新たな花がある

昨日、チョコ母が花を買ってきた。
「プリムラジュリアン」という名前らしい。
花言葉は「青春の喜びと悲しみ」
青春って、なんてステキなんだろう。
生命力が満ち満ちている。

チョコ父の青春時代はラジオと音楽が中心にあった。
例に漏れず、ギターを弾いていた。
ギターが弾ければモテる、と思っていたが、サッパリ、全く、モテなかった。
あれは都市伝説だった。
部活には入らなかったが、フォークソング部の部室には入り浸っていた。
フォークソング部の後輩はチョコ父が部員であると勘違いしている者が多くいた。

そして、ラジオ。
深夜放送(東海ラジオ)にハガキを送り、それが読まれると嬉しかった。
ペンネームで投稿しているので、それがチョコ父だとは誰も知らないが、学校でチョコ父の投稿が面白かった、と評判になっているのを密かに喜んでいた。
「あれは、チョコ父だよ」と言いたいのだが、恥ずかしくもあり、言い出せなかった。
常連のチョコ父が東海ラジオの局に出入りしていた事を学校の誰も知らなかった。

徐々に東京のラジオ(文化放送)を聞くようになり、投稿するも、ハードルが高かった。
才能のあるリスナーの投稿には、なかなか勝てなかった。
また、受信も難儀で電波のフェージングの中から聞き取った。

深夜放送に齧り付いていたので、授業中は眠くて、寝ている事が多かった。
そして、ハガキを書くのである。
毎日、ノートにネタを書き、その中からハガキに落とし込んでいく。

ああ、青春の喜びと悲しみはラジオの中にあった。