
アウトバックを選んだ理由は、荷物が載るデカいボディに当代随一の運転支援機能(ACCと衝突被害軽減ブレーキ)がついていた点です。購入した2014年当時、アイサイトver.3の性能は価格も含めてダントツでした。2017年現在は性能は並ばれてきていますが、3年経っても色褪せていないです。
最新のアイサイトは「アイサイト・ツーリングアシスト」と商品名からバージョン表記が無くなりました。ハードウェアはver.3から変わらず、ソフトウェアの更新版らしい。
中身は従来より制御速度域が広がり、「順当なバージョンアップ」といったところではないでしょうか?
メディアで「劇的な進化」なんて書いているライターは、メーカーにおもねる広報資料の転記屋のような連中でしょう。
ソフトウェアならウチのアイサイトもバージョンアップして欲しいですが、どうせならこうして欲しいというのをver.3ユーザーとしてあげてみます。
▼加減速度の洗練度向上
追従が正確なので下手クソの後ろだとG変化が激しくなり不快になる。コレがアイサイトの一番の不満点です。無用なG変化は身体的に不快なことですし、自車が前を行くウマシカさんと同じ動きをするというのは精神的にもキツいし気持ち悪い。
数分前からの実績で平均化するとか、加減速度が一定以上に激しい場合はやや車間を開けて早めに制御するなんて出来ないかなぁ?
とすると、先行車の更に前を見る必要があるのだろうか?
もしかしたら、ツーリングアシストはver.3よりも洗練されているかもしれません。
▼ACC設定車速の範囲拡大
制御速度域ではなくACCの設定速度の話。現状は40km/h〜114km/h。
まず、下限は10km/hくらいに出来ないか? というのも、渋滞時に先行車が下手クソな場合、40km/hだとやはり忠実に追従してしまい不快。平均追従速度を下げることで、アクセルオン/オフしか出来ないような先行車にもゆるゆると追従出来るようになり、かなり不快感を下げられると思う。速度が不足すればアクセル踏むか設定速度を上げればよいです。前項の加減速度の洗練によってはとくに必要ないかもしれません。
上限は機能限界まで上げる。高速道路の制限速度を上げる動きが現実的になったので。制限速度が120km/h以上になるかは分からないけど、都度対応は検証にもソフトウェアのバージョン管理にも工数がかかるでしょう。それよりは全部上げてしまい、ユーザーの良心に任せるくらいで。
▼先読みアイドリングストップ
前方に停止車両ありで動いていないと判定出来るとき、自車停止前からエンジン停止してコースティング出来るのでは?ブレーキのサーボとか課題ありかな?
燃費が気になるのではなく、無駄に稼働しているエンジンが気持ち悪い。なるべく稼働時間は少なくしたい。
▼赤信号制御
ver.3は既に赤信号の認識はしています。画像は説明書の抜粋。

この3年間で2〜3回となかなかお目にかかれないけど、ディスプレイには赤信号の表示が出ます。
赤信号を認識しているのなら、前方赤なら先行車ありでも律儀に追従せずにアクセルオフやコースティングするなんて出来ないか?後続車も認識してないとダメかな?
▼車線中央維持
アウトバック初期モデルのver.3はこれがないのであったらいいかも。でも、車線逸脱抑制はあるので、完全自動でない限りは要らないかも。
という感じで、「運転支援システム」という範囲では制御の洗練度は引き続き高めて欲しいところです。
ただ、新規機能として欲しいものは思い付きません。他のハードウェアと組み合わせると便利だなと思うのは、ハイビームの制御(アダプティブドライビングビーム)くらいかな。
これ以上の機能拡張は自動運転になっていくと思われ、現行システムの商品名称に「アシスト」という言葉を入れたことは商品性を明確にするためなのだと思います。
スバルがメーカー側が責任を負うレベルの自動運転を目指すのかは分かりませんが、そうなったときはアイサイトブランドの別商品として出すのではないでしょうか。例えば
運転支援:アイサイト ツーリングアシスト
自動運転:アイサイト オートツーリング
とか、
駐車支援:アイサイト パーキングアシスト
自動入庫:アイサイト オートパーキング
とか。
それにしても、既存車種のソフトウェアバージョンアップは出来ないものなのでしょうか?
型式認定の問題がありそうだけど、テスラは国内販売モデルでもソフトウェアバージョンアップで機能追加していっているようだし。
運転支援機能のバージョンアップには、どのような障害があるのでしょう?
Posted at 2017/10/05 21:14:35 | |
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