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イイね!
2017年01月15日

CVTはDCTの夢を見るか? 2049

2049はブレードランナーに倣って続編の意味(笑)。

スバル車に対する
「これでトランスミッションがCVTでなければ」
ステレオタイプの件、もう一つ気になること。

スバル車のアイデンティティと言えば水平対向エンジンですよね?アイサイトは横に置いといて。

構造的には縦置きで、搭載位置が低いと言われている。かつ、縦置きのFFかAWD。他社のFFは横置き。以下の写真でエンジンのシリンダーと出力軸の向き、前輪の位置関係が他社FFと90度異なるのが分かると思います。

リニアトロニックの構造。出典: http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/169682.html


横置きCVTの例。出典: http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/355187.html



外部から調達した変速機がそのまま適合するのかというと、この写真で比較する限り簡単にいかないように思えます。ジャトコのCVTのラインアップでは横置きFF用しかありません。

部品は外部から調達するにしても、スバルの規模からして、他社と同じように多段ATもDCTもMTもやるというのは無理な相談な気がします。ATが5速までだったのもリソースの問題に見える。

リニアトロニックはチェーン以外は内製で5速ATよりも安く、総合効率はATと同程度、とはリニアトロニック初出のレガシィのとき(2009年5月)にすでに公になっています。それならステップATの多段化にコストをかけるよりもリニアトロニックに注力となるのは正しく思えますが、なぜCVTはコストが安くできるのでしょうか?

内製比率が高く特許も自社で押さえているから、くらいしか思いつかないのですが、自動車評論家(笑)なぞ開発者の言葉の受け売りで考察がないので、自動車専門誌を読んでいては分からないんですよね。他にも要素がありましたら教えてください。> 識者各位

CVTの変速はプーリー径を変えながらなので、ベルトやチェーンを滑らせながらも駆動のための摩擦は保たなければならないという相反する条件になり、市販のための耐久性も考えたら大変そうとは素人にも簡単に想像出来ます。それを安く内製できるということは、もう随分前から継続して研究してきたということになると思うのですが、上述のリニアトロニックの出典には以下の記載があります。

スバルでは開発段階からツインクラッチ式2ペダルMTにするかCVTにするか悩んだとのことで、CVTでもツインクラッチと同レベルの速さでシフトチェンジができるのであれば、スポーティーな走りを楽しめると考え、CVTを選択したと言う。事実今回採用された6速マニュアルモードでは、シフト操作からわずか0.1秒で変速が可能。これはツインクラッチ式MTを上回る変速速度だと言う。

なんと、DCTにするかCVTにするかを検討していて、結果としてCVTを選んだと。この記事もそこまでで、変速速度が同等ならDCTでも良かったとも言えるはずなのに、さらなる「なぜCVTなのか」の追求が足りない...。

複数の異なる方式の変速機のモデルを市販することが出来ないという規模であれば、どの変速機にするかという決定も存続を左右するほどの影響があるはずです。そこでなぜCVTとしたのか?

技術面では市販化の目処がたっていたとかでしょうけど、全国どころか販売する世界の各地域でサポートしなければならないという課題も解決出来る目処があったから?

ボクサーディーゼルが日本国内で展開されないことには訳がありますが、CVTにしたのもこのような点も含めての選択であったとも考えられます。すみません、素人の推測ですが。

選択と集中、だからこそWRXやstiと名のつくモデルにも搭載するし、400Nmのトルクを許容し、凡百のステップATやCVTなどは及ばない出来を見せます。

走りだしや変速のマナーはDCTよりも良く、疑似ステップの変速スピードはDCTに劣らない。減速時にブレーキの邪魔をしない。

他のCVTがよっぽどダメなのか、やはりプロアマ問わず評論家の見識の問題なのか。

どっちもか、どちらかというと後者かという気がしますが、リニアトロニックに関してはCVTひとくくりで食わず嫌いはもったいないなぁと思います。

実ユーザーな上にプロフィールに「スバリストではありません」と明記している私が言うので、間違いありません(笑)。
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Posted at 2017/01/15 20:04:02

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この記事へのコメント

2017年1月15日 21:01
こんばんは。
CVTとDCTで何故CVTを選んだのか?
という事につきましては、
スバルの市場を見た結果なのかとふと思いました。
(五代目レガシィから搭載に焦点当てると、北米や日本で売れてるのでCVTタイプのほうがフィーリングに合うのかと。)
欧州で売れていれば違った結果になったのかな?と思いました。
時代は遡りますが
世界初CVT開発成功ですもんね!
どうせならアイデンティティにしちゃったのかな?と笑
一般的な憶測になりました^^;

ベルトでは無くチェーン式というのも、
一般的なCVTと違うことを皆さんには理解してほしいです。
軽のCVTとは違いますよ!!!と。
コメントへの返答
2017年1月15日 21:38
こんばんは。

企業としては当然そうですよね。
然るべき理由はあるはずですが、自動車関連の誌面ではなくて、経済誌のほうがよく分かります。

気分の良し悪しと過去の試乗と照らしての比較しか出来ない自動車評論家(笑)は、ホントに役立たず…。


> ベルトでは無くチェーン式というのも、
> 一般的なCVTと違うことを皆さんには理解してほしいです。

ですね。リニアトロニックとアイサイトは(他は難点があれども)ほぼ手放しで推奨できると思ってます。

で、なぜかアウディのマルチトロニックもほとんど言及されないんですよね。チェーンは同じメーカーだし、縦置きのFFなのに、過去の車種だからなのかな。

2017年1月21日 15:54
こんにちは、初めてコメントさせていただきます。

DCTを選択しなかった理由についてですが、DCTを採用すると海外サプライヤーからの調達となり、さらなるコスト高となるためと思われます。(例外はGT-R用愛知機械のDCT)

基本的な構成を同じくして、内製で継続して生産しているリニアトロニックの方が、コスト安以外にも、
1.開発リードタイムを短くできる
2.不具合対応が短期間できる
というメリットがあり、これらの理由からDCTには手を出していない、と思われます。
コメントへの返答
2017年1月21日 17:00
初めまして。コメントありがとうございます。

DCTはクラッチが特許がからんでいそうですし。

> 1.開発リードタイムを短くできる
> 2.不具合対応が短期間できる

取っ掛かりは大変でも、自分のものに出来ればやはり強いということですね。サプライヤーがその事業から撤退なんてことになって製品の販売も保守も継続性に疑問が、ということも防げますし。

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