まず脱がす!!
お洒落の前にはまず真っ裸にするのが筋なのだ。
7月の淡路、8月の富士山、9月の九州という世界三大祭りに向けて、お洒落を準備していたのである。
かつ、お金もないので、できるだけ節約。プロの手を借りずに、自分でお洒落しちゃうことにしたのだ。
名付けて・・・
「一人でできるもん!! 富士山ツーに向けてキラキラおしゃれで撮影会!!」
あっ、言い忘れたのだが、今回も気が遠くなるほど長いのである。
ミドルカウルまでばっちり裸にしたのは初めてである。
今回は、なんとか爪などを折ることもなく、無事に裸にすることができたのだ。 疲れきって、お洒落1日目はここまでだったのである。
さて、時間を早送りして、まずは今日の撮影会である。
久しぶりに一眼レフをひっぱり出して、お洒落したあとの姿を撮りまくった。
一眼レフなのに、いつものコンデジの写真と変わらないじゃんというコメントは・・・
お断りだっ!!
恒例の、さて問題です!!
どこがかわったでしょうか? (ほんとに面倒くさいブログですみません・・・)
どこが変わったでしょうか?
どこが変わっ・・・・うるさいっ!!
すみません、今日の撮影会のフォトアルバムになってしまった。
せっかくなので、引き続き(汗)
しっかし、どの角度からでも、どの部分を切り出しても、絵になるバイクなのだ。
この後部のメカメカしさもたまらないのだ!!
今日の一番のおきにはこれ!!
この曲線・・・・セクシーとしかいいようがない。 いや、もはや
セックス と言っても過言ではない。
注:おそらくバイクブログでは初めての単語がいまここに登場した・・・
なんの話題だっけか、このブログ??
そうだ、お洒落だ。なにが変わったでしょうか?
正解なのだ!!!
そう、キラキラブレンボ装着なのである!!
GP 4RX CNC 4ポットラジアルキャリパー
クロームメッキのキラキラお洒落なのである!!
マスターは、ブレーキもクラッチも、RCSラジアルマスター(19パイ)だ!!
なんともトリコロールがかっこいい!!
こっちがクラッチ!!
ラインも交換。定番のスウェッジラインである!!
下はクラッチレリース側。
Ryoの場合は、完全なる盆栽カスタムなのだが、そこは伝統と安心のブレンボ!!
クラッチも、若干軽くなったのだ。指二本でも行ける!!
16パイだと、確かにちょっとクラッチが切れるか心配である。
ちなみに、クラッチレバーは、パッシングスイッチと干渉するのだ。なので、ちょっと角度をいままでより下向きにレバーをつけている。ここはちょっと不満であるが、今のところ慣れた感じである。
ブレーキの方だが、さすがにブレンボである!!いや、純正も相当のレベルであることは知ってるが、ピカピカしているのが、ちょっとだけポイントアップなのである。
ちょいブレーキから、ハードブレーキングまで、安心して握れる。
まさに、リニアという言葉がイメージできる。
CDではなく、レコード的な・・・・
それに、右手にブレーキから伝わってくる情報量がすごい・・・(これは嘘である。嘘ではないけど、どっかの記事の受け売りである!Ryoはまだこんなハイレベルな事を感じれる腕と経験がないのだ。どんなに待っても一生ないのだ。)
小サラリーマン的には、かなりの出費だったが・・・・最終的には相当満足度の高いお洒落カスタムになったのである!!
もう終わりそうな感じ??
甘い! ちなみにまだ序盤である!!
さて、冒頭にも書いたが、このカスタム、全部自分でやることにしたのである!
ブレーキという最も安全上重要なパーツを、素人かつ初心者の自分がいじるのはいかがなものかとも思ったが、自分にとっては弄りも含めてバイク趣味なのだ!!だから、いずれはやることになる。だったらいつやるの???
・・・・
・・・・
・・・・
今時もはや「
今でしょ!!」なんて返してくれるヤツはいない。すでに過去の話である。
そんなことはどうでもいい。
始めなければ上達はない!
工賃が払えなかったからではない!!
本当はあった工賃を飲み屋で使ってしまったからではない!!
ということで、先輩みんともさんに情報を頂いたり、ブログの情報を勉強したり、動画をみたり、脳内シミュレーションを何度もして、100%の理解に自信を持てた時点で着手したのである!!
いろいろ情報集めと勉強に苦労したので、せっかくなのでここに整理しておくのである。
注意!!警告!!
ブレーキなどの重要部品の自己カスタムを推奨するものではありません。
ここの情報で起こりえた何物にも責任をとることはできません。すべて自己責任でお願いします。
ここの情報が正しいものであることをまったく保証するものではありません!
という大人の事情的な文章を入れておくのである。
自分でやる場合に、大変なのは工具である。いろいろ専用の工具が必要になる。
右下に見えるのは、バキューム式のエア抜きツールである。
これは便利だが、なくてもできる。あると、素早くブレーキフルードを充填することが可能になる。結果、エア抜きも早く完了させることができるのである。
ただ、経験的には、このツールだけでエア抜きが完了ということではない。このツールでさくっとフルードをホース内に満たしたら、そのあとは伝統の方法で、繰り返しエア抜きしないとだめそうだ。
フレアナットレンチは、ブレーキパイプなどに使用されているナットを舐めることなく回すことに優れたレンチである。メガネレンチは使えない部分があり、サービスマニュアルでもフレアナットレンチの使用となっていたため、念のため購入したのである。ちなみにたぶん・・・ABS仕様でなければ不要だと思われる。今回も、ABSユニットに接続されるブレーキホースを交換する時だけに使用したのだ。
特別なものではないが、右側は11mmのメガネレンチである。
ブレンボのブリーダーボルトは11mmなので、エア抜きをするために、必須工具である。
ちなみに、純正のクラッチレリース部のブリーダーボルトは10mmであった。
ちなみに、上の写真が、ABSユニットに繋がるステム右横にあるジョイント部分である。Aのナットを緩めて、この部分全体を結局は交換してしまうのであるが、その時にフレアナットレンチが活躍するのである。
ちなみに、ブリーダーボルトとは、上の写真の赤丸のところ、キャリパーやマスターがそれぞれ持っている、空気抜き穴のようなものである。ここを使ってホース内にたまった空気を抜くのである!!
さて、他に必要なものはなにか??
これはクラッチ側の部品の写真である。
・ブレンボマスター
・スウェッジラインのZX-14R用ホース。念のためプラス5センチで注文した。正解だった・・・
・ブレンボのリザーバータンク(S15A)とそのステー(小さいタンクだが、カウルとの干渉は回避できた)
・リザーバータンクとマスターをつなぐチューブ。径がブランドで異なるので、ブレンボ純正チューブを購入。
・そのチューブを固定する金属の留め具みたいなもの(キタコ クレセントクランプ φ10.0-φ12.2)
・スウェッジラインのブレンボ用(M10xP1.00)バンジョーボルト
・同上だけど、クラッチリリース用のM10xP1.25のバンジョーボルト
あとはさらに!
・エア抜き用のシリコンチューブ(いろいろな径のものを数本ホームセンターで用意するのがいい)
・エア抜きにつかう出てきたフルードをためるカップ
・ぼろ切れ多数(フルードを絶対に塗装面にたらさないため)
ちなみに、ブレーキの方であるが、今回はスェッジラインのZX-14R用のラインで、トライピースの方を使用した。
解説しよう・・・
ABS仕様では、純正のブレーキラインは下のようになっている。
左キャリパーには、右キャリパーを経由してホースが張られている。
スウェッジラインのZX-14R用のキット(トライピース)では、この図の
Joint1, Joint2, ホース1〜4、Joint3がすべてキット内のパーツに交換されることになる。
交換後の図が下だ。
絵的には同じだが、Jointはすべて付属の物に交換されている。またホース4は、joint3から直接左キャリパーに張られる。
ABS仕様でなければ、もっとこの構造は簡単である。
今回は、ホース1、3、4ともにプラス5センチとしたが、少なくともホース1とホース3はちょっとだけ長かったかも。でも短いのは致命的なので・・・・
このあたりも、自己責任で調達して欲しいのである。
ブレーキ側も基本的には同じ。
スウェッジのブレンボ用のバンジョーボルトを3つ。ブレーキ用のリザーバタンク、ステー、ホース、クランプ
間違えなく必要なパーツを発注するだけでも大仕事である!!
実は部品さえ揃えば、交換そのものはそれほど難しくはない。エンジンやキャブのオーバーホールではないのだ。
クラッチライン、ブレーキラインをまずははずす。実際には、クラッチ全部完了してからブレーキ交換したが。
(ブレーキ、クラッチ、それぞれをひとつづく完了させるべきである。同時に並行してやる人はいないと思うが)
特に難しいところはない。カウルを脱がしておけば、アクセスが困難な場所はあまりない。
ABS車でちょっと面倒なのは、前述のナットの部分だ。でも、基本はネジはずすだけ。
既存のラインが撤去できたら、マスター、キャリパーとこれも全撤去である。
気持ちがよいくらい撤去なのだ。
で、ブレンボキャリパー、ブレンボマスターと取り付けていく。
そうそう、とても重要な工具を忘れていたのだ。 トルクレンチである。
こういう重要部品をカスタムする場合には、ぜひとも指定されているトルクでしっかりネジ締めすべきだと思う。安くはないが、なんとか購入するべきなのだ。
今回もしっかりキャリパー、バンジョーなど、規定トルクで固定してやったのだ!
そして、ラインのとりつけである。これも説明書もあるし、迷うところもない。
ちなみに、ZX-14R ABS用のトライピースキットでは、カウルの加工(部分的な切断)が必要である。(名前忘れたけど、ホーンがついている部分。外から見えないので、問題ない)
しっかりとJoint部なども固定していく。漏れたら命取りである。
すべてが設置し終わったら、いよいよエア抜きである。
まずは、バキューム式ツールでフルードを充填する。
キャリパーのブリーダーボルトにツールをつなげておき、リザーバータンクにフルードを満たしておいて、シュコシュコ負圧をかけておき、ブリーダーボルトを緩める。リザーバータンクのフルードを足しながら、シュコシュコ続けると、そのうちフルードがチューブから出てくる。ある程度空気が混ざっていない状態まですったらOKである。
ブリーダーボルトをしっかり閉める。リザーバータンクのフルードが空にならないことが非常に重要である。
このあたりの手順は、いろいろなブログにも書いてあり、14R固有のものはないのだ。
これを他方のキャリパ、そしてマスタのブリーダーボルトでもやっておく。
これで、だいたいホースの中にフルードが充填されたはずである。
なお、ABS車の場合、完全にエア抜きが完了するまで、エンジンスイッチを入れてはいけない。
ホース内の空気がABSユニットに入ってしまったら、もう素人ではどうにもならず、工場行きである。
ブレーキラインからABSユニットが遮断されている状態のままで、いっさいの作業を完了させることが必須なのである。
ちなみに、このバキューム式のツール、非常に壊れやすい。
すぐに壊れてしまった。デイトナが扱うmityvacという製品だが、すぐ壊れるので有名のようだ。
でも、デイトナに連絡したら、速攻で新品に交換してくれたのだ。
相当使ったあとではあるが、さすがに初期不良ということにしてくれたのであろう。
デイトナ、GT商会はありがたいのである!!
ということで、最後は、従来の方法で、エア抜きを入念に行って、作業は完了である。
一般的なエア抜きの方法はいろいろな情報があるので、困らないであろう。ここでは省略するのだ。
なぜなら、さすがに書くの疲れてきたからである!
もう終わりにするのだ。
フルードは、塗装をいためるので注意して欲しいのだ。
傍らに水を用意して、こぼしたらすぐに水で流すのが良いようだ。
最後にもう一度、お洒落を終えた最高にかっこいい14Rの写真を見ながらお別れなのである!