2012年01月05日
アライメント調整考察
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、インテの話。
年末にハブボルト交換とスライダーとタイロッドアジャスター装着が続いてしまって、極端にアライメントが狂ってしまい、年末の仕事終了後の夜に調整してたわけです。2日間。
んで。その狂った数値なんですが、
車高 FL562 FR559 RL549 R549
トー FL-2.00 FR-3.10 RL-0.10 RR-0.08
キャンバー FL-2.25 FR-2.45 RL-2.50 RR2.45
だったわけです。
まぁ、車高はディーラー入庫後適当に目感で合わせ直しただけだったのでよく合ってたなと思うんですが、トーの数値があまりにもひどいです。
もちろんこんな状態で正常に走ることはなく、徐行をしていても右フロントタイヤは激しくジャダーが出ます(汗
タイロッドの角度が緩くなってくれたおかげで、操舵自体はすげーしっかりしたわけなんですが、こんな状態で走るわけにも行かず、しゃーない、やるかーと。
そんなわけでいつものメープルA1ゲージを取り出し調整。
いつもどおり、地面に四輪分印をつけて、レーザーで水平を出し、高さ調整用の板を引いて簡易的に水平な場所を作ります。
それからメープルA1ゲージで測定していくわけなんですが、この日は以前やっていたとおり、ジャッキアップ(もちろん水平をとって)前後での数値の変化を測定して、変化量込みでジャッキアップしたまま調整しました。
終わったーと喜びつつ、寒いし真っ暗なので急いで片付けて走り出します。
と。
ん????
直進状態でステアリングが左に傾くぞ?(滝汗
え・・・ちょ・・・スライダー交換するときなにか間違えたか?
それともアライメント調整しくったか・・・。
疲れたくせに結果が出ないのでなんともいやーな気分になりながら自宅で脳内反省会。
するといくつかのことに気が付きました。
<問題点1>
メープルA1ゲージ。
大体の方はご存知だと思いますが、メープルA1ゲージはハーフ、フル、パーフェクトの3種が存在します。違いは測定用ゲージの数で、ハーフは1個、フルは2個、パーフェクトは4個ついてきます。
パーフェクトを使用する場合はなんの問題もないわけなんですが、ハーフ及びフルでトーを測定しようとするときは測定輪の反対側のホイールナットを1つ外して簡易棒を装着し、そこから糸を貼って測定するわけです。
今回数字が狂ってしまった原因はこの棒だったんですね。
本来、この棒がホイールセンターにあれば装着輪のトーは関係なくなるわけですが、この棒はハブボルトに装着するため、ちょっとでもトー角がついてるとうまく調整できなくなります。
トー調整は後輪から調整するわけなんですが、僕がもってるのはフルキットだったため、左右一気にやっちまおうとしたのが敗因でした。
棒を前輪に装着し、後輪にゲージを装着。ゲージを見ながらトー調整。
目標の数値になったと思い込み、今度は後輪に棒を装着し以下同文。
こうやるとどうなるか。
棒装着輪についているトー角だけ棒の位置がずれてしまい、測定値が狂ってしまう。
それを4輪やったら全部おかしな数字になるわけです。
対策として。
前提として車高キャンバー調整終了後でフルキット以上、リアトーゼロが必要になりますが、片側前後輪にゲージを装着します。
で、後輪から糸を張り、ステアリングを切って前輪をトーゼロにする。
前輪のトーゼロがでたら前から糸を張り、後輪のトーをゼロに調整。
終わったら反対側リアも同手順で調整する。
その後ゲージを前輪、棒を後輪に装着してフロントのトータルトーを調整。
この手順を踏まないとハーフ、フルキットは調整後の数字がおかしくなります。
まぁ、説明書に書いてあるのかもしれませんが読んでません(爆
うちのインテはリヤトーを0に設定するのでこの方法で全く問題ないんですが、リヤトーを調整しようとするとちっと面倒くさいことになるかもしれません。
<問題点2>
ジャッキアップ。
作業性を確保するのと、車高調整、キャンバー調整を一緒にやってしまおうという魂胆のため、ジャッキアップして作業してたんですが、変化量を確認するための計測するための手間がかかる、ホイールの脱着が必須、必要な工具が多いため、作業時間が長くなってしまうわけです。
対策。
前後トー、Fキャンバー調整はジャッキアップしないままできるので、アライメント調整時はジャッキアップしないでやる。
簡易水平台に載せる前にタイロッドエンドのロックを外しておく。
車高調整する場合のみジャッキアップするが、変化量さえ知っていれば水平を取る必要はない。
そうすることで作業時間と手間の大幅な短縮が図れる。
<問題点3>
この日ボールポイント付の六角レンチが見当たらず、キャンバー調整しないでトー調整した。
フロントキャンバーは左右で0.2差があった。
左にハンドルが取られる原因の一つだろう。
対策。
サボらない。
まぁ以上の反省点を踏まえて次の日再調整しました。
車高だけは前日にあわせてしまったので、Fキャンバーと前後トーだけです。
また失敗してやり直すのも面倒なので、もう一度最初から、空気圧前後、車高測定、キャンバー調整&測定、後トー、前トーの調整。
結果。
車高 フロント562 リア549
トータルトー フロント+0.15 リア0
キャンバー フロント-2.3 リア非調整
となりました。
車高はフェンダー高さの前後差が約17mmありますのでフロントが4mm下がってることになりますね。
キャンバーはF-2.15とかでも走ってみたんですが、-2.3のほうが好みです。
片減りは全く無くて、綺麗に全部減ってくし。
減衰はF3/6 R2/6で。
R3にするとなんか粘り過ぎちゃう。たぶんF5,R4でもぜんぜん問題ないんだろうけど。
で、めでたくアライメント調整が終わって走ってたんですが、もうステアリングの感覚がぜんぜん違うんですよね。
今までぐんにょりぐんにょりで、こんなもんかなーと思ってたのが間違いだったと思い知らされました。
タイロッド角が水平に近くなるほど舵角も減るし、余計な力も要らなくなるわけです。
ステアリングがしっかりした原因にはスライダー交換した関係もあるとは思います。
スライダーの摩耗自体はまだ限界値25.3mmに対して25.5だから問題ないんですが、スライダーの樹脂パーツと金属パーツがポロッと手で取れるのでそれなりにガタはあったんでしょうね。
強化品もいいとは思いますが、スライダー自体に逃げがなくなると、別なところにダメージが貯まるということなので、タイロッド角を適正に保つ、極力据え切りをしない、フルステアなるべくしない等の注意である程度はなんとかなるかなと思われます。
純正スライダーは800円くらいなので安いですしねー。
今回勉強になったのは、あたりまえのことなんですけど、
トーインだとステアリングの舵角が増える。車庫入れ面倒くさい、とりあえず真っ直ぐっぽく走る。
トーインがつきすぎるとジャダが出る。→無駄にタイヤが減る。
Fキャンバーの左右差が多少でもつくとステアリングとられる。
トー調整する場合はタイヤの下にプラ板2枚にほんのちょっとグリス挟むか、ナイロン袋踏ませると楽。
ですかね。
車高を下げてる人にはタイロッドアジャスター、とにかくお勧めです。
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DC5 | 日記
Posted at
2012/01/05 17:27:08
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