2008年09月06日
エクストレイル
日産よりエクストレイルのディーゼルが発表されました。
マスコミもこぞってとり上げていまので、日産にとって絶大な広告効果です。
さて、この新しいディーゼルエンジンですが、本当に地球環境に優しいエコエンジンと言えるのでしょうか?
厳密には『NO』でしょう。
マスコミは相変わらず表面上しか評価せず、肝心な核心部分には全く触れようとしていません。残念です。
この新しいエンジンの排ガスは『ポスト新長期規制』をクリアしている唯一のエンジンですので、世界一キレイなのは間違いないでしょう。
ガソリン車である我が156のJTSエンジン排ガスよりも圧倒的です。
しかしながら、手放しでは喜べない問題点があるのも事実です。ここ大事!
現在のディーゼルエンジン全てに当てはまる事ですが、黒鉛スス(PM)を除去する為に装着している『DPF』が万全ではないからなのです。
DPFに溜まったススは走行中に自動再生される仕組みにはなっているのですが、アイドリングストップを頻繁に行った場合や、低速走行を行った場合等の乗り方を繰りかしますと自動再生が出来ず、結果的には手動にて再生処理を行う必要性が発生してきます。
これが『くせもの』なのです。
手動再生を行うためには車種にもよりますが、そのほとんどが30分前後アイドリングを要し、この手動再生を怠るとエンジンのフェイルセーフが働き、車がまともに走らなくなり、即ディーラー行きです。
CO2削減が叫ばれている昨今、この再生を行っている間中、無駄な燃料を消費し続けているのです。
いくら排ガスが世界一キレイで、燃費が良くても、再生の為の燃料消費によるCO2排出が問題なのです。
トータルで考えるとCO削減には、役に立ってないように感じます。
点で捉えればすばらしい技術には違いありませんが、線で捉えればマダマダと考えます。
この辺の指摘については、評論家からも聞いた事がありません。
残念ながら、今の技術力ではこれが限界なのでしょう。
しかし、今回のエンジンを開発した技術者には拍手を贈りたいです。
相当な苦労と労力をかけたのだから。
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Posted at
2008/09/06 11:22:02
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