先日、連休があったので福島県までのんびり下道ドライブに行ってきました。
とある目的があるので、今回はボクスターの出動です。
いつもなら出発からダラダラと行程を書くのですが、今回は観光地の紹介をしたいので、いきなり到着場面からです。
まず到着したのはあぶくま洞です。
駐車場からスケールの大きな崖のそばで、写真映えしますね。
日本三大鍾乳洞を制覇した私も初の訪問ですが、入場料は1200円と少し高い気もします。
中は上下に広いようで鉄骨階段を登ったり降りたりで、萌えざるを得ません。
規模は山口県の秋芳洞には及びませんが、高知県の龍河洞や岩手県の龍泉洞と同じくらいでしょうか。
しっかり整備された観光地として、家族連れなどにもおすすめできます。
途中からは探検コースもあり、ちょっと険しい道を行ったりも出来るのですが、今回はパスしました。
鍾乳洞の中に突然売店みたいな受付が出てくるので面白いです(笑)
大きな空洞は螺旋階段もあり迫力があります。
途中にも様々な見どころがあり、観光地として丁度良いのでしょうね。
しかしこの日の私にとって、あぶくま洞は前哨戦にしか過ぎなかったのです・・・。
あぶくま洞の近くにはもう一つ鍾乳洞があります。
その名も
入水鍾乳洞。
水に濡れそうな名前の鍾乳洞ですが、
この鍾乳洞は水に濡れずには楽しめません。
私も事前に色々と調べて、手足を保護するラッシュガードと、水の中で歩けるマリンシューズを購入しました。
そして
ヘッドランプが必須なので、手持ちのものを持参しました。
こちらが入水鍾乳洞の入口です。
受付でBコースに挑戦することを告げて、同意書や緊急連絡先を記入します。
更衣室があるので、ラッシュガードとマリンシューズに着替え、スマホなどは置いていった方が無難です。
私の持ち物はデジカメと、防水用のジップロックのみ。
それではいざ入洞。
始めはAコースの区間で、水に濡れることもなく進めます。
しかし、普通の観光鍾乳洞とは違い、自然の岩場を歩いていきます。
Aコースだけでも、雰囲気は味わえそうです。
しかし10分ほどでAコースは終了。
ここからBコースが始まり、灯りや足場はなくなります。
覚悟を決めてBコースに入ると、すぐに川の中に入ります。
この時点でマリンシューズは水没。
あまりの水の冷たさに、足が痛くて痛くて本気で引き返そうかと思いました。
水温は10℃とか…。
よく考えれば、私は水風呂ですら苦手なんですよね…。
しかし他の観光客のクチコミには、
暫くすると感覚が無くなる(笑)と書かれていたので、我慢して進みます。
狭い通路を抜けて深水洞という場所までたどり着いた頃には、
足の感覚は無くなっていました(笑)
この場所では私の膝上まで深さがあります。
そしてもう灯りはなく、ヘッドランプが消えたら闇の中です。
そんな中を鍾乳石を避けながら、川底を歩いていきます。
これどうやって進めばいいの?
下に川が流れているから潜るの?と思ったら、普通に上に登って行けました。
そんな風に観光地とは思えない光景を見ながら進んで行くと、第一の関門、胎内くぐりに到着。
クチコミでは四つん這いになって…と書かれていましたが、私は屈んだだけで通り抜けられました。
しかし、通り抜けた直後の景色がこちら。
ここを通るの?
右側には広い道がありましたが、資材などが置いてある行き止まり。
この鍾乳石のスキマを抜けて向こうへ行くのが正しい道のようです。
細さには自信のある私でも、体を横にしてすり抜けるようにして通りました。
引っ掛かって身動きが取れなくなったら遭難するかも…。
そんな隙間を通り抜け、再び現れる胎内くぐり。
一つ目よりも低いですが、それでも何とか屈んで進みます。
しかしその後も天井が低く、屈んだ状態で進むのでお尻まで濡れることに…。
しばらく進んだところで躓いて、危うくカメラを水没させるところでした(笑)
足は水の中なので見えないんですよね〜。
そんな難所を通り抜けると分かれ道がありました。
第二洞入口!
そんなもの案内図にも載ってないぞ(笑)
正規ルートではないですし、下手なことをして怪我でもしたら洒落にならないので、チラッと覗くだけで正規ルートに戻ります。
この後は難所はなく、Bコースの終点付近はLEDの照明が付いていて安心感がありました。
そして最深部のカボチャ岩に到着。
ここからは更に奥にCコースがあるのですが、こちらは事前予約制のガイド同行必須コースです。(しかも現在は受付停止中)
金額も結構高いので、なかなかチャレンジは難しいですね。
さて、Bコースのゴールからどうやって帰るかと言うと、
そのまま来た道を引き返します(笑)
2度美味しいですね!
行きは期待と興奮で気が張っていましたが、帰りは結構疲れてフラついたり、洞窟の中に1人でいる恐怖を思い出したりして結構怖かったですよ。
何とか無事に入口まで戻ってきました。
いや〜疲れました!
こんな鍾乳洞は初めてですし、他にも知りません!
鍾乳洞から出ると、しばらくカメラは曇ってしまって使えませんでした。
しかしこの日の予定にはまだ続きがあったので、更衣室で上着だけ着替え、足と靴は濡れたままボクスターに乗り込みます。
身体が冷えていたので、足元にヒーター全開で温めながら走ること1時間。
何とか夕暮れ前に到着して、車から降りると
そこは川でした。
ようやく乾いたマリンシューズが再び水没します(笑)
まぁ、入水鍾乳洞より浅いし冷たくないし、あれだけ濡れた後なので何の抵抗もありません。
ここは一部で有名ないわきの洗い越しです。
洗い越しというカテゴリーの中では最大級のものではないでしょうか。
というのも、川を渡る部分だけではなく上流まで石畳のようなものが敷き詰められているのです。
ですから、写真に撮ると完全に川です。
運転席から見ても川。
青空ならもっと良かったのですが、雨が降らなかっただけでも儲けものでした。
誰も居なかったので30分ほど色んな写真を撮って、この日はいわき湯本温泉に宿泊しました。
雨情の宿 新つたという変わった名前の旅館でしたが、料理は美味しくトロッとした温泉も良い宿でした。
料理は美味しい海鮮と、水から炊くお米!
地酒の冷酒と一緒に、美味しかった~♪
※温泉の写真はHPより拝借
到着したらすぐに玄関から車の誘導をしてくれましたし、ドアを当てられたらいけないからと、2台分のスペースを使って停めてくださいと言って頂きました。(空いていたから良いものの、ヤカラ停めですね…)
とにかく案内や料理の提供など、おもてなし精神が凄かったです。
後で知りましたが、福島では著名な旅館のようですね。
と、前後は割愛した福島の旅でしたが、入水鍾乳洞の冒険感やドキドキは他では味わえないものでしたし、いわきの洗い越しもずっと行きたかったところなので、久々に大当たりの旅行でした。
特に入水鍾乳洞は身体が動く内に行かないと挑戦できなくなるので、元気な方には強くおすすめします。
但しヘッドランプは必須ですよ!
ろうそくをレンタルできますが、多分役に立ちません(笑)