一ヶ月ほど早いですが、部品取り付けのついでに早めの6ヶ月点検を受けました。以下、約5ヶ月で3390kmを過ごしての感想です。思ったままに書いていたメモを整形しただけなので、ご容赦を。我ながら長い。
読んでわかると思いますが、私はスバリストとやらではありません。かなり批判的な記述もあるので、そういうのを好まない人は読み進めないほうがよいかと。
さて、室内のランプ関連にはがっかりでしたが、他に不満・不便なのは、以下の通り。
・リアドアはキーレスアクセスのセンサーが無い
家族の乗降時は基本的に私がドアを開閉します。リアドアを開けるにはアクセスキーのボタンを押すかフロントのドアノブ裏のセンサーに触れてロック解除しないとならないのが面倒。
・ラゲッジのユーティリティーは競合と大差ない
カタログで「長年にわたってワゴンユーティリティを追求してきたレガシィならでは」などとうたってますが、どこを指すのでしょうか?
床面のフックが4つ、荷重の限られた買い物袋用フックが2つに、後席のフォールダウンのレバーとトノカバー。これしかないしこれが備わってないワゴンなぞあるか?電源ソケットもオプションだし。
・ロードノイズはそれほど遮断されてない
静かな方かと思いますが、駆動系や風切り音が静かなだけに余計にそう感じる?
・1500回転、3000回転あたりでトコトコ言う
トコトコ言うのは演出された(?)ボクサーサウンドだと思うのですが、個人的にはそもそものボクサーサウンドは不等長の排気管時代の非効率故の騒音とのイメージが強いので、ありがたくもない。違う音が出るということは、抵抗があってその回転数あたりを使うと効率悪いのではと感じてしまい気持ちいいものではないです。
・乗車時のウェルカムライティング
夜間にキーを持って近づくかロック解除でルームランプ、クリアランスランプ、テールランプがつきます。これは周囲への注意喚起にもなって良いのですが、運転席ドアを開けると消えてしまいます。ルームランプはドア開で点いたままなので周りからも見えるからまだ良いですが、一定時間かイグニッションONまではクリアランスランプとテールランプはつけたままにして欲しい。運転席ドアはカーテシーランプがある、ということなら、カーテシーランプにも言いたいことがあるのですが、もう書くのが面倒。
光源をただLEDにしただけのヘッドランプなど、照明関連は全てにおいて文句が出るけど、もういいや。
次車の試乗時はみんカラを読み返して、よくよくチェックしよう。
で、モデルチェンジ後のいわゆるスバルのA型ですが、ほとんどの要素技術、部材が前モデルからの引き継ぎ/改良かレヴォーグ等で先行して評価済みのためか、初期不良はなく、粗っぽいところもありません。使い回しが多くこなれているような感じだし、メーカーからすると、このモデルは利益率高いのではないでしょうか?
なんとなく前モデルのF型的にも思えます。
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走行感覚は、10年以上アウディ/フォルクスワーゲンに乗っていた身からしても遜色の無いものです。代車、試乗車、インポーター主催のドライビングスクールで提供された車種に知人の車も比較対象に含んでます。ショックの収束の仕方や路面の凹凸の拾い方などはゴルフ6辺りと似通っているような気がし、開発にあたってかなり参考にしたのではないかと思うようなところがあります。
2016/2/25:取り消します。少し改善が必要と感じるようになりました。
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ただ、プレミアムではないゴルフでも感じる、仕立ての良いものを扱っているようなあの機械的な節度感のようなものにはちょっと及ばない感じです。
ボディ剛性だけで言えば、ゴルフプラスでは軋み音の聞こえていた近所の特定の路面でもアウトバックでは全く何事もなく通過するくらいです。サスペンション各部の剛性が違うのか、剛性だけではない何かがあるのか、素人には分かりません。
シートの出来もまだ敵わないです。ゴルフプラスでは座ると矯正されるかのような、しかしどこにも負担がかからず、長距離をぶっ続けで走り通したあとでもノビもしないですむあのシートは秀逸でした。降りたときに自分の疲労のなさにちょっと驚くと言ったら大袈裟かも知れませんが、それくらい良くできたシートでした。
一方、レガシィと言えばトランスミッションとシートが2大ウィークポイントと思っていて、所有していた初代は実際にそうでした。4代目までは一般ユーザー/プロを問わず、そのインプレッションからずっとそれは事実であっただろうと。5代目でようやく普通になったか、それを引き継いだ最新型は腰は痛くないですが、何かまだしっくりこない。
質感とは走行装置だけではない、全体最適の結果なのかも。
ロールを許さない、クイックなハンドリング、ツキのよい(よすぎる)アクセル、キビキビしていると主張する挙動、固いだけの脚、急激に立ち上がるブレーキの減速G 。
マツダのSKYACTIVが出てくる以前の国産車はこういう印象で、安いなぁと思っていました。
一部の輸入ブランドも日本仕様の上位モデルや特別仕様は固いだけの“スポーツ”サスペンションという時期があったように思いますが。
いずれも昨今の開発者のインタビュー記事を読むと否定されている特性ですね。
アウトバックに試乗してみて上記の特性がいずれも当てはまらないことを確認して買う気になりました。しばらく乗ってみた結果でもそのような特性は見られず、その点、満足度は高いです。
しかし、モデルチェンジ後の初期型だからという粗は感じないのですが、前述の不満点、パーツレビューや整備記録の通り、そもそも同乗者も含めた「使う人への配慮」が今少し足りないと感じてしまい、スバルのブランドを背負って立つフラッグシップモデルって隙ありの感。もとから備わっている装備の改善のために車いじりに時間をとられるのは本望ではないです。
まぁ、使いづらいところは改善できたし、些細なことなので、むしろその程度の不満しかない、と好意的にとれるかもしれません。
アイサイトとリニアトロニックの制御は非常に洗練されていて(ステップ変速制御は除く)、疲労軽減への貢献振りは笑ってしまうほど素晴らしい。
アイサイトは夜間の降雨時の使用でも全く問題なく、アウトバックに乗って使わなかったときがないくらいに使いまくってます。
もちろん、車を運転していることの緊張感に変わりはなく、車任せで退屈で眠くなるから危ないなんてことはありません。
子供が大きくなって夫婦で過ごす時間が増えたなら、またコンバーチブルに乗るつもりなので、スバルの車を持つのはこれが最後になるかも知れません。
たぶん、将来お酒でも飲みながら車の話になったとき、アウトバックはまぁまぁいい車だったねとは言えるような気がします。
でも、キラーコンテンツ(?)のアイサイトがなければ、市場で埋もれるのでは?アウトバックは競合車種がないようなことを開発者がいってましたが、競争にさらされて切磋琢磨しないと製品はダメになっていく。
ともかく、使うほどに粗がみえて改善したくなるというのはマズい。それって良い道具の反対側にいる。A型とかの問題以前。これまでのレガシィもそうだったのでしょうか?
今のところ、へぇ良くできてるねぇ:え!?その程度?
の比率が4:6くらいです。
乗り心地は合格点だから乗っていられるけど、やっぱり、ボディ、シャーシー、パワートレインで手一杯で、他はサプライヤーのカタログから安い装備を選んでぽん付けという印象が拭えないです。
評価はまだまとまらない、としておきましょう。良いところも見つけてあげないとね。