コンデジの苦手な写真

ＯＬＹＭＰＵＳ　ＳＰ－８２０ＵＺを使いはじめて気になっている点にＭＦ（マニュアル・フォーカス）が無いことがあげられる。

普段、風景写真やスナップ写真を撮ってる分には殆ど気にする必要は無いのですが鳥撮りに関して言えば致命的な欠点とも言える。

タイトル写真は鳥を撮る場合良く遭遇する場面ですが手前側が葦で覆われていて鳥の一部しか見えない場合、ＡＦだと手前側の葦にフォーカスしてしまい結果鳥はボケボケになるのが通常である。

一眼レフを使っている人からすればこんな場面では迷わずＭＦに切り替えてフォーカスを鳥に合焦させシャッターを押すだろう。

そんな当たり前のことが出来ないのがコンデジ（といっても最近はＭＦ出来るものもある）の最大の欠点なのです。

じゃ、どうやってタイトル写真のような画像を撮ったのかというと、簡単です。
鳥が止まっているところとほぼ同じ距離にある物体（枝先であったり小石であったりする）にＡＦで合焦し、ＡＦロック（シャッター半押し）したまま鳥をフレームに入れて撮ればいいんです。

念のためいろいろな対象物で焦点を調整しながら複数枚撮っておけばその中に数枚ぐらいはジャスピンに近いものがあるはずです。

撮像素子（画像センサー）の小さなコンデジは被写界深度（ピントが合う範囲）が深いので意外とピントが合うものです。

面倒くさいといえばそれまでですが撮れないよりはマシ、なんでも頭を切り替えてチャレンジしてみるものです。

要はあきらめない、執着心が重要なんですね。

これでこれまでコンデジで鳥を撮る時の欠点である下記の対策は万全です。

①　レンズの焦点距離が短く遠くの鳥を大きく綺麗に撮れない

　　高倍率ズームを使えば解決します
　　１０００ｍｍを超える焦点距離のズームもありますからデジイチ以上かも

②　素早く動く鳥を撮影しにくい

　　これはデジイチでも同じ、望遠レンズの場合よくある欠点ですが
　　照準器を導入すれば解決します。

　　但しカメラ用の照準器は高い（ぼったくり）ので玩具の銃用の安いもの
　　（実際は同じ物）を工夫して使いましょう。
　　玩具用といってもそこは趣味用品、金属製の重厚、精工な部品ですよ（笑）

③　ＭＦが無いので枝かぶり等の被写体がピンボケになる

　　今回紹介したとおり。

これで重くてでかい（しかも高価な）デジイチと長い望遠レンズとはお別れです
安くて軽くてコンパクトなコンデジで鳥撮りライフを楽しみましょう。

そういえば最近あることに気がつきました。

いろいろな公園や池、沼などに出かけるのですが鳥を撮る人って駐車場から近いところに陣取って集団でいますよね、何故広い公園、自然の中なのに一箇所に集中するのか？

そして其処には鳥もいるんです、広い公園なのにそこだけに．．．

もうおわかりでしょうけど、撮影のために餌付けしたり手を入れたりしてるんですね。
なかには邪魔な枝や草を切っちゃったり、カワセミが止まりやすいように人工の止まり木を挿したりしてるところもあります。

こういう事が本当に鳥を愛することなのか甚だ疑問に感じ始めました。

重い機材（デジイチ、大砲レンズ、三脚）を持っていてはあちこち動けない、そんなことから始まったんでしょうけど．．．

せっかくだから大自然の中、思いっきり運動しましょうよ！