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８月は盆前のこと。とある代車を借りました。
その期間は、一週間。一週間ではありましが、普段味わうことのない上質な経験をさせてもらいました。
そのクルマの感想は、ひとことで言えば“小さな高級車”。そう。そのクルマとは、TOYOTAのプログレでした。

実際に乗って感じたこのクルマの良さは、当時のキャッチコピーそのままの“小さな高級車”が、まさに的を射ていると思いました。

たとえば自分は、
「メルセデスの190って、こんな思想だったのかな。」
とか、
「年代こそ違えども、これはトヨタがつくった190Eなのか。オマージュだったのか。」
とか、勝手な妄想がとまりませんでした。

もう少し、個人的な感想を書きますと―。
ファーストインプレッションは、静かであること、そして、やわらかな乗り心地とハンドリング、でした。
やわらかなハンドリングは、FRだからということもあるのかな。

質感というかその感触は、自分が今まで運転したクルマの中で、間違いなく一番の高級感であり、高級車でした。
ちなみに、自分の経験のなかで近かったのは、父親が所有していたマークII（X110型）。年式も近いので、記憶の中で比較してみても、高級感はプログレの方に軍配が上がると思いました。
個人的には、センターにあるアナログ時計に“高級車”を感じ、その演出にやられました♪

そして、好ましいコンパクトなサイズ。
5ナンバー枠に収まるというそのサイズは、駐停車する時に、確かにそのメリットを感じました。特に横幅。決して横幅が広いとは言えない156と比べても、横幅のコンパクトさが際立ちます。でも、室内の狭さは感じさせません。
高級車でありながら、このコンパクトなボディーサイズはとても魅力に感じました。

そして一番良かったところ。それは、エアコンが効くこと！
とにもかくにも、自分的にはこれに尽きました♪（なんのこっちゃ。）
真夏の炎天下でも、なんのその。寒いくらいに効いてきます。
これが、なにより頼もしく、なにより素敵～！

・・・。
何故そう思ったのか。
そもそも、代車（プログレ）を借りることになったのは、156のエアコンのコンプレッサーが不調になり主治医に入庫したため、でありました。

梅雨の明けた夏の午後。まさに炎天下。 3人で妻の実家へ向かう途中、エアコンの効きが悪いことに気づきました。もともと効きが良いクルマではありませんが、吹き出す汗に「さすがにこれは効いてないんじゃないか？」と。
イライラがつのる暑さと、大人だけならまだしもおさなごを乗せているのにエアコンが効かないこの状態は、さすがに我が子と妻に申し訳なくて、
「おさなごがいるのに、かようなクルマに乗ってて良いのかっ。新米父さん（オレ）よ！」と、自らに憤ってみたり・・・。
そんな夏の午後でありました。
（後にコンプレッサー交換で治ったんですけどね。）

そんなこんなで、156を預けた後のTOYOTAプログレは、天国のようなクルマでありました。
さながらそれは、「SEVENTH HEAVEN」か「cloud nine」か。