2012年02月09日
いや、なんでこんな事書くかというと、ベストカーで国沢なんちゃらさんがDC5とFN2との比較記事を書き、あんたほんとにライターなの?という、試乗してるくせに「こうだろうと思う」とか「ではないか」とか子供みたいな文章でDC5とFN2をこき下ろしてくれたからです。
まぁ、大人の事情もあるんでしょうけどそれはさておき。
たとえ発売になったとしても買う気はないor欲しくなったとしても買えないので、あまり86に対して詳しいことはわからない前提で読んでくださいな。
86、しばらくぶりの小型FRということで、あっちこっちに試乗記事やら何やらもてはやされております。
みんなすげー楽しいとか、官能的ーとかいってます。
でもそれってほんとなの?
低重心にこだわったというようにエンジンの搭載位置は低いですよね。
天井なんてDC5より10mm低い。全長はDC5-145mm、幅はDC5-50mm。最低地上高は同じ、DC5を基準にして考えると上と前後から潰して横にはみ出た感じ?まぁじっさいくらべたらDC5のほうが太って見えるでしょうねw
ちなみに最低地上高はDC5と同じ130mm。
ホイールベースは一緒。トレッドはF+30,R+50。
でもタイヤサイズは前後同じ215/45R17。リアに太いのはかせても良かったと思うんだけど、それはないみたいで。
ギヤ比はまぁ・・・DC5系はかなりクロスしてますからね。あんまり比べないほうがいいのかなーとは思うんですが、86のミッションはアルテッツァと同型のようなのでNAで使ってる分には問題ないにしても、ターボ化の余裕は…ないんじゃない?。
そんでエンジン。
スバルの水平対向とトヨタの直噴D4-Sをくっつけたエンジンでどーのこーの。
まぁ、燃費だなんだのの環境性能はおいといて、このエンジンはそんなに官能的なんだろか?
以前知人のGDBスペCを運転させてもらったとき、すげーびびった。
圧倒的な加速と一緒にビンビンアクセルに反応して、VTECエンジン並みに8400まで回るエンジン。
ちょwwwこれタイプRの立場ないじゃーんととても感じました。
じゃあ、86のエンジンもそうなのかなーというとそういうふうには見えないんですよね。
水平対向エンジンに関してよく知らないんだけど、水平だってレシプロには違いないわけで、カムシャフトだのバルブだのピストンだの、レシプロエンジンで使う部品は一式入ってるわけでしょ?
スバルとトヨタが協力して生まれたーとはかいてあるけど、そこらへんのこだわりとかは一切謳ってない。
はて?
もういっこ。
今回のブログではここが重要なんですけど、
おまえフライホイール何キロだよ!?
さぁ。
この答えがどこに書いてあります?
試乗記に載ってる?
のってません。
86のサイトに載ってる?
のってないよ。
んー。
しょうがない、電話して聞くか、とトヨタお客様相談センターに質問してみました。
自「86のフライホイールって何キロですか?」
お姉さん「フラ・・?なんでしょうか?」
自「フライホイールです。」
お姉さん「フライホイール・・・少々お待ち下さい。・・・たしかに記載無いですね。ちなみにそのフライホイールとはどこにある、どういったものなんでしょうか?」
自「( ゚д゚)ェ!? いや僕も素人なんですけど、クラッチのとこに(以下略」
お姉さん「はぁ、なるほど。わかりました。調べておりかえしますので少々お時間いただいてもよろしいですか?」
自「よろしくお願いしますー。」
それから約五時間後ようやく回答いただきました。
どうもこの質問したのは僕が初めてのようですね(汗
86のフライホイール重量は約10kgだそうです。
軽けりゃいいってもんじゃないけど、ちょっと重すぎじゃない?
どう考えてもアクセル直結ってレスポンスはないと思うんだけど…
DC5だと4.7キロ。スペCは5.4キロくらいらしいですね。
どっちもビンビン回ってスーッと落ちます。
…確実に86はビンビンスーッではないでしょうね。
この86という車。
社長の肝いりで開発された車です。
このご時世に専用開発といっていいくらい優遇されて生まれてきました。
価格はも高いと言われていたりしますが、売れ筋グレードコミコミ300万くらいは妥当かなとは個人的には思います。
じゃあこの車は約300万円という縛りの中で何が出来て何が出来なかったのか。
出来たこと
・社長のおかげで一部の開発が自由。
・専用プラットフォーム。
・水平対向エンジンを手に入れたことにより、低重心を可能にした。
出来なかったこと(の予想)。
・全高は低く出来たが、最低地上高を下げることは出来なかった。
→多分許可されなかったと思う。
・新型プラットフォーム開発にコストが掛かり、水平対向エンジンにD4-Sをくっつけることはできたが、エンジン内部のバランス取り等までする余裕はなかった。
→そこらへんに魅力があるなら間違いなくカタログに載せる。載せてないのは触れられたくないから。タイプR系なんてエンジンが売りの一つだからフライホイールの重量すら載ってるの当たり前だったからびっくりしたんだけど、載ってないですね、他の車って。
・コストの問題からミッションを新規開発せず、アルテッツァ系の流用をした。
→主査がNA,FRにこだわっているといったのは、水平対向D4Sでのターボに関する部品及び制御にかかるコストの問題から断念した?だから既存のミッションを使えばコストは下がるし、ミッションの容量に余裕が無くても問題はない。また、そうすることでスバルにターボや4駆を載せたハイパフォーマンスモデルを出すことを許さず、この車のイメージをつくろうとした?
・前後で違う幅のタイヤにすることができず、前後同幅でリヤをワイドトレッドに。
→こだわったFRであるなら、後に太いタイヤ履いてもいいようなも気もするが、トヨタなりにローテーションに変にこだわった?それとも低速トルクの薄いエンジンが幅広タイヤにパワーを食われることを恐れて、同サイズにした?
・タイヤの銘柄をファースト、セカンドグレードではなく、プリウスと同じエコタイヤ。
→上記の理由からも、エコタイヤを履くことで、タイヤにパワーを食われることを避けた。ダンパーはエコタイヤにあわせて柔らかめというか、トヨタ足?駆動系の負荷を下げることにより、ミッションの容量が少なくても問題無くなり、まぁ、コストダウンすることが出来た。
・☓足回りをとてもこだわった ○エコタイヤという制限の中で辻褄を合わせた?
→これが正解な気がする。
・ワイドトレッドのリアの剛性UPのためトランクにせざるをえなかった。
→ゴルフバッグ2個積めるって書いてあるのに、それをどう載せるかというとトランクからグリグリ押しこむんでしょ?そんなのスマートじゃない。というか、この車の形状からすれば、ハッチバックが正解だと思うんだけど、出来なかったんですよね、ハッチバックって剛性落ちるから。
うーん。
これは国沢なんちゃらさんとかの批判になるんですが、この車の向きからいえば、本来比べるのはマツダロードスターを相手にするのが正しいと思うんだよね。
トヨタ、というか主査が自信を持ってとても楽しい車だといっている。
じゃあロードスターと比べて、どういった所が、どう違い、どう優れているの?
以前NCロードスターを試乗したとき、この車なんでこんなに楽しいの?と感じました。
NA,NBに乗ってる方からすればまた違うんでしょうが、その楽しさはDC5の比じゃない。
DC5やFD2はアドレナリンドッパドパで興奮する系だけど、ロードスターってただ走ってるだけで純粋に楽しいと思わせる車なんですよね。
ネットでもいくつか一般の人が試乗したブログ等ありますが、そりゃ多分楽しいんでしょう。
一般のクルマやガチガチの車よりは。
でもどうなんだろう。
ロードスター乗ってる人からするとこの車は楽しいんだろうか?
政治的な理由から来るのかもしれませんがそこらへん比べる雑誌がないですよ。
個人的にあの主査の言葉は裏があるように思えるんだけどなぁ。
スポーツ車のってて購入考えてる方、86が試乗できるようになったら、あわせてマツダロードスターも試乗したほうがいいと思います。
自分の車と比べるのもいいけど、この車の比較対象はロードスターだと思います。
たぶん購入の交渉も86と86、86とBRZが多いんだと思うんですが、最大のライバル?はロードスターですよ、車屋さんにとっては。
間違いなく追加グレードも出るでしょうし、すこーし待ったほうがいいような気もします。
この車もいままでのスポーツ車よろしく、今買おうとしている人たちが最初にわーっと買ったあと、売上数が下がる→追加グレードでテコ入れがあると思うんですが、例えばGT-APEX追加でエンジンライトチューンとか、G'sブランドでのライトチューン車(多分これが侮れない。スポット増しとか平気でやりそう)とかが出てきてから買ったほうが幸せになれると思います。
まぁ、買う気もない人間がガタガタ言うのも何ですが、あの86のエンブレム?はカッコ悪いよね…。
なんにせよ。
この時代に300万以下のクーペをだすという英断をしたトヨタには拍手を送りたいと思いますが。
Posted at 2012/02/09 19:00:47 | |
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車関係 | 日記