとのこと。
子供の頃、何度か志賀高原にスキーをしに来たことがあるが、すぐそばに渋温泉があるとは知らなかった。
今回お世話になったのは「ふる里の宿 天川荘」。
アットホームな宿はとても居心地が良かった。
ホタルが舞うピークは20時頃。
宿に着いてご主人にホタルを見たいと伝えると、それに合わせて食事の時間を18時からにして下さった。
食事できるまでの間、宿の露天風呂につかる。
これがまた心地良い。
ビールを飲みたい気持ちをグッと押さえて夕食を頂く。
どれも工夫され、ひねりが加えられた料理はとても美味しかった。
御主人にそのことを伝えると、「貧乏旅館の生き残りがかかっているから。」とおっしゃったが、ほんとうに美味しかった。
美味しくて食べることに集中して画像に収めることを忘れてしまう。
はち切れそうになったお腹を抱えて、車に乗り込み志賀高原へ向かう。
志賀高原へ来るのは30年ぶりぐらいか。
長野オリンピックにあわせて道が立派になったそうだ。
一気に標高差1,000mぐらいを登った。
途中、道路際にカモシカを発見。
道路際でカモシカを見たのは初めて。
石の湯では今までに見たことのないぐらいたくさんのホタルが飛んでいた。
一匹の光も強いように思う。
ゲンジボタル観賞会は翌日からなので人少な目だったのも良かった。
水温21℃が保たれて、5月頃から11月頃までホタルの姿が確認できるのだとか。
エサのカワニナを含め、ホタルが生息する環境が極めて良好なのだろう。
堪能して宿に戻り、渋温泉に9カ所ある外湯のうち、宿の女将さん推薦の6番湯(目洗いの湯)と9番湯(渋大湯)に入る。
少々熱めだった。
渋温泉は昔ながらの温泉街という趣。
石畳を下駄を鳴らしながら歩く姿が似合う。
こんな温泉をこれまで知らなかったのはもったいなかった。
是非またゆっくり来たいものだ。
宿に戻り、ようやくビールをグビグビ飲んだ。
宿からのサービスのエールビールの地ビールも美味しかった。
雨が気になりながら爆睡。