
絶対的な動力性能を追い求めるのではなく、適度な性能をマニュアルトランスミッションを駆使して使い切るというのは、今の時代に合ったスポーツカーの楽しみ方と言える。
そうした空気を感じ取ってか、メルセデス・ベンツが21年ぶりのマニュアルトランスミッション・モデルとなるSLK200 MTを発売した。
同価格帯のZロードスターと比較した。
メルセデス・ベンツ SLK
SLK200 ブルーエフィシェンシー_RHD(MT_1.8)
7点
日産 フェアレディZ ロードスター
フェアレディZ ロードスター バージョンST(MT_3.7)
7点
SLK200は1.8L、直4ターボエンジンを搭載。最高出力184ps/5250rpm、最大トルク27.5kgm/1800-4600rpmを発揮する。車重は1430kg。パワーウェイトレシオは7.8kg/ps。Zロードスターは3.7L、V6エンジンを搭載し、同336ps/7000rpm、同37.2kgm/5200rpmを発揮。車重は1580kgで、パワーウェイトレシオは4.7kg/ps。このように、スペックを比較すると一目瞭然でZが優位に立つ。ところが、だからといってZのほうが2倍楽しいクルマかというと、そうとも限らないからクルマは面白い。SLKはバリオルーフの耐候性が、Zはソフトトップの気軽さが備わる。好条件の時にだけオープンにしたいならバリオルーフのSLK、基本はオープンで走り、雨風をしのぐ時にだけトップを上げたいのならソフトトップのZを選ぶべき。性格は大きく異なれど、どちらも大人が長く乗り続けられる大人のスポーツカーと言えるだろう。
この文章は
100万人のクルマ選びについて書かれています
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Posted at
2013/03/12 10:34:00