2013年03月11日
なんだかあっちゅーまに2年が過ぎてしまいました。
今現在、震災前と同じような生活を続けられているのはたくさんの方々のご協力があったからです。
ありがとうございます。
まぁ暗い思いを書いてもしょうがないので、震災中を思い出して少しは役に立ちそうなことを書きます。
もし震災が発生したら。
行動&理由
<大前提>
・津波の可能性がある場合は真っ先に避難してください。
・津波が来ない場合は家族の無事を確認してください。
・お隣に危険な状態に晒されている人がいないか確認。
・自分だけが良ければいいと思うな。絶対に。
・ガスの元栓を閉め、お風呂に水をはる。
→まずは安全確認。そして必ず断水になるので生活用水の確保を。大量消費するのがトイレです。洗濯はバスポンプ機能さえあればなんとかできます。また、生活用水は近所の川とか田んぼの農業用水とかから入手するのも便利ですが、使用中の灯油のポリ缶に水を汲もうとする馬鹿者がいます。絶対ダメ。
・ダンボールでもなんでもいいので箱にゴミ袋を入れて水を貯める。
→給水車や非常用の給水所が開設されるまで時間がかかります。それまで耐えられるように飲料水を確保します。
・ガソリンスタンドに直行し満タンにする。
→震災が発生するとガソリンスタンドは緊急閉鎖され、警察や自衛隊、救急隊等の緊急車両しか給油できなくなります。そうなる前に急ぎ給油することが大切です。顔パスできるスタンドなんてあると確実です。灯油も確保しておくと更に良。
あ、ハイオクは残ってますよw
・近所の個人商店に突撃し、食料品、ゴミ袋、単2電池を買い漁る。
→コンビニやスーパーは閉店してしまいますが、個人商店は根性で営業してる場合が多いです。単2電池は石油ストーブ、ガスコンロ、懐中電灯等非常時の用途が多いです。
また、田舎には畜産や農業をしながら個人商店を経営している方が多いです。そこは狙い目。震災中も単2電池が手に入らなくなりました。
決して買い占めはしてはいけません。
・子育て用品の必要なものの入手を急ぐ。
→おむつや粉ミルクなんてなかったらとんでもないことになります。
個人商店の薬局等は売ってくれます。
・自動販売機で水やお茶、スポーツドリンクを買い漁る。
→自販機に限らず、なくなる順番は、水>お茶>スポーツドリンク>>>ジュース>>>炭酸飲料>>>>>>>>コーヒーになり、大概の店で、コーラとコーヒーは最後まで売れ残ってました。
水がないとカップラーメンて実はあんまり役に立たなかったんだね、コーヒーって嗜好品だったんだねって話。
・原発事故の場合は下手に動かないでください。
→地震後、即ボン!とはいきません。多少のラグはあります。原発事故による放射性物質はその時の気象状況により、どこに飛んでいくかわかりません。逃げたと思ったら逆に線量の高いところに被曝しにいってしまったという危険性があります。距離が遠い近いではありません。
いわき市民は殆どの人がこれに引っかかりました。
気象情報を読み取ってから避難行動をとったほうが正解です。
原発立地の区域は役場に集められバスで集団強制避難をさせられるようです。
・役所が勝手にSPEEDIの公開を止めてしまった。
→県の役人様が独断と偏見でSPEEDIを公開させませんでした。
個人的には、緊急時に役所を完全に信用するのは無理です。
・救援物資の配布の問題。
→いわきの競輪場に救援物資がたくさん来ていたけど、四倉からとあるおばあちゃんがそれをわけてもらいにいったら門前払いされたのは有名な話。平にいる避難者じゃなかったからとか何とか。
そのくせ、おにぎりなどの救援物資をまるでいらないもののようにT1ビル前で欲しい人に好きなだけ配布してたそうな。
・固定電話、携帯電話はつながりません。
→稀に繋がる場合もありますが、トラフィックの制限をかけられてしまうため意味がなくなります。
キャリアの違いもありますが、五十歩百歩。
・TVの内容も震災地域とそうでない地域で報道内容が違います。
→暴動を抑えるためなのか、震災区域のTVやラジオ放送には深刻な情報が流れにくくなります。もし震災区域外の方と連絡が取れたら情報入手されたほうがいいと思います。
・ネットは意外と繋がります。
→が。とんでもない量のデマも流れます。
有名なジャーナリストがとんでもないデマ流すことも多々あります。
だまされないで。
・高速道路は閉鎖されますが通れます。
→勘違いしないでください。
避難する車は全て緊急車両扱いになります。
だから通れます。SAにはガソリンもあります。
・断水が続いても、もし、入浴できるチャンスがあったらもったいないと言わずに入浴してください。
→自分が思っているよりも精神的に追い詰められているはずです。
が、お風呂は肉体的にも精神的にも解放してくれます。
落ち着けます。命の洗濯です。
・避難する場合、なるべく公的な避難所に行くこと。
→友人知人が助けてくれて、面倒を見てくれる場合も多いと思いますし、体育館等の避難生活はとてもつらいですが、インフラが復旧し始めて仮設住宅や義援金のお世話になることができるようになった場合、公的機関にいる人間が優先されます。
おかしな話ですが、誰かを頼って避難すると公的支援が受けにくくなる場合があるんです。
・避難したら、そこで自分ができることをしましょう。
→人それぞれ、できることは違います。
あなたにはなにかしらやるべきことがあります。
また、とりあえず体を動かしていれば少しはストレスから離れることができるはずです。
・選挙はとても大事。
→あなたの一票があなたの街を支えます。
南相馬市長みたいな人を選べれば正解。いわき市長みたいなのを選ぶと不正解。
でも投票しなかった人には批判する権利はありません。
こんなトコロかなぁ。
あとから書き足すかもしれません。
震災中、きつかったこととか思ったこととか。
1,トイレがしょっちゅう流せないorz
→精神的にかなりくる。
2.お風呂に入れない。
→2週間くらい入らなかったなぁ。しばらくぶりの入浴は、シャンプー3回でようやく髪の毛に水が染み込みw、お風呂の中で軽く皮膚を触っただけでゴロゴロ垢が落ちてびびったw
3.ぽぽぽぽーんばっかりで普通の番組やってない。
→当たり前だけど、震災報道ばっかだと逆に辛いよね。
4.外食に飢える
→なんかとてつもなくジャンクフードを食べたくなるんだけど手に入らない
高専前のたこ焼き屋さんは早くから営業されていてとても嬉しかった。
なんか毎日白河?いわき間を往復して材料を入手されていたそうです。
5.放射能には本当に鬱になりそうだった。
→故郷を奪われる苦しさったらもう。なんというか・・・まぁみんな色々ありましたよね。
6.HV車ってとても便利。
→車内のコンセントで電子レンジから炊飯器から使えるのですげー便利です。
PHVなんて最強でしょう。フリードあたりにPHVが設定されたらフィットから買い換えます、はい。
そうそう。
歌にこんなにも感動というか、はげまされたというか、心を動かされたのは初めてじゃないでしょうか。
たくさんの人がたくさんの歌を歌ってくれましたが、個人的に一番キタのは、以前からラジオ福島によく出演していたave(エイブ)という人の「福の歌~がんばっぺバージョン」。
もともとこの歌は福島県を歌ったものだったんですけど、震災後、歌詞を変更して、ネットで無料配布された曲なんです。
震災前は正直なんとも思わなかったんですけど、なぜかあまりにも響いてしまって。ラジオ福島でその曲がかかるたびに涙が流れてしまったっていうとんでもない歌でした。
たぶん他県の方には何の歌なのこれ?って感じなんでしょうけどね(苦笑)
でもま、もう起きないでほしいな、こんなこと。
Posted at 2013/03/11 19:10:39 | |
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