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2014年11月30日 イイね!

私的アルファV6&TS雑感

私的アルファV6&TS雑感機会がある時にアルファV6とTSについて、個人的な感想をまとめてみたいと思っていました。自身初めて乗ったアルファV6である 156も、今年の夏で所有が 1年を超え、そろそろその時期としてもいいかな、と。
ただ、気をつけなければいけないのは、感想を書くといっても、自身が所有したことのあるV6とTSに限る、ということ。
なぜなら、同じアルファのV6あるいはTSという括りであっても、型式(年式)によって全く別物だと思うからです。
例えば、自身の経験で言えば、TSの音は 145と 147とでは全く違いました。幸せなことに同時所有の時期が 1年半ありましたが、 145の音の良さを知ってしまうと147の音は物足りなく感じました。もっと正直に書くと、147をメインに所有していたところに145を迎え、145が後体験となった自分にとっては、一瞬「145のTSを知らなきゃ良かったな。」とさえ思いました。それくらい良い音だったのです。
もちろん個体差もあるのでしょうが、それは別物であるように、古いTSの方が断然良い音をしていました。

前置きが長くなりましたが、以上のことを踏まえ、自分が思うV6とTSについての雑感を記してみたいと思います。(個体差があることも忘れないようにしながら。)

まず、V6から。
自分の 156v6は、2002年式。俗に言うフェイズ 1の 156です。
感想は、音、感触、ともに「艶めかしい」という表現が自分にはしっくりきます。
噂にたがわず管楽器のような音だと感じ、乗り始めてすぐにノックアウトされました。
あと、個人的にはエンジンの滑らかさにも驚かされました。TSの、弾けるように吹け上がる軽快さとは別の、トルクがありながらも滑らかに吹け上がるV6は、「NAのマルチシリンダーとはこういうことか!」と実感しました。

次にTSについて。前述の 145と 147をベースに記してみます。
145Quadrifoglioは1999年式の後期型。 147TIは2004年式の前期型でした。
145と 147、それぞれのTSを例えるなら、前者はドライバーが感じる「ろ」の音は粒も大きくワイルドで、且つ耳に届くのは「コォー」という甘い音色。いや、かっこよく書くと「コォー」ですが、個人的には「ぶべー」という甘い音、と表現したいと思います。オーナー経験者なら分かってもらえるかと(笑)。
後者は、ドライバーが感じる「ろ」の音は粒が小さく、上品な感じ。と同時に、ドライバーズシートに届くエンジン音は、その間に遮音カーテンが何枚かあるような感じで、手を伸ばして伸ばしてもその鼓動に届かない、そんなもどかしさも感じます。
そうなんです。上品さも、囁くような、と例えれば聞こえは良いのですが、エンジンの鼓動に直接触れられないようなもどかしさは拭えず、比較すれば物足りなさを感じます。それくらいの違いがありました。
が、ともに良い音を聞かせるピークは同じで、3000回転から、特に3500回転あたりが一番、甘い快音を発します。
それから、俗に「ろ・ろ・ろ」と例えられるアルファの甘い音とは、TSの音色ではないかと、個人的には思っています。

さて、ここからは少しばかり比較を。

音は、TSが甘い音色、V6が艶めかしい音色だと思います。
TSは品が良くて、V6はすこしワイルド。そう、V6はアイドリング時から荒々しさを感じます。スポーツカーに近いのは、やはりV6の方でしょうか。(本物のスポーツカーに乗ったことは無いですケド。)

4気筒と6気筒という観点で言えば、前者はやはり鼻先は軽くて、後者は重く感じます。レビュー等でよく耳にする言葉ですが、これホント。実際に運転してみて、そう感じました。
個人的には、前者は、軽快さや取り回しやすさから、街乗りや普段乗りに向いており、後者は、重厚なフィールと盛り上がるパワーに、グランドツーリングに向いているかと。そんな感想も抱きます。(本物のグランドツアラーを所有したことの無い、庶民感覚ですケド。)

最後に。
この文章の結論として、V6とTSと自分はどちらが好きなのか、を書いてまとめとすれば、それなりにまとまるのかな、と思っていました。(苦渋の選択にあえて挑んでみる、と。)
しかし、文章を書き進めるにつれ、これよりも書いておきたいことがあることに気づきました。そのことは、決して結論にはならないと思います。が、あえてそれを書いて、この文章の結論にかえ、まとめとしてみます。

それは、エンジンの個性というものが、排気ガス規制が進む中で薄まってきているのではないか、ということです。

名機と呼ばれるツインスパーク。最後のツインスパーク・エンジンとなったアルファ 147のTSでさえ、 145よりも薄味になっていると、自分は感じました。(より古い 155TSのツインスパークは、もっと違った良い音をしていたのではないか、とさえ想像もします。)
156v6は、フェイズ 1から 2、そして3へとFLする際、EURO規制に対応するため触媒が増えていると聞きます。
排気ガス規制がすすむ中で、規制対応するメーカーの努力と相反するかたちで、エンジンの個性や味がスポイルされてきている―。それを感じずにはいられません。
アルファのみならず、BMWの直 6も、スバルのボクサーも、すべてのクルマもまた然りなのでしょう。

そんな憂う気持ち抱きながらも、少し古いクルマに乗っている自分たちは知っています。
今時のクルマが出すクリーンな排気ガスと、自分たちの愛車が出す排気ガスとの違いを。
その濃い臭いに、自らの業と、ロマンを感じたりして。
Posted at 2014/11/30 11:50:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | Alfa Romeo | クルマ

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「右から乗り込もうとした僕に 「運転席が逆ね」と Pandaが言ったから 八月十一日は156(RHD)記念日。( 156所有形態:過去所有のクルマ)」
何シテル?   08/11 19:30
Alfa Romeo  自動車のメーカー名。それだけで、こんなにもロマンティックな名前があるでしょうか。 エンジン音とデザインと。甘美な誘惑にはあらがえず、...
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