
皆様(^^)v
いよいよ師走ですね、年の最終月は冷静且つ着実に行きたいです。
前回のブログ『みん友様と初対面』で、7シリーズの3代目E38のデザイン感に触れさせて頂きました。 となると、やはり我が愛機・B7嬢のベースである、4代目E65のデザイン感に、久しぶりに今さらながら触れてみます。
<E65のデザイン感>
E65は2001年10月27日に東京モーターショーで国内デビュー、2002年4月3日に発売されました。
初見した時の衝撃「なんじゃ~こりゃぁあ!?」と、叫んだかは忘れましたが・・・衝撃的なデビュー!
当時は熱狂的なBMWファンには余り受け入れられず、賛否両論でしたネ。
全体的にがっしりした外観に加え、トランクリッドを押し付けたようなリアエンドが何度も批判されました。
2005年春のLCIモデルでは外観がトーンダウンし、フロントの「目の下の袋」や付属のトランクリッドを可能な限り隠していましたネ。
従来のBMWが持つ端正でスタイリッシュなデザインは覆され、太りボテッとした佇まいと、表情の可愛らしさはありウーパールーパーを連想します。
2000年までのBMWのデザインと云えば、キープコンセプトが当たり前になっていて、フルモデルチェンジしても変化の小さいコンサバティブなデザインが中心でした。
そんなBMWのデザインを変革したのがアメリカ人デザイナーのクリス・バングル(本名:クロストファ−・エドワード・バングル)です。
クリス・バングルは1992年にチーフデザイナーに就任。
2001年に発表した4代目7シリーズ(E65/E66)を皮切りに、2009年に退任するまで続々とニューモデルを発表しました。
現在、中古車で購入できる5代目5シリーズ(E60/E61)、初代Z4(E85/E86)、5代目3シリーズ(E90)と云った、2000年代に登場したBMWの多く のモデルは彼がチーフデザイナーとして手掛けた作品となっています。
先鋭的でありながら、時間の経過を感じさせないデザインがクリス・バングルのデザインの特徴と言えるでしょう。
<発表当初は評価が分かれたデザイン>
クリス・バングルが手掛けた最初の市販車は、2001年に登場した4代目7シリーズ(E65/E66)です。
空気抵抗係数(Cd値)0.29という優れた空力性能を誇るボディのエクステリアデザインは大きな議論を呼びました。
その評価や批判について、当時クリス・バングルは「ファッションは好き嫌いで済むが、デザインは大いに議論すべき。一つのメーカーのデザインが安定してしまうと、それを見る人々の思想も固定されてしまい、顧客が固定されてしまう恐れがある。そしてタイムフレームの問題がある。革新的な作品は最初、人々は驚きますが、理解されるようになり 、評価が完結する。現在のBMWのデザインも5年、7年と時間が経過してから、評価が決まる」と話しています。
その後、5代目5シリーズ(E60/E61)、2代目6シリーズ(E63/E64)、初代Z4(E85/E86)等が登場し、さらにクリス・バングルのデザインの評価は分かれていきました。
そして、2005年に7シリーズ(E65/E66)は大幅なマイナーチェンジを行い、エクステリアデザインは従来のBMWのデザインであるコンサバティブな路線へと戻りました。
クリス・バングルは2009年2月にBMWを退社しています。
<中古車となっても古さを感じさせないクリス・バングルのデザイン>
クリス・バングルが「長い時間が経過してから、評価が決まる」と話していたように、中古車として流通している4代目7シリーズ(E65/66)や5代目5シリーズ(E60/E61)のエクステリアデザインは今見ても古さは感じられません。
一般的に革新的なデザインというのは時が経つと古さが目立つものですが、クリス・バングルの手掛けたBMWは斬新なデザインながら、時間が経っても色褪せないという特徴があります。
一時はライバルメーカーが送り込んだスパイとまで言われ、賛否両論があったクリス・バングルのデザインですが、販売終了から何年も経っても斬新さを失っていないのを見ると、現在の評価としては大成功と言えるでしょう。
キドニー・グリルの両脇に並んだ4灯式丸形ヘッドライト。
ライト・ユニットの上に眉毛の様な細長いウィンカーが、まさにBMWが云う‘表情を持つ’デザインが与えられております。
更にユニークなのはリア部分で、覆い被せた様な形状のトランクリッドと、リアコンビランプの形成。
サイドから流れてきたプレスラインがリアエンドで下方に落ち込み、そこにまるでとって付けたようなトランクリッドが被せられ、細長いテールランプとバックアップ・ライトがレイアウトされています。
それと、トランクリッドがダックテール状に突き出た「バングルバット(butt=お尻)」は、世界中のセダンに真似された意匠です。
又、造形に関し当時のドイツでは、つるの上辺がまっすぐに伸びるデザインが流行ってた影響ですかネ。
リヤのサイドパネルとリアライトパネルとトランクリッドの面のとり方は、今までのクルマにない機能美を感じさせます。
BMWのアイデンティティであるCピラーの形状は踏襲。
リアウィンドーの傾斜が強く、トランク上面が高く、その後端のエッジは鋭くなりました。
これらは、エアロダイナミックスを考慮した結果で有り、車体後方の負圧領域が狭くなり、空気抵抗が減少しております。
Cd値は0.288。 先代が0.304だから大きく向上しています。
斬新なのはエクステリア・デザインだけではなく、インテリアもユニーク。
「新たなマン・マシン・インターフェース」を提言!
iDrive(i ドライブ)のコントローラ等、今までのBMWでは類を見ないほどの革新的な内容でした。
進化したインテリア、トランスミッションは世界初を謳う6速ATで、シフト by ワイヤ方式を採用しています。
操作はステアリングコラム右のセレクターレバーか、ステアリングホイールのステップトロニック スイッチで行います。
ATレバーのなくなったセンターコンソールにはiDriveと呼ばれるシステムのダイヤルが備わり、ナビゲーションやオーディオ、エアコンなど運転以外の操作を、このダイヤルひとつで行えるように集約されたものです。
質感に関しては、この頃の7シリーズまでは「コストダウン」という言葉を知らなかったらしく、それが失敗か成功かはさておきメルセデスがW140で行ったようなやり方に近いものがあり、結果的にそれまでの7シリーズ史上で最も良いものになっていた事は間違いないと思います。
デザイン面でも7シリーズというBMWトップモデルであり、失敗が許されないモデルでしたが、この押しの強さこそライバルのメルセデスに対するアピールだったのかもしれません。
そして、いつの間にかあれだけ物議を醸したとされたE65の7シリーズは、堂々と「BMWのフラッグシップ」としてそのヒエラルキーの頂点へそびえ立つ事となりました。
その会に付いて、みんカラでもUPしておりました。⇒コチラ 懐かしく良い思い出、会の皆様「元気してる?」、このブログ見たらメッセージを下さいネ。
追記として、最新のデザイン感では巨大グリル。
キドニーグリルを大きくすると冷却性能を向上させる事ができ、冷却用エアとラジエターやオイルクーラーなどを集中させることで重心をセンターに集めることが可能となり、さらにはフロントのほか部分をより「エアロダイナミクス的に高い効果を得ることができるよう」設計する事ができるようになるわけですネ。
只、キドニーグリルの巨大化は賛否両論で物議を醸しており、まさにE65のデビュー当時と同じ話題性になっております。
こういった結果からBMWは「物議や論争が起きれば、よりBMWの知名度が向上し、新規顧客を呼び込める」と気付きですかネ。
「私は物議や論争が欲しいのです。論争がなければ、注目されない事は分かっています。デビュー当初に論争を起こさなければ、それこそ間違いです。論争があるからこそ、エンケージメントが生まれるのです。人々が其々に付いて考え、代替案に付いて考える様になるのです」。
つまりBMWは意図的に論争を戦略的に呼び起こしているのでしょうかネ。
“最高峰”の世界 ALPINA B7

我が愛機“オンリーワン”の世界 ALPINA B7(B7嬢)クルマに慣れ親しむことが出来ると、良き相棒となってくれます(^_-)-☆
愛おしい愛機が一番格好良いですネ!!!
では又 by アル君(^^)/~~~