さて今回は自分自身謎であるロータリーエンジンの負圧と圧縮について考えてみたいと思います。
(って随分前から考えて履いたけどねw)
では俗にいう負圧(真空)とは何なんでしょう?
ちょいと調べてみました。
以下コピペ
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負圧:標準大気圧より圧力が低い状態。JIS によって圧力の段階ごとに区分されている。
負圧は、しばしば俗に「真空度が良い」「真空度が悪い」「真空度が駄目」などという使い方をされる。真空度とは圧力でも表されるがその場合は言葉のイメージと表現が逆になるので注意が必要である(例:真空度が良い=圧力が低い)。真空ポンプを用いて真空を得ることができる。真空度の単位はTorr(トル)が用いられてきたが、SI単位系への統一に伴い、Pa(パスカル)に移行しつつある。1atm=1.01325×105Pa=760Torrである。
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他にももっとエンジン的なたち位置で考察された文章がいくつかあったのですが
やっぱレシプロでの話と思いました。
ポンピングロスの話や(まあREだってあるけど)負圧の発生の仕組みとか参考になるにはなるけど
やはり読んで行くと負圧=圧縮になるのかな?っと(私の勘違いかもしれませんがw)
しかし
現在考えている事は負圧は高くとも圧縮が高いとは言い切れない!
自分の車も含めてですが何故なのかRE的に考えてみたいと思います。
*注意:以後は素人考察による浅知識多数なので真実とは限りません!!
ではではマニアックな方々の突っ込みを心待ちにしながら逝ってみましょう♪
1、負圧の発生

まずは上記の画像をご覧下さい
Eg断面図が16Xという突っ込みは無しとして私的に考察する負圧が発生するであろう吸気行程です。
負圧はEg自体が空気を取り入れる事によって発生すると思います。
ここで高い負圧を発生させる為に必要な要素はなにか?私的にこう思います。
1:各シールの密閉性
当然の事ですがシールが機能していなければ密閉空間を作る事はできません
アペックスシール、コーナーシール、サイドシール大まかにはこの三点で形成されるはず。
2:速度
ロータリーで言えば回転速度となるのでしょうか?密閉された空間が素早く移動し
サイドポートから入ってくる混合気を吸い込みます。
素早く吸えば吸うほど吸引力が強くなります。
イメージとしては掃除機?w以前インタークーラーの実験で大活躍しましたが
あれはと〜っても解り易い負圧発生機と思いわれます。
3:ポートサイズやタービン
ノーマルのポートが一番小さいのは当然ですよね?小さな穴から吸い上げた方が
吸入速度が上がり=負圧が強くなると思われます。
ポートの拡大やポート形状の変更は当然ながら負圧発生時の吸入速度は落ちるので
当然ながら低くなると思われます。
また大きなタービンなども低い回転域では抵抗になり吸入速度は落ちると思うので
負圧の発生には効率が悪いと思われます。
(その他補機類はも〜わかね〜くらいあるんでパスw)
では次に圧縮行程を考察してみたいと思います。
2、圧縮
画像は一番圧縮値が高いであろうその瞬間、吸気をすませ徐々に混合気を圧縮して行き点火
(え?上が着いてるよ!という突っ込みは無しでw)
では同じく圧縮に必要と思われる要素を考えてみましょう
1、各シールの密閉性
これは圧縮でも同じ事ですよね!やはりどう考えても密閉性は重要と思います。
いやある意味数値化できるのはここだけと思います。
では他に何が?と考えればそ〜負圧
2、負圧での行程
良い吸気行程なくして良い圧縮行程はできない!と思います。
仮に圧縮行程が良くても吸気行程が悪ければ潰せる混合気が少なくなり圧縮数値は落ちますよね?
(ま〜こんなのレシプロでもなかなか無い事と思いますが。。。)
ん?じゃあ〜良い負圧は良い圧縮で良いんじゃね??と思いますがま〜次の考察へ行きたいと思います。
3、負圧行程と圧縮行程の比較イメージ

程よくこなれた(幼稚な)吸気解説画像です。
私的に思いますに良い負圧を生む吸気行程はシール類への負担が少なく
比較的スムーズな動きが可能と思われます。
また吸気行程の両隣は排気/圧縮行程で吸気行程中のシールにたいして
画像のような恩恵が得られるのでは?ないでしょうか??
アペックスシールは主にハウジングに対しての密閉
サイドシールはサイドハウジングへの密閉
コーナーシールはアペックスシールとサイドシールの接点を司るなんとも難しいシール
余談ですが凄いですよね〜こんな密閉方法を考えるなんて!
正直???な部分もありますが
実際これだけ多くのREが実働し活躍してるんですから!
これまた余談ですが僕は眠れない時なんかに
この三点のシールの関係をイメージしながら寝ますw
頭の中でハウジングにたいしてぐ〜るぐ〜るす〜りす〜り
あの辺でジャンプしてこの辺でくりっとなってwww
とまるで羊を数えるかのごとく回してます爆
さて話を元に戻しますが、では圧縮ではどのようにしてシールしてるんでしょう??
これまたこなれた幼稚な画像です。
私的に思うに圧縮限界?位置周辺のシールの動きってかな〜り負担が掛かるように思います。
とくにアペックスシールはこんなふうにコーナーシールごと動いてるんじゃないかな〜って?!
アペックスシールが動く=コーナーシールも動く=サイドシールとの接地面も動く
こんな一連の状態があの辺からこの辺まで徐々におきていくんだろ〜な〜と思います。
さてここまで読んで頂いた方はなんとな〜く僕が言いたい事が解っていると思いますが
私的な結論から言いますとやはり
負圧と圧縮は=ではない!!
と言う事です。
これだけシールの動き方や状況が異なるので吸気行程では耐えれても圧縮、燃焼行程では耐えられない
といった状態があってもおかしく無いはず!!
とくに各シールがすり減った状態のEgは作動クリアランスが大きくなり吹き抜ける可能性が大!!
反り返りとかはおいといてw
ただ先のも申し上げたように良い負圧があるから良い圧縮になると言う事も
一概に否定できないので負圧が高い事は決して悪くは無いと思います。
では負圧が高くて圧縮が低いEgとはなんなのか??
私的にこう思います。
全体的に消耗してきているが各シールの躍動はそれなりにあり圧縮限界時は多少抜けるが
移動する燃焼室にたいしスムーズにシールが動いているEgといったところでしょうか??
ただしいつ重症なシール破損が起きてもおかしくは無いけどねwww
え〜因にオイラのEgちゃんは三年ほど前に測定して前後全室6半ばでした核爆
ある意味消耗によって強引に引き起こされたローコンプターボですが今でも結構速いと思います。
(そりゃ〜良コンディションのEgよか下のトルクやパンチは無いかと・・・)
レシプロでいうとこの微妙にガヘッドスケット抜けといった状況なのかな??
(ま〜REのばあい全シールEg分解しないと交換できけどね!)
以上、私的に考えたロータリーエンジンの負圧と圧縮の関係でした。
是非是非お○い方々のご指導お待ち申し上げます♪♪♪