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2023年01月25日

VWのG13クーラントはエチレングリコール系だった。

LLC=ロングライフクーラントは色んな色がある。日本車に使われているのがエチレングリコール、欧州車なんかに使われているピンク色がプロピレングリコールと認識していた。下記はORCの成分分析表です。

エチレングリコールと比較しプロピレングリコールは無毒、環境にやさしいのと融点が低く、不凍能力が高いから欧州車に使われていると思ってました。
一昨年もブログでエチレングリコールとプロピレングリコールの性能について書いたことがあるが、上表の通り、熱交換性能は比熱の高い方が良く、沸点も若干だがエチレングリコールの方が良い。WEB上では両者が混ざると凝固するようなことも書いてあった為、プレオとBRZはエチレングリコールを希釈して冷却性能を高めたつもりでいた。
でも最近は、冬は冷却性能が良いとエンジンが温まらない。よって暖機時間が掛かり、チョイ乗り燃費は悪化するように思えた為、暖機時間短縮を狙ってハイプレッシャーラジエターキャップに交換してみた訳だが、密度・動粘度は上昇温度にあわせ変動するし、もう一度LLCを勉強しようと思った訳である。

冷却水の冷却能力は水>エチレングリコール>プロピレングリコールの順は間違えない。上表より不凍能力は逆に水<エチレングリコール<プロピレングリコール、沸点は水<プロピレングリコール<エチレングリコールの順である。
表中には粘度について記載が無いので、比熱、密度だけで判断するとLLCとしては凍結が起きない耐寒性能で出来るだけ水にした方が良い様に思えたのが、昨日のブログで書いたが、冷却性能はやはり動粘度、流速も関係ある様に思えてきた。単に流速が早いだけでは吸熱と放熱の時間が短く冷却性能は劣る。流速が遅い場合、エンジンより流体が吸熱する時間、ラジエターを通過する放熱時間は共に長くなり、吸熱・放熱とも性能が上がるような気がする。でも、流速があまりに遅いとエンジンに熱が籠るし、素人には難しい。素直に自動車メーカーが推奨するLLCがベストに思えてきたのである。
前出のORCやKEMITECとかもプロピレングリコールの方が良いと謳っているので、やはり動粘度、層流、乱流、が冷却性能と関係しているようだし、それ以外に保熱性能も関係しているから、成分表でプロピレングリコールは環境性能だけみたいに切り捨てるわけにもいかない。よって素人はメーカー推奨のクーラントが良いんじゃないか。
そこでアウディS1のリザーブタンクに記載されているG13を調べてみた。
クーラント+G13でググるとVW系の冷却水が出てくる。その中から純正品番を探した。わかった品番のG013A8JM1+SDSで更にググると下記の2種類のサービスデータシートがダウンロード出来たので内容を抜粋してみた。



なんだ、プロピレングリコールじゃなく、エチレングリコール系じゃないですか。よって混在可能なG12もたぶんエチレングリコール。濃度は70%以上75%未満、他は純水なのかしら?。



性質データ、PHは写真の前のページでしたが8.5、密度も1.152とエチレングリコール系、動粘性率はca. 30 mm2/s at 23 °C・・・ふーん。

もう一丁、ググって引っかかったのがシュコダのデータシート。シュコダはVWグループ、どんな車かはあんまり知らんが日本ラリー選手権のチャンピオンだった様な。エンジンはS1やS3、ゴルフRのEA888が載ってるのかな。←妄想です。



こちらはエチレングリコールは主成分で70%以上90%未満と記載されているようだ。何かWEB徘徊情報のプロピレングリコールにせよ、G13の扱いを整備士さんが生きシャーシャーと書いてるがもっと勉強してくださいよ。フェイク情報ばっかじゃないですか。



PHは8.4、密度は1.138。そんじゃ日本のLLCはと思い、TOYOTA純正LLCのサービスデータをダウンロード。



成分はエチレングリコール88%・・・その他が7〜12%。←純水じゃないのかな。



性質データは着色ピンク、PH8.0、密度は1.130。
動粘度がわからないので三協化学株式会社のエチレングリコールのSDSを下記に抜粋しています。



原液で動粘性率=21.076( m2/s)、G13の方が3割ほどトローンとした感じですな。あと日本車へ使うLLCよりPHが若干高い様に思うんだが、酸化防止剤の性なのか、純水じゃなくアルカリ水を混ぜてるような気もします。S1へ緑のLLCぶち込んでも問題無い様な気がするけど・・・。そんじゃ混ぜ混ぜしてみましょ。



フィーラーボトルでアウディS1からG13クーラントを吸い出してみた。
背景に写っている一昨年、プレオで使ったKYKのクーラント原液を同量混ぜてみた。



KYKは原液なので下へ沈殿しました。
良く撹拌してからペットボトルへ移しました。フィーラーボトルは色々使うのでキレイキレイにして収納。ペットボトルの液体を見ると10年に一度の寒波到来で寒い夜はバスクリンのお風呂に入りたくなってきた。



G13を撹拌した時より、KYKの緑を混ぜたら消泡性は良くなった様に思えるけど、日本車のLLCの方が性能が良かったりして・・・。

昨日より放置してが液体分離も起きず、サービスデータより混ぜてもなんら問題は無さそうに思えてきたので今日はここまで、おびちょへ入ってお寝んねです。

混ぜ混ぜ液は放置して様子をみますが、たぶん変わらんと思う。変わらんかったら次は過熱でもしてみようかな。←たぶんこれも変わらんと思うけど、結局、WEBにプロの整備士さんが書いてあることは、憶測からのフェイク情報が多いと言う事にしておきましょ。この液へ漏れ止め剤をぶち込んだらまた変わるかも。でも今回はこれにてお終い。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2023/01/26 11:42:40

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この記事へのコメント

2023年7月24日 11:03
しばらく前にゴルフ6のクーラントが減って警告灯が点灯した時に、急遽クーラントを補充したのですが、某ブログの記事に古河薬品のラクラククーラント(トヨタ車用の赤色)を補充した、との記事があったのでホームセンターで購入、補充しました。別にクーラントが変な色になるとか結晶化するとかそういうのはなかったです。
その後ウォーターポンプ等を交換しましたが、クーラントの色は濃い赤のままだったので、恐らく修理工場でもトヨタ車用の赤色のを入れたんだと思います。なるほど、VWのもエチレングリコールだったんですね。
コメントへの返答
2023年7月24日 11:51
S1のヒーターバルブをS1を購入した工場で交換した際、請求明細にLLC補充と記載されてました。LLCって何か確認するとトヨタのLLCでした。ポンコツ整備なのか調べたらエチレングリコールで正しい整備でした。
手元にあったKYKのLLCと混ぜて3か月放置したけど、凝固や液体分離もありませんでしたね。
WEBにはフェイク情報が多いです。

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