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2020年10月30日 イイね!

170後期クラウンの特別仕様車

170後期クラウンの特別仕様車一部改良間近ということもあってか、クラウンに関する記事を見かけるようになりました。何でも、販売台数が減少傾向で顧客がアルファードに流失しているとか。


率直に言って、さもありなんと思います。

私にとってクラウンは物心ついた時から憧れ続けたブランドです。
しかしながら、現行型がモーターショーに出品されて浮かんだ言葉は”失望”。これまで、最初は違和感があって、やがては慣れたという世代もありました。でも、現行型は違和感のまま。これがクラウンなの?、という思いが拭えない。ここまで”羨望””憧れ”という言葉に結びつかないのは、初めてです。

前にも書いていますが、現行型はこれまでの伝統を数多く打ち切っています。そのことで新たな価値観を掲げ、ライバル車に対峙するというのなら、まだ諦めもできます。でも現実はそうではありません。散々迷った末に、答えを見出せず、輸入車に影響され、今の流行と思わしきクーペ路線を追ったようにしか私には映りません。
かつてのクラウンは、部分的に流行を取り入れることはあっても、根幹の部分で流行に流されることはない存在だったと認識するのですけれどね。

個人的にクラウンの最大の存在価値は、”和風高級車”とでも表現できる独自の世界観にあったと思っています。見せつけるような速さや曲がりが無くても、運転する人・同乗する人を安心させ、安らぎを感じさせ”いい車”と思わせる。それがオーナーのプライドに繋がっていた。先日借りた現行アルファードにも感じた部分ですね。

クラウンのユーザーがアルファードに移行することは、必ずしも賛同一辺倒ではないのですけれど、理解はできます。同じショールームに二台並んでいたら、訴求力の差は歴然と存在すると感じるのです。

正直、現行クラウンは個別具体でどうこうという域では既にないと思います。そこで、自分がクラウンに憧れた世界観の代弁を、170の特別仕様車のカタログを掲げるという形でやってみることにします。

歴代で一番濃厚なのは130だと確信するのですけれど、あれはバブル景気という瞬間最大風速に大いに恵まれた存在。170は、もう少し身近で近代的で理解もされ易いんじゃないかなという選抜です。

170も既に20年近く前の車。お若い方だと、ゼロクラ以降しか知らないとかでも不思議ではありません。ゼロクラも登場当時は歴代のファンから賛否両論が沸き起こった車。一世代遡ることで少し違った世界観への理解となれば幸いです。

○ROYAL SALOON "Premium"
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当時の最多量販グレード、ロイヤルサルーンをベースとした特別仕様車です。
上級となるロイヤルサルーンGに近付けつつ、マジェスタ用の16インチアルミも流用。

215/55R16タイヤの選択は、乗り心地の点でどうかなと思ったのですが、見た目には明らかにプラスに作用しているように感じます。

リヤシートの機能充実は、今視点だと珍しく感じるかもしれません。同乗者を喜ばせることも大切だったことの表れで、今はアルファードが担う領域もクラウンの高級感にとって大きな要素だったのです。

標準のシート地となるジャガードモケットは、静電気帯電防止機能と防臭機能が付帯となります。さらにこのモケットは、本革やビニール以上の耐久性があったのも特徴でした。

改めて見返すと、ブラックのボディカラーの設定はなかったことに気付きます。この世代のロイヤルでブラックともなると、フォーマルというか官公庁や事業用の感が増してきますから、オーナー向けを意図した設定だったのでしょうね。




○ROYAL EXTRA "LIMITED"

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歴代のクラウンは、最初ロイヤルサルーンの比率が伸びるのですけれど、末期に向かうに連れて中下級のグレードに比重が移っていく傾向にありました。

110で登場したスーパーエディション、120で登場したスーパーセレクト、140で登場したロイヤルエクストラがその受け皿を担っていました。これらは特別仕様車でロイヤル風味を加え、需要を喚起するのも役割。

このLIMITEDもそれらの末裔ですね。180以降は途絶えてもいます。210はロイヤルベースで登場するかもと予想したのですけれどね。

特別装備が加わったことで、エンブレム換装をしてしまえば、ROYAL SALOONに見せることも可能。実践された方も多数いました。そしてそれを見抜かれる方も。ええ、マニアックな領域です(笑)

このグレードは、オーナーカーだけでなく個人タクシーも購買層に想定。東京トヨペットでは、主に規制緩和で増えた新規事業者に向けたアピールとして、専用チラシが作成されていました。

2020/11/2:東京トヨペットオリジナル 個人タクシー特別仕様車の画像を追加

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東京地区の個人タクシー向けということで、スーパーホワイトIIのボディカラーにスペアタイヤを標準タイヤとした仕様でした。



○ATHLETE "Premium"
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120の特別仕様車から始まったアスリートは、170で通常グレードに昇格。伝統的なロイヤルとの二枚看板となりました。

カスタム→ワゴンと続いた歴代ボディは、この代でエステート表記に。当初はこちらもロイヤルとアスリートの2シリーズ設定でしたが、マイナーチェンジでアスリートのみに。結局エステートは、この代で絶版となってしまいました。今のカローラの売れ方からすれば、ここで諦めずに残しておけば…と感じるところではあります。

当初はロイヤルとの近似点が多かったアスリートの設定も、更なる差別化が求められたようで、マイナーチェンジでは内装色のグレーをブラックに変更。この特別仕様車では、通常仕様ではオプションだった17インチアルミも加えられています(ただし4WDを除く)。

ロイヤルも含めてですが、この時期になると次世代への模索も含まれていますね。ゼロクラで標準装備となったものもありで。

17インチアルミに装着されるタイヤは、フロントが215/45R17、リヤが225/45R17という前後異径。特にフロント側は、16インチの215/55R16と比較して30mm近い小径でやや違和感がありましたが、何かしらの制約があったのでしょうね。次世代で標準となる18インチへの橋渡しとなった感はアリ。

ボディカラーはホワイト、シルバー、ブラックと今の人気色を先取りしたかのような設定。ブラックの内装色も含めて、セダン=スポーティの潮流は、その表現方法も含めてこの時期には既に確立しつつあったと考えてよいのでしょう。


といったところでいかがだったでしょうか。

この170は、それまで長く続いていたセダンとハードトップという二つのボディタイプをセダンのみに統合しています。この統合に際して、ショートノーズ&ロングデッキ化と横方向の拡大というパッケージングの刷新も実施。その結果、大きなキャビンを持つに至りました。

タクシーとの差別化に配慮した傾斜角の強いCピラーを特徴とするスタイリングは、恐らくW140からの影響を受けていると思っています。このCピラーとリヤドアの三角窓の配置は、センチュリー同様、リヤシートに座られる方を意識してのものだったような(おぼろげな記憶)

このスタイリングは、実用性の観点からも、フォーマルとパーソナルの両立の点からもイイ線を突いていたように思います。この世代以降は、パーソナルを意識する傾向が強くなりますし、近年のセダンに至ってはクラウンに限らず、スポーティ一辺倒となってしまい。年寄り向けと切って捨ててしまえばそれまでですが、ボンネットの角が把握できることによる取り回しのし易さ、寝かされ過ぎていないフロントピラー等、今では失われたセダンの良さはこういったデザインにこそ表れていると反論もしたくなります。

全長4,820mm、全幅1,765mmで構成されるボディサイズは、今視点だとやや幅が狭いとなるでしょうね。でも、日本で日常の扱いに困らない上限サイズは、この辺りにあるとも思っています。

マジェスタを除いたシャシーは、はるかにボディサイズの小さいプログレからの流用ですから、見た目では上物がやや大き過ぎる感はありました。走りの点でもネガのポイントではあり。

走りでついでに書いてしまえば、2.5と3.0は、ターボと4WD以外、リーンバーンD4ですからCPUのプログラム更新が安定するまで、それなりのネガが付き纏ったのも事実です。

加えて電子制御が大幅に増えていて、絶対的な信頼性の点では、150までより安定感に欠けてもいて。

それらを十分承知の上で、私はこの世代は本当に憧れました。手元にある81の2台を愛でつつも、機会があればオーナーになりたいとも思いました。クルマ本体だけではなく、その世界観も含めての共感があったのです。



話を現行型に戻します。

今のクラウンの販売台数は、恐らくメーカーにとっても想定の台数以下だと推測します。これまでの歴代では、4代目・9代目という市場が冷淡に反応した世代の次の型では、回帰とでも言うべきか望まれていた姿で現れています。

今回もそうなるのか。実はとても危惧しています。4代目と9代目では流出先がセドリック/グロリアというライバル車でした。それが危機感になりました。
でも、今回は同じ社内のアルファード。ついでに販売系列の統合・セダン離れという言い訳も用意されています。
これに関しては、セドリック/グロリアをフーガに統合した挙句、お家事情から進化を止めてしまったライバル車も罪深いという思いも拭えませんけれど。

近日の改良では、9代目のような大幅改良ではなく一部改良という辺りで、現行型は見切られたかなとも思わされます。販売系列があった時代には、クラウンが売れないということはトヨタ店の存亡にも関わる出来事でしたから、販売側からの突き上げも相当だったと推測するのです。今はクラウンの替わりに、アルファードの他、ランクル・ハリアー等の受け皿があります。それだけにクラウンだけに拘る販売店も少ないのではないかなとは。


私に書かせれば、セダン離れしているのはユーザーだけが原因ではありませんよ。メーカーがそれを加速させている。セダン潰しと言い換えてもいいとすら思っています。

クラスの近いFRセダンだけでも、マークX・クラウン・IS・GSの4車がトヨタにはありました。
クラウンはモデルチェンジを行えたものの、マークXとGSは変更の機会を逸する内に販売台数が減って絶版。先代クラウンとパワートレーンを共用するISはマイナーチェンジで延命。結果、共用できそうなFR2台が独立した形で並存することに。ISも存続が怪しくなりつつあると感じざるを得ない状況です。ISをマイナーで続けるなら、先代クラウンの併売も可能だったんじゃないのと言いたくなりますが、既に後の祭り。

最後の柱となりそうなクラウンは、集約で盤石となるどころか既に足元が揺らいでいて。こんなにセダン作りで迷走するようなメーカーになるとは予想できませんでした。かつてはセダン・イノベーションを掲げたメーカーだったと記憶するのですけれど。

3シリーズがこの国のプレミアムセダンを制する危機感が、かつての名車プログレを誕生させる追い風となりました。今のままだと輸入車(ジャーマン3)にプレミアムセダン・プレミアムワゴンのセグメントを制されることとなるのではないかと危惧しています。

私はそのジャーマン製セダンに乗り換えてしまった身。今、代替するとしても同社のセダンから選ぶと思います。
それでも、日本のセダンが和風高級感で再び購買意欲を擽ってくれる”希望”をどうしても捨てることはできないのです。”失望”が”絶望”に転じないことを心底祈っています。
2020年10月27日 イイね!

アルファードを再びレンタル

毎年この時期に妻の両親から出るのが、お墓参りのリクエスト。昨年は用事等が重なり行けずだったため、今年こそはとのこと。

この行事、毎回大人数となるため、ミニバンを借り出すのが常で、時に他車に乗りたい私の密かな楽しみにもなっていました。一番近いという理由で、今回も選択はトヨレン(トヨタモビリティサービス(株)へと社名変更していたのですね)。3列使うなら大きい方がいいのと、特割GO!の案内が届いていたこともあって、W3クラスを早割で予約。

例年はこのままで当日の決行となるのですが、今回は諸事情から一週間前になって同行者が4人へと変更。両親を乗せるならミニバンが便利は変わらずとも、2列しか使わないならW2クラスでもいいかなと思ったのですが、早割の関係で変更しても金額はたいして変わらず。それならということで、大空間を贅沢に使う方向で決行となったのです。

W3クラスも車種指定ではハイブリッドも選択可能ですが、早割はクラス指定が条件。朝一番のお店で待っていたのは、兄弟車も含めれば今回で3回目となるこちら。





アルファードの2.5X。
昨年4月の登録ということで、ディスプレイオーディオが標準となる前のモデル。色やオプションも含めて、以前に取り上げたこちらに相似の仕様となりますが、BSMが新たに備わったというのが相違点。登録後約1年半の間の走行距離は、31,000km余りを刻んでおりました。

そのBSMは、私的には次のクルマを購入する際には是非欲しい装備の一つ。頼り切るではなくとも、合流や車線変更での安心感には効果大。
一括りにされ易い安全装備ですが、内実は各機能の組合せでその多くがon・offの選択が可能。そしてメーターへの表示はonでの点灯とoffでの点灯が混在。さらにイグニッションOFFでリセットされるものも含まれ。誤使用&誤操作を防ぐには、乗り手の学習はもちろんですが、この辺りのロジックの再整理も必要となってきているように思います。

乗っての印象はやはり前と重なる部分が殆どですね。

フロントシートは、折角クッションの後側の高さは大きく変えられるのに、前側が不動では座面の角度が変えられるだけとなって片手落ち。決まらないドライビングポジションは、時間が経つと姿勢が崩れることにも繋がって。

走りに関しては、日本で使うならこれで十分以上と思いつつ、もう一歩動的性能を向上させて欲しい気持ちもアリ。後者については、偶然にも借りた翌日に(自車で)高速道路上の飛来物を急ハンドルで避ける場面に遭遇したこと、レンタカーからか直前で割り込まれる機会が多かったことも大きく。自重だけで約2tの巨体ですから、ブレーキペダルの動きにやや遅れて制動が立ち上がる印象というのは、どうしても心許ない感が付き纏います。

あとはやはりボディの大きさ。時間が余ったため買い物の足にも使ってみたのですが、駐車等ではフルロックまで使っての切り返しとなりますし、駐車した後も前後左右のスペースが気になります。(電動パワステですから、据え切り自体は容易なのですが、その分フロントタイヤの摩耗に反映しそうな予感)

都内のストップ&ゴーが多かったため、150km余りを乗った燃費計の表示は最終的に9.5km/Lとなりました。車重からして仕方ないと言えますし、大人数で使うなら一人当たりは少ないという見方もできますね。

ネガを先に書いてしまいましたが、その分、後席は広大で同乗者からの評価も上々。今回は自分でも休憩の際に後席に座ってみたのですが、セダンやワゴンでは得られないスペースに調整幅の広いシート、さらに空調や照明も備わった空間は売れる理由の一端を見た気がしました。床に埋め込まれたシートレールだけは何とかならないのかと思いましたが、これはミニバンに共通する点ですし、ユーティリティの代償でもありますから仕方がないのでしょう。最廉価の8人乗りでこれなら、後席のアメニティが充実する上級グレードはもっと同乗者を喜ばせることができ、それがオーナーのプライドとなるのだろうなとは。

見解が分かれるかもですが、「いつかはクラウン」で構築した高級感は現代的解釈でここに表現されているのだと思います。本家のクラウンはドイツ車に影響されて大分方向性が変わってしまいましたけれど、こちらの高級感は揺るがないとでも言いますか。独走状態だからといって進歩を止めるわけではなく、商品力を高めることに余念がないのですから、大したものだと言わざるを得ません。

ライバル車に加えてクラウンのユーザー層まで飲み込みそうな勢いは留まることを知らず、ついに兄弟車のベルファイアまで吸収しそうな現状は、ブラックホールを連想もさせて。350万スタートで上は700万以上ともなるクルマが、ベストセラーの上位軍の一角にいるのですから感心するばかりです。

強過ぎるだけに、好き嫌いが明確に分かれるのも道理。この辺りも全盛期のクラウンやマークII兄弟と共通する部分ではないでしょうか。

ちなみに売れる理由の一つ、中古車輸出が主に支えるリセールバリューの強さについては、この月間販売台数ともなれば、既にバブルの領域に入っているように映ります。単なる予感に過ぎませんけれどね。



ここからは、ベストセラー繋がり(?)での余談。



当時”現象”とも称された35年前のベストセラーに偶然遭遇。
カタログから抜け出したかのようなフルノーマルの装いにコーナーポールとレースハーフのアクセント。隠しましたが当時ものの2桁ナンバー付。発進時の挙動から、恐らくMT。当時憧れた一台でありまして、しばらく追走しながら、正しく”輝きは、時を超えて””美しき正統”の華麗な姿と走りに見惚れておりました。
Posted at 2020/10/27 21:26:34 | コメント(4) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2020年10月24日 イイね!

デミオ13C-Vをレンタル

外観の画像撮影に失敗したこと、レビューにするほど乗り込んでいないことから、ブログとして記録に残すことにします。

ダイヤモンドキーパーの施工は結構時間がかかることから、作業を行う間に私用を済ませるべく、作業予約の際に代車をお願いしていました。

お借りした代車はこちら。

画像の出展:KeePer LABO



先代デミオの13C-Vとなります。

貸出元からして内外装共に磨き込まれていまして、事前学習無で乗り2012年式くらいかなと予想したら、実は2009年式ということが後で判明して驚いた次第。少し前にお借りしたキューブ同様、最近のクルマは10年くらいだと古さは感じさせないものだなと改めて。1970年代・80年代で10年落ちといったら、相当な古さを感じさせたものですが。車の平均寿命が延びる理由の一端を見たような。

走行は11年落ちの割に少ない約65,000km。ラディアントエボニーという拘りを推測させるボディカラーからしても、代車転用されるまでは、結構大事に使われていた個体かもしれません。


以下、60kmほど都内で乗った際のインプレを軽く書いてみます。

先ずはドライビングポジションについて。
座面を一番下げた位置でもやや高い印象を受けましたが、下げても後傾角が付き過ぎないのは長所。この高さでメーターが隠れないようにステアリングを調整すると、最上段に近い位置となりますが、上を向きすぎることもなく、ポジションとしてはきちんと収まります。
ステアリング&ペダル類のオフセットも気にならない、というかステアリングのオフセットは自車よりも少ないくらい。
シート自体は、座面・背面共に決して大きくはないものの、腰や尻が落ち込むようなことはなく、これなら結構長時間耐えられそうだなと。シートで付け加えると、白系の配色は汚れを懸念するものの、室内が明るい印象となり、好印象でした。
このセグメントだと、きちんとポジションがとれない車も多数ありますから、それを実現している点は、高く評価すべき箇所と感じました。


続いて走りについて。
一番気になったのは、CVTの作法。トルクが充分とは言えない低回転に張り付かせようとする点、渋滞に近い15km/hほどの速度ではスムースに走れない点が減点。恐らく当時の大きな課題、エコカー減税の適用=モード燃費の低減を狙ったのだろうと推測します。現行には引き継がれなかったミッションではありまして、過渡期の産物だったということなのでしょう。

タイヤは新品に近い状態でしたが、銘柄がDUNLOP ENASAVE EC202(MADE IN CHINA)ということから、乗り味はご推測くださいとだけ。自分で選ぶなら、もう少し奮発したくなる仕様ではありました。

パワステももう一つの高評価点。電動らしい不自然なアシストは感じられず。軽さで油圧ではないだろうと推測できるのですが、制御は褒めていいと思いました。

ブレーキはストロークで効かせるタイプで、慣れるまで注意しながら運転していました。直前まで運転していた自車と比較するのは酷ですが、初動で喰い付き感が少ないのは、正直怖い印象が拭えず。慣れてしまえば済む域なのかもしれませんが。


装備では、フルオートエアコン&オートライトが便利でした。13C-Vと13Cを比較すると、シート生地が変わり、両装備の有無が生じるようで、CVTよりも4ATかなと思いつつも、装備も捨てがたくで悩ましいところです。

気になる点もいくつかありましたが、このセグメントの中ではよい出来に思いました。基本となる部分がきちんと出来ているのが大きいですね。
この型は、もう底値に近い状態でしょうから、程度の良さそうなのを厳選して選べば、いい買い物になるかと思います。

実は現行も未経験ではありまして、先代がこの出来なら、さらに良くなっているだろうなとは。少し前に、マツダ2が少し気になるなんて書いていまして、鑑定眼は曇っていなかったと一安心もし(笑)

以上、軽くのインプレとなります。
Posted at 2020/10/24 22:30:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2020年10月21日 イイね!

思い出のクルマをカタログで振り返る36(2代目ランサーフィオーレ)

思い出のクルマをカタログで振り返る36(2代目ランサーフィオーレ)今年は暑さが続くなぁと思っていたら、それまでの分を取り返すかのようにいきなり寒くなり、戸惑っております。

季節の変わり目でもあり、体調を崩しやすい時期、くれぐれもご自愛くださいませ。このご時世だと、風邪をひいて発熱でもしようものなら、噂話に尾ひれがつく可能性もアリ。例年以上の体調管理が肝心ですね。

時節話は早々に切り上げて、思い出のクルマ話、第36回です。
今回は、2代目ランサーフィオーレを取り上げることにします。

同車は、ちょうど37年前となる1983年(昭和58年)10月21日に登場。
初代の登場は、1982年(昭和57年)1月22日でしたから、何と僅か1年9か月でのモデルチェンジでした。

もちろんこれには理由があって、ベースとなったミラージュは1978年3月に3ドアが登場。同年9月に5ドアを追加した後、ランサーフィオーレの登場と同時に4ドアを追加して、ミラージュIIに車名を変更するという、やや複雑な変遷を辿っています。
最初のミラージュ3ドアから数えると5年半強となりますから、初代ミラージュはむしろ長いくらいのモデルライフだったとも言えます。4年近く経ってから4ドアを追加するというのが異例ではありまして。日本の小型車のFF化が進行する中での過渡期的展開がここにもあったと言えるでしょう。

三菱的には、前年に登場したコルディア/トレディア、スタリオン等が期待の割に販売成績に反映せずの状況でした。直前にFF化を果たしたギャラン&エテルナシグマに続く、ミラージュ/ランサーフィオーレというこれら主力車種のモデルチェンジは、反転の機会として期するものがあったであろうことは、間違いありません。


さて、ここからはカタログの紹介に入っていきます。



最初の見開きでは、表紙に続いて、ラグジュアリー系のトップグレードとなるCXエクストラが、専用色グレーストーンで掲載されています。グレーストーンは、カイザーシルバーにベージュの組合せだったようです。

このCXエクストラは、ハッチバックを主力とする姉妹車ミラージュ4ドアには設定のない、ランサーフィオーレの専用グレードの一つであり、同車のイメージリーダーともなっています。

先代もプレスドアの採用を始め、全体的にクリーンな印象のスタイリングであり、モデルチェンジでそれをさらに洗練させた感があります。

今回取り上げるにあたり、スペック等を再確認したのですが、パッケージングとしては、Aピラーから後は先代の踏襲。フロントトレッドを拡大し、エンジンコンパートメントも横方向に拡げたようです。拡げた理由は、ライバル車への対抗もあるものの、その最大は恐らくディーゼルを搭載するためと推測します。

キャッチコピーは「若い大人の・・・」。中高年層を主購買層と想定しつつ、大人の雰囲気を求める若者、あるいはヤングファミリーにも支持を拡げたかったのでしょうね。





当時の最多量販価格帯に設定されていたCG-Fのリヤビューと共に、スタイリングに関する解説が書かれています。

先述の通り、リヤビューは先代の面影を残すもの。ハッチバックからは4年遅れたとはいえ、先代から2年足らずでのモデルチェンジですから、それも当然かと思います。

先代はハッチバックをベースにトランクを後付した感が、どうしても拭えないものでした。この代は当初からセダンの検討が含まれていたのでしょう。プロポーションとしては洗練されたように感じます。

先代のボディサイズは、全長4105mm、全幅1590mmということで、一回りのサイズアップが行われています。

デザインの基調は、当時としても先進的に映るフラッシュサーフェス。注目点は、サイドカットオープニングフード、ブーメラン型ランプ、シンプルなフロントグリルが集まるフロントマスクにあるというのは私感。当時としてもモダンなルックスに映りましたが、市場評価としては理解が進まず、年次改良で加飾を加えつつで一般的な方向に舵を切ることになります。





インパネの紹介頁です。

先代の空調吹き出し口は助手席以外、インパネの下寄りに配置されていましたので、モデルチェンジに伴い内部構造は一新。ギャラン風にメーター下段にスイッチ類を集めた作りも可能だった筈ですが、こちらは先代同様、ライトとワイパーのみに留めています。

デザインのテーマは「できるだけ広く。見渡せて、しかも全て自分でコントロールできるもの。」とあり、イメージするものとしては「放送局」あるいは「オーケストラの指揮者」という言語が、当時の設計陣から語られています。

CXエクストラは、最上級ということもあり、液晶式電子メーター、オートヒーター、AM/FM電子同調ラジオ、フロントパワーウィンドが標準ということで、当時の同クラスとしては、かなり豪華な装備設定でした。

設定の狙いとしては「まだ贅沢ですが、客の需要をみてみたい。将来はこういう方向にいくと思う」「お客様の、ユーザー志向が多様化の方向になっている。豪華なもの、より上級グレードのものをほしがってきている」「大衆車クラスにサイズダウンする人たちも、装備は上級車にあったものを、そのままほしいという人が増えてきている」ということが語られています。

その後の動向も含めて正しい読みだったと思いますし、最後の部分はうちが正しくその一人でもありました。





インテリアの紹介頁です。

CXエクストラのフロントシートは、実はスポーティ系と共通の形状となります。
インテリアカラーをブラウンに、シート生地を高級ニットにすることで、高級感を演出しています。インテリアカラーやシート生地は、同時期のカローラ/スプリンターSEサルーン、サニーSGLエクストラ等と同じ印象を受ける部分です。

先代由来のパッケージングの不利を意識したのか、フロントのシートレールやドアガラスレギュレーターによるスペース創出の工夫が書かれています。今とレベルの違いこそあれ、室内の広さが重要視された時代ですね。

分割可倒とセンターアームレストを備えたリヤシート、トランクの内張等は、カローラ/スプリンター以上のきめ細かさだったりします。後の改良で追い付くあたりがトヨタの抜け目のない所でもあり。





メカニズムの紹介頁です。

実はエンジンは全て変更されていたりします。
先ず、1.3と1.5は先代の1.2と1.4からの拡大。同クラスは偶数排気量から奇数排気量に主流を移していましたので、ようやく追いついた感もありました。販売サイドの意向が語られていて、他車比-100ccと思われがちだったと。
1.6もあったことから、1.2を落として1.4と1.6にする案も質問されていますが、「間・間といくよりは…」「今までの1.4を1.6に上げるのは難しい」と返されています。1.5に税制の境界があり、1.2と1.4はオリオン、1.6はサターンと系列も異なっていましたから、主力を1.4と1.6の二本立てにする選択は考えられなかったでしょうね。

1.3は1244cc→1298ccで、1.5は1410cc→1468ccで対応しています。どちらもボアアップですから、1.5はこの辺りが限界だったのだろうと推測。同時期の1.5としては、トヨタ3Aの1452ccに次ぐ排気量の小ささとなります。

ターボは1.4のオリオンから1.6のサターンベースに変更。コルディア/トレディアが先に搭載したキャブターボを、両車が1.8ターボに移行したことに伴い、ECI化して流用したという見方もできます。同クラスのターボは1.5が多数派だった時期であり、100ccのアドバンテージがありました。

ディーゼルはこの代で初登場。このディーゼルは、後にターボが追加され、シグマに搭載されることにもなります。このシリーズだけに積むなら、一回り小さいサターンベースの方がベターだったように思いますが、小排気量ディーゼルの難しさと他車との共用を考慮しての選択でしょう。ちなみに、先に存在していた2.3のFR用ディーゼルは大き過ぎて搭載は無理だったとのこと。


ミッションは従来からの4速MT、4×2のスーパーシフト、3速ATに加えて、新たに5速MTとELCオートマチックが設定されています。

元々ミラージュは、当時の多数派が採用する、右ハンドルの運転席側にエンジン、助手席側にミッションという配置とは逆の置き方を採用して登場しました。シビックの後を追ったかなと推測させる配置ですが、エンジンを逆回転させた本田に対して、FRとの共用もある三菱は逆転も出来ず、ミッションで逆回転させることにします。逆回転ギヤに副変速機能を持たせ、アピールポイントとしたのがスーパーシフトの出自となります。

5速MTはターボとディーゼルのみの設定。従来はスーパーシフトだったターボのミッション設定をどうするか、議論はあったようです。5速にするか、スーパーシフトも加えて燃費とパワーを両立させるか。「走りを重視し、性能一本でいったらいいんではないか」が選択の理由とのこと。

実は市場模索も兼ねていたようで、翌年の年次改良では継続扱いのスーパーシフトは廃され、5速に変更されることになります。

ELCオートマチックは、ミラージュへの設定はなく、ランサーフィオーレのCXエクストラのみが選択可能でした。電子制御と2速・3速のロックアップを備えた効果は、燃費データへの反映が読み取れますが、通常のオートマ+2万円が設定拡大を躊躇わせたかなと。





バリエーション一覧です。

この内、GSR・CXエクストラ・CG-MDは、ミラージュだと5ドアへの設定(ただしCXエクストラではなくCXスーパー)となり、4ドアではランサーフィオーレのみで選択可能でした。

最近知ったのですが、GSRは翌年の年次改良でカタログから落とされています。ミラージュ5ドアは継続していたので、4ドアの廃止は意外でした。4ドアのターボならランサーEXを買われたのかなと。この改良では、CXエクストラがミラージュ4ドアにも追加されている点も含めて、三菱らしい設定の目まぐるしさがありますね。

大人向けという狙いからか、ボディカラーは地味目が多く。グリーンやブルー等の設定が無いのは珍しく感じます。反面、グレードにもよりますが、内装色はブラック・ブラウン・グレー・ダークレッドと豊富な設定。

サイドカットオープニングフードは、当時はまだ多かったフェンダーミラーの設定が難しかった筈ですが、フード側に設置する形で対応しています。






装備の紹介と主要装備一覧、そして主要諸元表と続きます。

装備の違いだけかと思ったら、実はメカ部分もきめ細かく違うのが、三菱の特徴。先に紹介したELC-ATに加えて、燃費向上を狙った1.3のエレクトロキャブ及び1500のMD等、既にこの時期から、なんでこんなに作り分けるんだろうの片鱗は見受けられますね。


といったところでいかがだったでしょうか。

FRでスタートしたランサーと、後からFFで加わったミラージュ。小型車のFF化が決定的となる中で、やや異なりつつもクラスの重なる両車をどうするのか、三菱はとても悩ましかっただろうと推測します。

選択は、当時のランサーEXと同クラスにミラージュをベースとしたトレディア/コルディアを投入。さらにミラージュには4ドアを加え、その姉妹車にフィオーレのサブネームを付けつつもランサー名を語らせる方法でした。

後発のFF2BOXは、伝統的なカローラ・サニーに対してややクラス下に見受けられてもいましたから、この選択は上下から包囲できるという目論見もあっただろうと推測します。

結果は、買い手を困惑させることとなり、その皺寄せは、新型車で一番ネームバリューの乏しかったトレディアが受けることとなります。取扱チャンネルを変えつつも、ランサーEXからの移行を想定していたトレディアが早々に失速した理由の一つですね。

トレディアの失速により、このフィオーレはランサーの代替需要も急遽担うこととなりました。三菱は、他社とはクラスを微妙にずらすことで、売り上げを伸ばせるという考えは、その戦略が外れたことで、新たな対応を迫られることになるのです。


この代の4ドアには、先代4ドアとの関係、トレディアとの関係が影を落としていることを感じます。前年に登場したこの2台が、サイズやシャシーの選択に影響しているように見受けられるからです。

エンジンこそ他社と揃えられたものの、先代のシャシーの多くを踏襲したことで、ライバル車よりもやや小さなサイズというハンデを背負うこととなりました。4ドアだけでもトレディアのリヤセクターを共用していれば、そのハンデは払拭できたように思います。でも、その選択はできなかった。改めて見直すと、全体計画の策定とその采配の難しさが伝わってくるかのようです。



ここからは思い出話を。

このランサーフィオーレは、カローラに代替する際に彗星のごとく、浮上したクルマとなります。

父は私が物心つく前から、とある自動車整備工場、所謂モータース屋さんと親しくしていて、車検はもちろん整備や装備品の後付け等も含めて、ほぼお任せしていました。
そのモータース屋さんは、全社の取り次ぎを可能にしつつも、一番の取次先は三菱(カープラザではない方)だったのです。

マークII、ましてや中古車となると、三菱に相当する車はなかったのですが、対象がカローラとなると、三菱の新型車も検討されては?というのが話の発端。
希望はハッチバックではなくセダンということもあり、お勧めされたのがランサーフィオーレ。グレードは中間のCG-F。この部分は朧気ながらですが、奥様も運転されるのなら、ということでATの見積もりをもらっていたように記憶します。これからはATの時代ですよ、という話もあったような。

話を聞いてきた父は、どう思う?と私に見解を求めまして。
私としては、最上級のCXエクストラの豪華装備に魅力は感じたものの、父がデジタルメーターがダメということで、これはボツ。それでも内装色や装備の設定等、女性向け仕様のCG-Fではなく、CXを候補にすべきだろうと。
ATについても、当時の父はMTに拘っていたため、ボツ。
結果、カローラSEサルーンとランサーフィーレCXの比較となったのです。両車とも試乗する機会はなく、殆どカタログスペックだけでの比較ではあったのですが。

お互い、同クラスに新型車として登場したばかりでしたから、比較してもほぼ拮抗していました。
最終的にカローラに軍配を上げたのは、ホイールベースとリヤトレッドの違いから生じる室内スペースとスーパーシフトよりは5速の方が使い易いだろうということ。CXの同等はSEでしたので、装備もSEサルーンがやや勝っていました。

ATなら縁故を優先してランサーフィーレの選択もありかなと思いつつも、カローラをATで購入するなら、当時3速だったSEサルーンではなく、4速のECT-Sを選べたカローラSRが候補に替わり、やはりカローラだなと。


当時の同クラスの状況を思い出しつつで、書いてみると。

私的には、むしろ同時期に一新されたシビック35Gの方が強力なライバルに映ったのですが、こちらは地元にも関わらず、父が全く乗り気にならず。
その他のサニー、パルサー、ファミリア等は、登場後の年数も経っていて、比較の俎上に上がることはありませんでした。

実は、隠れたライバルは、FFコロナEXサルーンで、ボディサイズの点から検討外としたものの、価格差もそれほど大きくなく、ここは検討の余地があったなとは、今更ながら。当時の商戦では、カローラとコロナの1500はガチのライバルで、コロナはカローラのお客を吸引して台数を伸ばす一方、カローラが苦戦する要因となっています。カリーナは、まだFRの末期。

こうして書いてみると、当時からトヨタの設定あるいはスペック上のアピールが上手かったという見方もできますね。


ランサーフィオーレは、先に書いた通り、翌年の年次改良でスーパーシフトに替えて5速を設定しますが、うち的には既に後の祭り。

比較対象だった2車は、その後、カローラは歴代比で苦戦しつつも大量の販売台数を計上する一方、ランサーフィオーレは不人気と判断される販売台数に留まることになります。
比較をした私からすれば、少しだけカローラが良く映ったのは事実ですが、その台数差ほどの違いがあったかというと、決してそんなことはなく。少しの違いが大きな台数差となって反映する、既に何度か書いていますがクルマという商品の持つ恐ろしさだとつくづく思います。


当時の三菱は、販売不振の原因を豪華さの不足と認識していたのか、クリーンに映ったスタイリングは、手が加えられていって、末期にはかなり異なる装いとなりました。私的見解で恐縮ですが、同時期のシグマ共々、一番のグッドルッキンは最初期型と確信しています。内容的には最終型が一番完成度が高いというのも、もう一方の事実ですけれど。

ギャランのポジションの再定義とミラージュ&ランサーの統合を果たした次世代以降は、買い手視線でも理解し易くなって、このクラスの選択肢の一つとして存在感を発揮していくこととなります。

40年近く前の大衆車。ましてやランサーフィオーレともなれば、今となっては希少車に類されるものと思います。再注目されるハチマルの中でも、かなり地味な存在。今回の取り上げが、極僅かでも再認識のきっかけとなれば幸いです。


登場年月日の出展:自動車ガイドブックより
作り手の言葉の引用:月刊自家用車誌車種別総合研究より
2020年10月12日 イイね!

代替の際に候補に挙がったクルマたち

明日から週末まで出張で、しばらく更新もできませんので、備忘録を兼ねつつで軽い話をすることにします。

現車に代替する際に、候補に挙がったクルマたち、当該車が話題になった時には軽く書いたことは何度かありますが、改めて書いたことはなかったかなと。

7年も前の話、あまり意味もなさそうですが、備忘録を兼ねていますからと言い訳を付けつつで掲載。

最初の頃は、実際に何を買おうというよりは、クルマ好きらしい空想「今、買うとするなら」が殆どでした。




候補は、G7人乗り。
奥様の当時のイチ押しでした。あの頃は今より多人数で出かける機会も多くて、これなら便利でしょと。セダンを離れるのに抵抗があったのと、多人数の時は多くなく、それならレンタカーを借りればよいと割り切れる(&実践していた)ので、私は乗り気にならず。





画像は3.0ですが、実際に考えたのは2.5の方。
私は、今でも210より200が好きです。モデルチェンジ後もホワイトパールの最終特別仕様車と同色のスペシャルナビパッケージの両仕様は、登録済未使用車が結構な台数が残っていました。あまり時間かからずで売り切っていたようですけれど。
長く心に秘めていた「いつかはクラウン」。車庫の制約で断念しましたが、それさえなければ、これを買っていた可能性大です。





画像はハイブリッドですが、少し考えたのはV6のロイヤル。
初めて見た時、そのグリルには違和感しかありませんでした。それでも200の未使用車が売り切れた事で、これも候補に。ハイブリッドはもちろん、V6のロイヤルサルーンもお値段が届かずで、最廉価のロイヤルならと。
これも車庫の問題に加えて、マニュアルシートのクッション前端調整不可が自分に合わずで選外に。





画像は3.5ですが、少し考えたのは2.5のプレミアム。
81の代替なら、最も順当な選択。
でも、これを買ったら、この先もずっとクラウンが気になり続けるのは、確実だなと。何より私の中では、後継車という以上に長く親しんだ車名を消された相手という思いが強く選外に。何度目かで書きますが、長く親しんだ車名を消されたのは、今でも全く賛同できずなのです。





値引き0の新車はとても届かずで、認定中古を考えました。
マイナーチェンジ直後で結構な台数も出回っていて。デザインはむしろ変更前が好ましく感じていました。
プリウスαに近い線から浮上した案です。それまで無縁だったプレミアムという言葉にも擽られ。
タイヤサイズが大きくて最小回転半径がでかいのと、これならSAIの新車の方がいいんじゃね、ということで選外。





画像はツーリングパッケージですが、考えたのはGの無印。
プログレの思想に強く共感した身としては、事実上の後継であるこの車は最後まで残りました。確かマイナーチェンジの画像も見ていたと記憶するのですけれど、シンプルな前期の方が好ましく感じました。





トヨタ車ばかりが続きましたが、じつはこんなのも。
コンフォートラインがいいかなと思っていました。
これも大き過ぎで断念。


こうして、色々候補に浮上しては消え、また次の候補が浮かぶを繰り返し。
候補に挙げるクルマって、基本は好きなクルマというのが共通項ですね。

そうこうするうちに、その頃頼りにしていたディーラーで大変失望する出来事があり、補修部品の打ち切りで修理できずが重なって、継続維持する気力がついに尽きることになります。

空想が現実味を帯びてくる。

ディーラーとの縁は大切に、は日頃思い、少なからず気遣いもするところですが、この時は失望させられたことが大きくて、優先事項とはならず。

ある意味、制約のなくなったクルマ選び。
それまでの空想の連鎖で、迷路に入り込んでいたこともあり、改めて自分の欲しいクルマは何だろうと考えました。追い込まれた末の結論は明確で「新車で買える適度なサイズのFRセダン」ということ。
愛車プロフィールに掲げている記載でもあります。

この時期になると勢いも付き始めていますからね。あとは契約まで一気でした。
「代替には勢いが必要」というのは、コメント等で時折書くことですが、これは経験からです。


間違いだらけのクルマ選び、その一例としてご笑覧いただければ、幸いです。
7年乗り続けられたのですから、あながち間違いだけじゃないとも思いますけれどね。

画像の出展
FavCars.comより
Posted at 2020/10/12 22:02:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | 徒然昔話 | クルマ

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「12年目の1年点検に入庫 http://cvw.jp/b/1984303/48573850/
何シテル?   07/31 22:03
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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2021/08/05 19:34:14

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