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プロジェクトの関係でここ数週間ほど常磐線を使っていますが、2018年8月から各駅停車の駅の発車ベル/発車メロディを止め、代わりに車両のスピーカーから案内を流すようになっています。

曰く、駅構内に響き渡って駆け込み乗車を誘発しているのではないかということから、その防止のために試行するらしい。

静かになるならいいことだと思います。とくに駅の発車メロディは音楽好きとしては反対でして。なんでかというと、曲が陳腐化してしまうから。

キンモクセイの花の香が安モンの芳香剤に使われて「トイレの匂い」に成り下がったように、有名曲が「通勤時の騒音」になってしまう。しかも一部分を切り取って消費するという状態です。

専用メロディにしても、仕事に通うときに毎日執拗に聞かされるので、休みの日に出掛けてその音階が聞こえると仕事を思い出してしまう。

推参な連中のいることよ…と思っていました。


で、実際どうかというと、初日はあまり違いが分からなかったのですが、数日して乗換駅で気付きました。今までどおりにがなり立ててる路線のメロディは常磐線まで聞こえてくるけど、常磐線のメロディはその路線のホームまで聞こえて来ないです。数日してボリュームを抑えたのかな？

これは確かに「やべぇ来てるぞ」と走り出す粗忽者が減るかもしれません。
↑「来てるぞ」じゃなくて、「もうドア閉まるよ」って合図なのだけどね。

そもそも、発車ベルいる？

とも思いますけど、本当の狙いは別にあるんじゃ？

・人口減＆自動運転車が現実になるとそちらのほうがバリアフリーなのでそっちに人が流れて減収
→ 運行人員とその費用の確保が難しくなる時代が来るかも
→ワンマン運転でコスト削減
→車内から駅の放送設備の遠隔操作をするよりも車両搭載機器の操作の方が安上がり

・都心駅はホームドア設置でホームに出て発車ベルを操作するのに手間がかかるようになる。けど郊外に行くとホームドアはなく設備の一貫性が取れない
→ 車両に寄せれば駅放送設備の保守費用や納入業者のボッタクリも削減

・放送設備更新は車両更新時に行えるし、各種変更は車庫に集まってくる車両にまとめて出来る
→ 運用保守費用減

などなど、省力化とコスト削減にもつながる気がしますね。

しかし、敷かれたレールの上を走る電車の無人化（自動化）が進まないのはなぜだろう？

設備投資が重いのか労組が抵抗勢力なのか？

2018年6月2日に開通した外環千葉区間の効果は、劇的どころか革命的との声もあります。

どの程度なのかと思い、開通前後を最終金曜日（5/25と6/29）で比べてみました。データは「過去の渋滞情報.com」から。

注目すべきは中央環状線（C2）外回りの東側（小菅〜清新町）と三郷線（6）、川口線（S1）の各上りです。各画像は左が開通前、右が開通後です。

7時

開通後は三郷線と川口線の渋滞が短くなっています。中央環状線は混雑すら無い。

7時半

三郷線と川口線ともに渋滞から混雑へと変わってきています。中央環状線は渋滞も混雑も無し。

8時

川口線は解消されつつあります。中央環状線は引き続き渋滞も混雑も無し。

8時半

川口線の渋滞がなくなり混雑に。三郷線も渋滞は無くなりつつあります。中央環状線はひたすら渋滞も混雑も無し。

9時

なんと、川口線、三郷線ともに渋滞も混雑も解消。中央環状線はちょっとだけ混雑があります。

13時

9時以降はいずれも渋滞も混雑も無し。この後は深夜まで渋滞無しです。開通前は、三郷線と中央環状線は反対車線が混み始める19時くらいまで渋滞や混雑が途切れたことがありませんでした。

開通効果恐るべし、です。

一般道はデータを探せなかったのですけど、国道298号が4車線で松戸から湾岸線までつながったので、これまたすごいことになっているようです。市川市内が10分程度で移動出来てしまうとか、千葉県北西部では有数の渋滞箇所だった県道一号がガラガラになるという状態のようです。

合計8車線が縦断する、バイパスとなる効果は凄いですね…。用地を提供された方、事業に携わった方には感謝あるばかりです。

一方、外環埼玉区間は混むようになったようで、国土交通省の１週間後の利用状況（速報）でも外環の各断面では交通量が増えています。それだけ開通区間への交通の転換が早かったとも言えますかね。

外環の西側の関越から東名までが開通したらどんなことになるのやら。