俺の夢が実現した。
そして未だに夢心地から醒めることができないでいるのだ。
それほどに、この九州ツーリングは数えきれないほどの、驚き・喜び・感動、そして悲しみを味わうことになったのである。
ちなみに、このブログはツーリング記録ではない。どれほどに素晴らしいツーリングだったかの自慢話なのだ。そして長い(笑)
いろいろな出来事でRyoが想ったこと、心に刻み込んだことを思うままに綴っていくのである。
とりあえず、大まかなルートだけでも紹介しておこう。
最初に、はっきりさせておきたいのは、自分は「雨男」ではない事である(キッパリ)。
いや、正確に言うなら、「雨降られちゃう男」ではない。
名古屋KCBMでも、那須KCBMでも、今回も、結局は自分は雨には降られていないのだ。
しかし、どうやら、ツーリングを計画すると、それに合わせて「雨呼んじゃう男」ではあるようだ。
今回も、フェリーで大阪から鹿児島に向かっている間に、台風が急接近。もはや完全に、自分の乗っているフェリーを狙って正面から向かってきているとしか思えない状態なのである。
船の窓から窓の外を見ると、そこはもう風と高波で地獄絵図。船酔いして吐きまくり、ベッドの上も地獄絵図。
ほぼ遭難状態である。
しかし天下の「さんふらわあ」は、そんな姑息な台風などものともしない。しっかり自分の14Rを腹にかかえて、九州は志布志港に到着したのである。 しかし夜の海は怖いものだ。ましてや嵐の夜の海で高波に揉まれるなんて・・・辛坊アナもそりゃ救助要請するわ!!
寛平ちゃんや、辛坊キャスターの話はどうでもいい。
ところが、鹿児島に近づくにつれて、なんと空が明るくなってきた。
実は台風は、明け方前にすでに鹿児島を通過してしまい、雨はあがり、澄んだ空気に包まれた穏やかな海が目の前に広がるばかりではないか。
結局、九州滞在の3日間、雨に降られるどころか、快晴の空の下、最高の九州を思いっきり味わうことができたのである!!
と、雨男じゃないことを、ここぞとばかりに主張すること、すでに1ページ。いい加減にツーリングの話をしてくれ状態に違いない。では、
■ 佐多岬まで行って、本土最南端制圧完了。 以上!
ちなみに、本土とは、本州、九州、四国、北海道のことか。最西端は長崎-神崎鼻だそうである。また九州には来なければならないみたいである。
最北端は、もちろん北海道の宗谷岬は有名である。最東端はどこか?納沙布岬である。なるほど、九州と北海道で独占状態なのだ。
これまでの最x端シリーズで達成済なのは、房総半島最南端ー野島崎とか、三浦半島最南端ー城ケ島などいささか小規模なものだったのだが、ここで一気に本土最南端を落としたのである。ライダー経験値がまたここで大幅アップなのである!!
ちなみに、フェリーにバイクで乗るのも初めてだったのだ。往復でライダーポイントが10ポイントアップ。最南端制覇は15ポイントなので、すでに25ポイントゲットなのだ!!さらに!1泊以上の連泊ツーリングも初めてなので、ここで5ポイント獲得。
計30ポイント。あと20ポイントでライダーランクBに昇格になる!!
また無駄なライダーポイントの妄想話で半ページである。
ツーリングの話に早く戻ろう。
■熊本のもっち~さん宅に到着して前夜祭!!
ここになんと、ZX-14Rさん、Free manさん、さらにはごんごんさんが駆けつけてくれて、飛び切りのモツ鍋と馬刺しに狂喜乱舞である。
本当に楽しかったです!奥様にもご迷惑をおかけして申し訳ありません。>もっち~さん。
しかしつくづく縁とは不思議なものである。
ほんの数か月前まではまったく知らなかった人の家にお邪魔して、もう10年来の友人のように酒を酌み交わしている。
ちなみにZX-14Rさんとも、もっち~さんとも、Free manさんとも、この時が初対面である。
そういうメンバーが集まって、まさに一瞬にして、ツーリングチームとして結ばれ、絆ができる。
これが不思議なライダーの世界なのである。
こういうのは他にあるのだろうか?オタクの世界はそうかな。でも社交性という意味ではちょっと違うかもしれない。
チャリンコにはこういう世界がやはりあるのだろうか?
つくづく不思議ではあるが、すばらしい世界である。
先を急ごう・・・・
■翌日は早朝からメインの阿蘇ツーである。
残念ながら、これについては、もう文字・文章でなにかを伝えるのは100%不可能である。
バイクを買ったときからずっと憧れていた阿蘇の緑の中を走る、その夢が今日叶おうとしているのだ。
あの最高の風景と高揚感を残念ながら、お伝えすることはできない。せめて、いつものように、写真と動画で垣間見て頂ければ幸いなのである。
もちろん例によってお気に入り写真の押し売りが延々と続くわけである。
《火口に立ちすくむ男たち》
《究極の目的:阿蘇でイエ~イ!》
《北海道にも負けないよ!》
《はるばる訪ねてきた風景》
《つかのまの休息》
《ラピュタの戦士たち》
■九州最終日には塩田さんも合流して高千穂まで足を延ばし、その後別府までやまなみハイウェイを快走である。
これがまたすばらしいのだ。
たださすがに、阿蘇の雄大さとスケールを味わった翌日だと、それを超えるのは難しい。
確かにRyoはいい男だが、キムタク見ちゃうと、さすがに若干見劣りするよな~というのと同じ理屈だ。
しかし、さすがに九州地元チームは、遠征チームを飽きさせることを知らない。
「にせもん」で笑いをとり、廃墟と化した巨大アスレチックフィールドで背筋を凍らせる。
そして車も通らない快適な道をこれでもかと走り回ってくれる。心地よい!!時間がたつのも忘れてしまう・・・
そして、ふと気が付くと・・・・もう目の前には、さんふらわあ がいるのである。
■別れの時。
感謝の気持ちだけではなかった。
この2日間、いや、準備期間をいれたら、もっと長い時間ツーリングしてたことになる仲間との別れである。不安も喜びも楽しさも、すべて共有してきたチームが今解散する。それをさびしく、悲しく感じる気持ちに支配された。さんふらわあを見た瞬間、自分の中で今回の旅が終わったのだった。
思わずメンバーを抱きしめてしまう。それをゲイというなら、俺はゲイでいい。別名ホモでもいい。
メンバーが女性だったら、抱きしめられなかったじゃないか!セクハラは犯罪だからだ。やっぱりセクハラよりゲイが正しいな・・・ゲイでよかった!という最終結論に達しながら、自分と14Rはサンふらわあに吸い込まれて行ったのである。
こうして、フェリー2泊、九州2泊の旅は終わった。
本当に世話になりました。ありがとうございました!!
■エピローグ
実際には、まだ大阪から横浜まで走るわけだが、はっきり言って驚いたのは、まったく体力的に問題なかったことだ。
おそらく新東名の威力であろう。あそこをぬおわキロ~ふわわキロとかで走っていると、時間があっという間に経ってしまう。
事前に戻しておいたハンドルアップスペーサのお蔭もあってか、腰も痛くならない。
あとこのアクセルアシストみたいなのも本当に楽だった。
ちょっと長距離移動に自信がついたのである。